日本語教師の英語力はどれくらい必要?
日本国内ではほとんど必要なし
外国人に対して日本語を教える日本語教師は、英語力が必要な仕事といわれることがあります。
しかし、日本国内の日本語学校やスクールで指導をする場合には、英語力が求められる場面はほとんどありません。
それというのも、国内の日本語学校ではたいていの場合、日本語を使って日本語を教える「直接法」がとられているからです。
日本語教師としてのスキルを身につけ、日本語さえきちんと話すことができれば、英語がほとんどできなくても業務に支障はないでしょう。
欧米圏では英語力が必要
もし、海外で日本語教師をするのであれば、日本国内で働く場合とは異なり、英語力が求められることも出てくるでしょう。
とくに欧米圏では、英語をはじめ、その国の母語を使って日本語を指導する「間接法」が一般的となっているため、英語を使う場所であれば英語力が必要になります。
どの程度の英語力が求められるかは勤務先によって異なりますが、最低ラインとしてTOEIC700点程度となっていることが多いようです。
しかし、現地の人や他の教師たちとスムーズにコミュニケーションをとるためにも、現時点の能力で満足せずに、英語力は高めておくに越したことはありません。
国内でも英語力が求められるケースも
先に、日本国内で日本語を教える場合には英語力はほとんど必要ないと述べましたが、一部の場所では国内でも英語力が必要になることがあります。
たとえば、インターネットを使って海外の生徒にオンラインで日本語を教える場合や、外資系企業で日本語を教える場合などは、英語を使って日本語を教える「間接法」がとられることが多いです。
そのため、海外で日本語教師をするのと同程度の英語力が求められることがあります。
国内の一般的な日本語学校で働くことだけを考えるのであれば、英語力を高める必要はとくにありませんが、英語力があると就職先の選択肢が広がりやすくなります。