介護福祉士への転職・社会人からなるには？
介護福祉士への転職状況は？
介護の需要が高まるにつれ、介護福祉士という仕事に興味を持ち、転職を考える人も増えつつあるようです。
転職市場における介護福祉士の特徴は、他業界からの転職者が比較的多く、バックグラウンドを聞くと年齢も職業も千差万別です。
知識・技能を身につければさまざまな就職先があり求人も多いことから、転職する人の年齢層も幅広いものとなっています。
一番多い転職パターンは「介護職員初任者研修（「ホームヘルパー2級」）」の資格を取得し、介護業界に入って実務経験を積み、介護福祉士の国家資格を得てこの職に就くという流れです。
なお介護職員初任者研修に関しては、所定の研修を受講すれば資格を得られるためハードルが低めとなっており、そこから介護の仕事に入りキャリアアップを目指す人は少なくありません。
介護福祉士への転職の志望動機で多いものは？
介護に興味を持ったきっかけ
介護業界を志すきっかけは人によってさまざまですが、人の役に立つ実感が味わいやすい仕事がしたいというものや、家族や身近な人が要介護者になったことから、介護という仕事に興味を持つ人もいるようです。
介護福祉士の魅力
看護士などの医療職とくらべると、介護の仕事に就くまでのタイムスパンは短く、さらに介護職は需要が大きい「売り手市場」となっているため、資格を手にすると確実に職が得やすいことも人気の理由となっています。
また介護福祉士の仕事では性別・学歴・年齢など問われないことが多いため、転職のハードルが低いということも魅力の一つです。
転職する前に知っておきたいこと
介護福祉士は決して楽な仕事ではありません。
介護の現場は人手不足のことも多く、また人と深く向き合う仕事であるため、心身ともにハードな日々を送る覚悟も持っておいたほうがよいでしょう。
大変な仕事の割に給料はあまり高くないという声もよく聞かれます。
介護福祉士は社会的ニーズが大きく、国家資格を生かして働ける魅力ある仕事であることは間違いありませんが、仕事の厳しさについてもよく理解したうえで転職を考えたほうがよいでしょう。
未経験・社会人から介護福祉士になるには
国家資格を得るには
介護福祉士として働くには、介護福祉士の国家資格を取得する必要があります。
介護福祉士の国家資格を得るためのルートは、大きく2つあります。
ひとつは介護福祉士養成施設を卒業すること、もうひとつは実務経験を積むことです。
「養成施設」には具体的に4年制大学・短期大学。専門学校がありますが、仕事をしている社会人がこれらの学校に通うには、仕事を完全に辞めて通学するか、または仕事をしながら夜間コースのある学校に通うことになります。
これまで養成校に進んだ場合には、所定の過程を修めて卒業することで自動的に国家資格を得ることができましたが、2022年度の卒業生からは養成施設卒業生も国家試験を受けることが義務化される見通しです。
今後社会人が介護福祉士を目指す場合には、実務経験を積んで国家資格を取得する方法が一般的になっていくでしょう。
実務経験を積む
介護福祉士として働くには国家資格が必要ですが、介護の現場で職員として働くうえでは資格は必要ありません。
実際、未経験者や無資格者でも採用され実務経験3年以上を積み「実務者研修」を修了すれば、介護福祉士の国家試験を受けることができるようになります。
福祉系高校卒業者の場合
福祉系高校を卒業している人の場合は、前職が異業種であったとしても新たに養成施設などに通う必要はなく、介護福祉士の国家試験を受けて合格すれば介護福祉士になることができます。
この場合、旧カリキュラム（平成20年度以前入学者）修了者であれば筆記試験と実技試験の両方あるいは介護技術講習後の筆記試験の受験となり、新カリキュラム（平成21年度以降入学者）修了者の場合は、筆記試験のみの受験（実技試験免除）となっています。
介護福祉士への転職に必要な資格・有利な資格
無資格でも働ける
介護の仕事につくために特別に必要な資格や有利な資格はありません。
そのため未経験や無資格でも介護現場で働いている人は大勢います。
介護職員初任者研修
いきなり介護現場に入るのが不安という場合には、まず「介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）」を取得するのがよいでしょう。
初任者研修は最短1ヵ月で取得が可能となっており、とくに研修の受講資格などもないため、社会人であっても取得しやすくなっています。
また職場によっては働きながら介護職員初任者研修を受けられるところもあります。
介護福祉士への転職に役立つ職務経験は？
介護や福祉の世界で働いたことがなくても、家族を含めた高齢者との関わりや、学生時代のボランティア経験も十分仕事で役に立たせることができます。
高齢者や障害者（児）のためのボランティアは自治体や地域で広く募集されていますし、こうした人たちと触れ合うイベントなども多く開催されています。
まったくの未経験から介護業界へ転職するという人は、ボランティア活動を一度経験してみるのもよいでしょう。
介護福祉士への転職面接で気をつけるべきことは？
面接では特にその人の人間性が見られます。
はきはきとあいさつをしたり清潔感を感じられるよう身だしなみを整えたりするなど、第一印象をよりよくするために気を付けるとよいでしょう。
介護福祉士は、高齢者や障害者などと触れ合う仕事であるため、コミュニケーション能力も問われます。
面接官としっかりやりとりできるかも重要なポイントですので、自分の言葉で志望動機などを話せるように練習しておくとよいでしょう。
介護福祉士に転職可能な年齢は何歳くらいまで？
介護福祉士は年齢を問わず募集しているところが多くなっています。
介護福祉士試験には年齢制限はありませんし、なかには60代など定年を迎えてから介護の仕事を始める人もいるため、何歳からでも転職は可能です。
