ITコンサルタントを目指す人におすすめの資格
ITコンサルタントに資格は必要?
ITコンサルタントでの仕事は、必ずしも資格を持っていなければならないわけではありません。
一方でITコンサルタントは、ITと経営両方の知識が必要な仕事です。
資格を持つことで仕事に必要な知識をチェックでき、ITコンサルタントとしての能力の裏付けができますから、特に20代・30代の方にはおすすめです。
ITコンサルタントを目指す人におすすめの資格には、中小企業診断士、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャがあげられます。
この3つの試験は、いずれも国家試験として実施されています。
なおITコンサルタント向けの資格は、合格後も資格を維持するために活動実績の提出や費用がかかるものも少なくありません。
有効期限のある資格を受験予定の方はITコンサルタントの実務に入ってから、あるいは就職が決まった後に受験するとよいでしょう。
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中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営コンサルタントを認定する国家資格です。
現在の経営にはITの活用が欠かせませんから、ITエンジニアと経営の知識を兼ね備えた人材として、中小企業を中心とした経営診断と助言を与える業務に従事できます。
中小企業診断士を取得するには、2つの方法があります。
・1次試験(マークシート式)と2次試験(筆記、口述)に合格後、実務に従事または実務補習を受ける
・1次試験に合格後、中小企業診断士養成課程を受講する
試験は1次試験が8月上旬の2日間、2次試験の筆記は10月中ごろに1日、筆記試験の合格者は12月中旬頃に口述試験を受けることとなります。
また受験料は1次試験が13,000円、2次試験が17,200円です。
実務補習や中小企業診断士養成課程の費用は、受講箇所により異なります。
一例として中小企業大学校東京校が開催する中小企業診断士養成課程を受講する場合、230万円の受講料が必要です。
なお中小企業診断士の有効期間は5年であり、更新には実務経験が必要となります。
ITストラテジスト
ITストラテジストは、情報処理推進機構が実施する「情報処理技術者試験」の1つで、経営戦略に特化した資格であることが特徴です。
ITを効果的に活用することにより、ITコンサルタントとして顧客企業に対し、業績アップに向けた戦略を策定できる知識と技能が認定されます。
試験は毎年10月の第3日曜日に、丸一日かけて行われます。
午前の試験はマークシート方式ですが、午後の試験には論文の作成がありますから、暗記だけでなく主体的に考える能力が求められます。
受験料は5,700円です。
試験の合格により資格が認定され、更新の義務はありません。
またITストラテジスト試験の合格率は14.3%です。
実務経験者が受験するなかでの数字ですから、大変難しい試験といえます。
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プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャも「情報処理技術者試験」の1つです。
経営には「ヒト・モノ・カネ」の3要素が必要ですが、プロジェクトマネージャもITプロジェクトを運営するために、この3要素を身につけていることが求められます。
従ってプロジェクトマネージャの資格を取得することにより、ITコンサルタントへの足掛かりとすることができます。
試験は毎年4月の第3日曜日に、丸一日かけて行われます。
試験方式と受験料については、ITストラテジストと同様です。
また試験の合格により資格が認定され、更新の義務はありません。
プロジェクトマネージャ試験の合格率は13.2%ですから、こちらも難しい試験といえるでしょう。