日本語教師のつらいこと・大変なこと・苦労

日本語教師は、「日本語を学びたい」という外国人とたくさん触れ合い、異文化にも触れられる職業です。

やりがいを感じながら一生懸命に働く人は多いですが、決して楽しいばかりの仕事ではなく、もちろん大変なこともあります。

この記事では、日本語教師のつらいことや大変なこと、苦労を感じることについて紹介します。

日本語教師のつらいこと・大変なこと

日本語を一から教えることの難しさを感じる

日本語教師になる人のほとんどが、日本語を母国語としており、子どもの頃から当たり前のように日本語を使っています。

しかし、日本語教師として働くことになると、そんな「当たり前」の日本語に、改めてじっくりと向き合っていかなくてはなりません。

日本語の単語の意味や文法など、日常生活ではほとんど意識していなかったことについて考え、どのように日本語を説明すれば、生徒に理解してもらえるのかを探求していく必要があります。

生徒さんのなかには、まったくといっていいほど日本語がわからない人もいますし、何度教えてもなかなか理解してくれないこともあります。

この仕事では指導力を高めていく努力ばかりでなく、根気強さも求められるといえるでしょう。

異なる文化や習慣の人たちと過ごすこと

日本語学校やスクールで教師として働く場合、同時に何人もの外国人の生徒に対して授業を行うことがしばしばあります。

生徒は一人ひとり異なる国の出身である場合も多く、それぞれ生まれ育った土地の文化や習慣を大事にしています。

そのような人たちに向き合い、相手を尊重しながらも、教師としてきちんと指導していくことの難しさを感じることもあるでしょう。

ときには意見がぶつかったり、価値観の相違からすれ違いのようなことになる日もあるかもしれません。

しかし、本当にすぐれた日本語教師になるには、どうすれば相手とわかり合えるのかをよく考え、そのような試練も乗り越えていく必要があります。

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日本語教師の悩み

日本語教師の職業病のようなものは、いろいろとあります。

日本語教師は、授業のときは外国人の生徒に自分の話をよく理解してもらうため、どうしてもハッキリとした口調で話すことが多くなります。

とくに日本語があまりわからない人と接するときには、より丁寧に伝えるよう心がけますし、日本人同士ならハッキリ言わなくてもニュアンスでわかるといったことも、一つひとつ明確な言葉にすることになるでしょう。

また、言葉以外でもコミュニケーションをとろうという意識が強く、身振り手振りや頷きなどのリアクションも大きくなりがちです。

こうしたことが次第に癖となって、授業以外のときやプライベートの時間でも、まるで先生のようにふるまってしまうことがあります。

日本語教師を辞める理由で多いものは?

日本語教師になる人の大半は、この仕事に就くことを夢見て長い時間真剣に努力を続けてきた人ばかりです。

しかし、いざ日本語教師になってみると、現実の厳しさや苦しさに直面してしまうこともあるでしょう。

日本語教師を辞める主な理由としてよくいわれるのは、待遇や収入面の不安です。

この仕事は、とくに新人時代や歴が浅いうちは常勤で採用されることが難しく、非常勤で働かなくてはならない場合があります。

非常勤の給料は常勤よりも低くなりがちであることや、フルタイムで働けないことからいくつかの職場をかけもちしたり、別のアルバイトなどをして生計を立てている人もいます。

しかし、不安定な働き方でも授業をするには時間をかけて準備をしなくてはならず、次第にこうした状況が苦しくなって、日本語教師を辞める人もいるようです。