日本語教師の勤務先と仕事内容の違い
目次
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日本語教師の勤務先・働き方の種類
日本語教師の勤務先は多岐にわたりますが、代表的な種類ごとに分けると以下のようになります。
1. 国内の(民間)日本語学校・スクール
2. インターナショナルスクール
3. 海外(日本語学校・ボランティアなど)
4. フリーランス(独立・開業)
このなかで最も代表的といえるのが、民間の日本語学校・スクールです。
日本語学校・スクールには、日本の大学や専門学校への進学のため、就職のため、あるいは生活のためなど、さまざまな目的を持って日本語を学びたいと考える外国人が多数通っています。
生徒の年齢層は10代から20代が多いとされますが、それ以上の年齢の生徒を指導することもあります。
このような学校・スクール以外にも、インターナショナルスクールに勤めたり、海外勤務をすることもできます。
また、どこかの教育機関などに所属せず、フリーランスの日本語教師としてさまざまな活動をしている人もいます。
国内の日本語学校・スクールで働く日本語教師
外国人留学生やビジネスで日本へ訪れた人など、「日本語を学びたい」「日本語のスキルを高めたい」といった人たちに日本語を教える場として、国内の民間の日本語学校・スクールがあります。
このような学校・スクールには、専任で働く「常勤講師」と、担当授業をいくつか持って働く「非常勤講師」がおり、多くの場合は非常勤としてキャリアをスタートし、スキルや経験に応じて常勤へとステップアップします。
非常勤のうちは、基本的に担当の授業をどう進めていくかを考えて授業をおこなったり、クラスの生徒に対してのフォローアップなどが中心業務となります。
常勤になると、学校運営に関する業務なども加わり、さらに任されることも増えていきます。
インターナショナルスクールで働く日本語教師
国内のインターナショナルスクールでも、日本語教師は活躍することができます。
インターナショナルスクールでは学校によりますが、保育園や幼稚園として外国籍の幼児から、12年生(日本の高校3年生)までを対象とする学校があります。
さまざまな国籍の外国人と接し、授業は英語で進められるのが一般的です。
インターナショナルスクールでは、教員免許が必須とされる場合と必須ではない場合がありますが、その代わりに英語力は必ず求められます。
英語力の目安としては、日常会話が問題なくできることや、最低ラインでTOEIC650点程度が基準となる場合が多いようです。
海外の学校で教えていた経験がある人はプラスに評価されやすいのが、インターナショナルスクールの特徴です。
さらに、教員免許の保持者や教職経験者、あるいは塾などでの指導経験があれば優遇されるでしょう。
それに加えて、子どもが好きであることや、元気な子どもと触れ合うために体力にも自信がある人などが求められてきます。
海外(日本語学校、ボランティア等)で働く日本語教師
日本を飛び出して、海外で日本語教師として働くこともできます。
ひとくちに海外といってもさまざまな国がありますが、現在、海外にある日本語学校の求人はアジア圏に集中しており、中国、韓国、台湾、ベトナム、タイなどでのニーズが増しています。
欧米でも日本語教師になるチャンスはありますが、現地の言葉についてのハイレベルな語学力が求められることが多くなっています。
このほか、国際支援などを行う団体を通じたボランティアに参加し、現地で日本語教師としての活動をする人もいます。
ワーキングホリデーやインターンシップとしての日本語教師の募集もありますが、だいたいは専業の日本語教師のアシスタントとして、授業補佐などの仕事が中心になるようです。
フリーランス(独立・開業)で働く日本語教師
日本語教師のなかには、日本語学校・スクールなどに所属するのではなく、フリーランスの形で働く人もいます。
フリーランスになると、自分で生徒を集めて日本語の授業やレッスンをすることが基本となり、自宅でマンツーマンの指導を行う人もいますし、カフェなど外部の場所を使って日本語レッスンをするような人もおり、活躍の仕方はさまざまです。
また、最近ではパソコンやネット環境などを利用した「オンライン」での指導のニーズも高まっており、自宅などにいながらにして、世界中の生徒に日本語を教えることができます。
勤務時間や休日などの自由度は高いですが、学校・スクールなどに就職して働く場合と同様に、日本語教育の専門的な知識やスキルは求められます。