学芸員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
学芸員に向いている性格・適性
勉強熱心
学芸員は研究者としての側面もあるため、勉強や研究が好きであることが必要です。
学生時代にテストや受験のために仕方なく勉強してきた人よりも、自ら進んで机に向かってきたタイプの人の方が圧倒的に向いています。
一時的なアルバイトとしてでなく、学芸員として正式に勤務したい場合はこうした適性が求められます。
探求心がある
学芸員として活躍するためには来館者の「なぜ?」とか「どうして?」という疑問に答えなければいけません。
どんなことを質問されても解説することができるような深い知識を身につけるためには、学芸員自身に探求心や知的好奇心があることが大切でしょう。
博物館が好き
子どもの頃から博物館や美術館、水族館や動物園が大好きだった人は、好きなことを仕事にできる学芸員は天職といえるのではないでしょうか。
学芸員として働くためには資格を取得しなければいけませんし、厳しい就職活動も乗り越えなければいけません。
しかし、この仕事への情熱がある人ならば、夢を叶えることができるでしょう。
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学芸員に必要なスキル・能力
専門知識
博物館の職員のなかには古文書が読めたり、専門雑誌に論文が掲載されたり、著書を発行していたりするような人がいます。
そうした人たちと協力して運営してくわけですから、深い専門知識がなければこの仕事を続けていけないでしょう。
歴史や戦争、社会学、教育学、陶器や宝飾品など、それぞれの分野のプロフェッショナルとして知識を磨くことが大切です。
社会性
これは意外に思われるかもしれませんが、調査や研究のイメージが強い学芸員でも、人とコミュニケーションする能力は必要となります。
学芸員は博物館の運営にも携わるので、学術的な面でなく、日常のこまごまとした雑務もこなさねばなりません。
予算の使い方から、敷地や建物の管理、来館者への応対や案内、対外的な交渉や報告書作成、事務手続きの作業など、仕事の内容はさまざまです。
規模の大きい博物館であると職員が数十人にも及ぶことがありますし、調査の場合でもチームで協力し合って成果を出す必要はあります。
こうした業務を乗り越えるために、社会性が必須なのです。
サービス精神
博物館の来館者は、子どもからお年寄りまでさまざまです。
ときには障がいがある人や海外からの観光客も訪れます。
誰もが楽しめる博物館になるように、サービス精神を持っておもてなしをすることが大切です。
学芸員に向いていないのはどんな人?
学芸員に向いていないのは、ひとつのことを探求するのが苦手という人です。
この職業は専門性が高いため、知識や技術をしっかりと身につけることが求められます。
「子どもの頃から勉強が嫌い」「本や資料を読むのが苦手」「飽きっぽくて何事も長くは続かない」というタイプの人の場合、学芸員として研究や教育的な活動に取り組むのは難しいかもしれません。
勉強は嫌いだけど学芸員の仕事に興味があるという人の場合は、学生時代の早いうちから学習習慣を身につけることが大切です。
一週間に一冊は本を読む、得意な教科を作る、毎日必ず机に向かう、などの目標を定めてコツコツと努力をするようにしましょう。
学習習慣が身につけば、次第に学芸員としての適性も磨かれてくるのではないでしょうか。