管理栄養士に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
管理栄養士に向いている性格・適性
相手の気持ちを考えられる
管理栄養士は、栄養指導などの仕事を通じて、小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代の人と接します。
人と接するのが好きな人であれば、日々楽しんで仕事ができるでしょう。
しかし、相手は一人ひとり健康状態も違えば生活習慣も異なるため、ただ一方的に自分の知識を話すだけでは、相手は頭では理解できても、その通りに実践できないことも多々あります。
相手の生活状況に合わせ、相手と同じ目線になって話をすることが大切です。
自己管理ができ、健康的である
管理栄養士は、自分自身が健康的である必要もあります。
たとえば、管理栄養士自身があまりに痩せていたり顔色が悪かったりすれば、相手は「この人に相談して大丈夫だろうか…」と思ってしまうでしょう。
また、「メタボ」といえるほど太り過ぎていれば、「あなたに注意されたくない!」と言われてしまうかもしれません。
管理栄養士は、つねに自分の食事内容や生活習慣にも気を配る必要があるため、自己管理がきちんとできる人に向いているといえます。
人の役に立つことが好き
管理栄養士は、栄養面から人々の健康な暮らしをサポートしていく役割を担います。
元気な人ばかりでなく、ときに病気の人や高齢で思うように食事がとれない人などにも接するため、「たくさんの人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」といった気持ちを持てる人に向いている仕事です。
自分の頑張りで誰かが笑顔になってくれるとうれしく感じるタイプの人は、管理栄養士の適性があるといえるでしょう。
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管理栄養士に必要なスキル・能力
食についての継続的な勉強は欠かせない
管理栄養士の仕事をひとことで表せば、「食についてのアドバイスをすること」です。
もしも、アドバイスをする立場の管理栄養士自身が食に気を遣っていなかったり、食に興味がなかったりすれば、他人に対して本気で伝わるアドバイスをすることは難しいでしょう。
新しい情報も次々に出てくるため、食について自ら研究していく姿勢が求められます。
理系科目に苦手意識がないほうがベター
管理栄養士が扱う食物や栄養は、生物や化学などの理系科目と関連性があります。
また、栄養素が人の身体の中でどのように使われるかといったことも、理系の要素となります。
管理栄養士になるうえで、高校時代から理系に進まなくてはならないわけではありませんが、理系科目に極端な苦手意識を持たないようにしておくとよいでしょう。
管理栄養士に向いていないのはどんな人?
管理栄養士は、栄養管理や栄養素の計算などの業務で計算をすることもあります。
それは決して難解な計算式を用いるようなものではなく、誰でも基本を理解すればできるようになりますが、数字を少しも見たくないという人や、細かな作業を苦痛に感じるタイプの人は、管理栄養士にあまり向いていないかもしれません。
どちらかというと、おおざっぱな人よりも丁寧に物事をこなしていけるような人が、管理栄養士には向いているといえます。
管理栄養士の仕事では、人と接するだけでなくデスクワーク的な作業も出てくるため、じっくりと物事に向き合うことも大事な仕事の一部となります。