特殊メイクのメイクアップアーティストの仕事内容・なるには
特殊メイクの技法はさまざまで、ゴムやシリコンなどを顔に張り付けていくものや、装着用の大きなマスクを作ることもあり、近年では医療面でも特殊メイクの技術が役立っています。
この記事では、特殊メイクのメイクアップアーティストの仕事内容・なるために必要なことを解説します。
特殊メイクのメイクアップアーティストの仕事とは
メイクアップ技術の中で、近年注目度が高まっている分野の一つに「特殊メイク」があります。
特殊メイクとは、化粧品を使って人を美しく見せるためのメイクアップとは異なり、映画や舞台・ドラマなどで人が役柄を演じるためや、大きく見た目を変える場合などによく使われる技術です。
たとえば、若い人がお年寄りの役を演じる場合、シワを作ったり顔の色を変えて年齢を重ねたように見せたり、喧嘩のシーンのために傷跡や血の跡を作ったりします。
また近年では医療面でも特殊メイクの技術が役立っており、ケガや病気によって身体の一部が欠損したり、見た目が大きく変わってしまったりした人のために、特殊メイクを施しケガや病気の跡をカバーすることもあります。
一般的なメイクアップとは異なる技術を要するため、特殊メイクを専門に学び、その後特殊メイクを専門として活躍していくメイクアップアーティストが多いようです。
20代で正社員への就職・転職
特殊メイクのメイクアップアーティストの仕事の流れ
特殊メイクの場合、一般的なメイクとは異なりその場でメイクをいきなりはじめることはありません。
まずはクライアントから依頼があった特殊メイクのデッサンやイメージ画を描きます。
その造形によって、どのような素材を使うか、どのように色をつけるかなどを考えます。
プランが明確になると、それを施す役者やモデルの型を取ってマスクをつくり、実際にかぶれるように仕上げていきます。
どちらかといえば、メイクではなく彫刻や造形に近い仕事で、日本で特殊メイクのことを「特殊造形」とよぶこともあります。
特殊メイクのメイクアップアーティストの勤務先の種類
- 特殊メイクの専門会社
- 特殊メイクを扱う工房
数はあまり多くありませんが、
- 誰でもすぐにできる仕事ではないこと
- 時代を問わず必要とされている専門性の高い仕事であること
から、特殊メイクの基礎的なスキルを身につけた人であれば、採用してもらえる可能性は高いようです。
なかには日本の学校を卒業後、海外へ留学してさらに技術を高めたり、現地でメイクアップアーティストとして活躍したりする人もいます。
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特殊メイクのメイクアップアーティストになるには
特殊メイクに挑戦してみたいと思ったら、まずは特殊メイクが学べる学校に通い知識やスキルを身につけることが必要です。
一般的なヘアメイクを学ぶのと同様の専門学校やスクールでは、「特殊メイク科」や「特殊メイク専攻」といったコースを設置している学校があり、こうした学校で特殊メイクに必要な知識と技術を学んでいくのがよいでしょう。
特殊メイクをする場合も、他の分野で働くメイクアップアーティストと同様、特別な資格が求められるわけではないためまれにすべて独学で技術を身につける人もいるようですが、仕事ができるレベルまで自分の力だけで特殊メイクのスキルを磨くのは非常に難しいのが現状です。
特殊メイクのメイクアップアーティストの仕事内容のまとめ
特殊メイクとは、映画や舞台・ドラマなどで演じるために大きく見た目を変える場合などによく使われる技術です。
特殊メイクのメイクアップアーティストには、特殊メイクを専門に学び、その後特殊メイクを専門として活躍していくメイクアップアーティストが多いようです。
仕事の流れとして、依頼があった特殊メイクのデッサンやイメージ画を描き、どのような素材を使うか、どのように色をつけるかなどを考えていきます。
なお、特殊メイクは彫刻や造形に近い技術なので、日本では特殊メイクのことを「特殊造形」とよぶこともあります。
勤務先には、特殊メイクの専門会社、特殊メイクを扱う工房などがあり、なかには留学する人もいます。
特殊メイクのメイクアップアーティストになるには、特殊メイクが学べる学校に通い知識やスキルを身につけることが必要で、独学で仕事ができるレベルまでスキルを磨くのは、非常に難しいです。