ITエンジニアがフリーランスとして独立するには?
フリーランスのITエンジニアの働き方・仕事内容
ITエンジニアは、企業の従業員として働くだけでなく、独立してフリーランスになることもできます。
フリーランスのITエンジニアは、在宅または顧客先に常駐する形で働いています。
在宅の場合、ソフトウェアやアプリの開発を担当したり、システムの運用を遠隔で行ったりといった業務が中心です。
顧客先に常駐する場合は、企画から開発、運用まで、さまざまな仕事を行います。
勤務体系は基本的に契約内容に従いますが、多少であれば個人の裁量で動かすことも可能です。
フリーランスになると、仕事は自分で見つけて獲得しなくてはなりません。
仕事を得る方法は、インターネット上の求人サービスや知人などからの紹介が多いです。
そのほか、SNSやブログ、エンジニアの勉強会などで技術力を示すような情報を発信し、仕事の獲得につなげることもあります。
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フリーランスのITエンジニアになるまでのキャリアパス
フリーランスのITエンジニアになる人は、ほとんどが企業でのエンジニア経験を積んでいます。
学生からすぐにフリーランスになることは不可能ではありませんが、少数派です。
ITエンジニアとしてフリーランスになるには、仕事を一人前に行うためのスキルはもちろん、IT業界の構造や契約についての知識が必要だからです。
また、安定して仕事を獲得するためには実力や実績も必要なため、資格を取得したり業務実績を積んだりしながら準備する人も多いです。
なかには、企業の社員として働きつつ、独立に向けて副業をしながらスキルを磨く人もいます。
独立する人は30代や40代が多く、自分の専門スキルやITエンジニアとしてのビジョンが明確になり、どんな職場でも活躍できるレベルになってからと考える人が多く見られます。
フリーランスのITエンジニアのメリット・デメリット
フリーランスのITエンジニアにとっての大きなメリットは、会社に勤めていた頃よりも時間的な余裕ができることでしょう。
会社の雑務から解放されますし、自分が担当できる仕事を探して契約できるため、残業も発生しにくくなります。
自宅など好きな場所で仕事を進められるため、プライベートを重視したいと考える人も魅力を感じやすいはずです。
技術があるほど時間にしばられにくく、効率よく働くことが可能になるのもメリットです。
一方、安定して仕事を得ることが難しいことや、個人で抱える責任も大きいこと、契約上のトラブルを背負うリスクがあることなどはデメリットといえます。
また、企業勤めの場合と比較して、最新技術や大きな案件を担当できるチャンスは少ないため、技術者として成長できるかどうかは、自分の行動力や努力にかかってきます。
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フリーランスのITエンジニアの給料・年収
フリーランスのITエンジニアは、個々の実績やスキル等によって、得られる給料には差が出てきます。
派遣のITエンジニア程度の給料の人もいれば、会社に所属していたときよりもずっと給料が高くなる人もいます。
年収400~800万円ほどに落ち着くことが多いですが、ニーズの高い技術分野や、先端技術分野で高い技術力があれば、年収1000万円を超える場合もあります。
年収を上げるためにはスキルアップが必要不可欠ですが、日々の仕事に忙殺され、スキルアップになかなか時間を避けない人も多いのが実情です。
福利厚生などの不足や仕事量の不安定さ、健康面の問題などから、安定を求めて企業勤めに戻る人もいます。