学芸員補とは? 学芸員にはどんな役職がある?

学芸員補の仕事内容

学芸員補とは、その名の通り学芸員を補助していく役割を果たす人のことを指します。

具体的な仕事内容としては、博物館法において定められた博物館(歴史、芸術、民俗、産業、自然科学、資料館、研究施設なども含む)に勤務して施設内の資料の収集や研究を手助けし、展示や保管、訪問客の応対など博物館業務の全般を担います。

博物館で働く職員や学芸員をサポートするプロフェッショナルといってもよいでしょう。

学芸員になるためには資格が必要となりますが、学芸員補の場合は特別な資格はいりません。

学校教育法にもとづいて大学に入学できる人間(高等学校と中等学校の卒業者、高等学校卒業程度認定、大学入学資格検定の合格者など)は誰にでも学芸員補になる資格があるとされています。

学芸員補の資格

それでは、学芸員補になるためにはどうすればよいのでしょうか。

特別な資格がないため、基本的には博物館に学芸員補として採用されることが一番の条件になりますが、博物館によっては採用試験が用意されているところもあります。

また学芸員補として8年以上勤務すると「学芸員」の審査認定を受けることができます。

学芸員補は大卒の学歴や専攻分野での実績などがなくても就職することができるので、学芸員に比べて多くの人が気軽にチャレンジしやすい職業といってもよいでしょう。

実際の現場では、学芸員の資格を所持していない人が学芸員補として実務経験を積みながら学芸員資格の勉強をしたり、実務経験のない学芸員資格の取得者が学芸員補として勤務を始めたりするケースが多いようです。

学芸員と学芸員補の違い

本人の知識やスキルにもよるものの、学芸員補の職務の内容は、正規の学芸員とそれほど大きくは変わりません。

博物館内の直接的な研究を補助していくものから、展示の企画・開設・後片付け、一般客の案内や誘導などの応対、チケットの管理や整理など事務的な仕事も多く含まれ、職員が行う業務の多くに関わっています。

経験などが不足しているため一時的にこの学芸員補に留まっているケースもありますし、資格を欠いているからといった理由で学芸員補としての待遇で働いていることもあります。

つまり仕事の中身によって学芸員と学芸員補が明確に分かれているというよりは、待遇に関する形式上の意味合いが強いようです。

現実的なことをいえば、給与などの雇用条件に多少違いが出てくるといったところでしょう。

学芸員の役職

学芸員というと一般社会の会社員のように激しい出世競争などとは無縁のように思われるかもしれません。

確かにノルマや営業といった感じのものはありませんが、役職による業務の違いはあります。

それが一般社会でいうところの「昇進」に近い意味合いを持つこともあります。

たとえば、ある博物館で働く学芸員の場合。

学芸係長→学芸課長→主任学芸員→学芸部長→館長補佐→副館長といった形でキャリアアップしていくことがあります。

役職が変わればマネジメントの仕事も増えることになります。

それと同時に、給料面ではあまり恵まれていないといわれる学芸員も、役職によって変化が出てきます。

特に日本でも有名な博物館の館長や上級の役職になると、平均年収でも大企業のサラリーマンの管理職並みになってくるそうです。

また、役職が上になると学識だけでなく、社会的な能力、管理的な能力など人間性も重要になってくることが多いです。

このあたりは一般企業と変わりません。

ただし、これはそれなりに施設の規模があり、人員も多いところの一つのモデルであって、あらゆる博物館でこのように役職が分類されているわけではありません。