大学教授に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
大学教授に向いている性格・適性
情熱を維持して研究を続けられる
大学教授になるには、原則として大学を卒業した後に大学院に進んで博士号を取得するというルートをたどります。
ですが、大学教授は特定の資格を持っていればなれるというものではなく、たとえ博士号を取得したとしても必ず教授の職に就けるわけではありません。
長期に渡り研究をおこない、優れた研究結果を出しても、大学教授になれるのはたいてい40代から50代前半になります。
私立大学の場合、30代で大学教授となる人もいますが、それはまれなことです。
そのため、大学教授になろうとした場合、その分野について研究する情熱があることが必須です。
それも一時的な情熱では意味がありません。
情熱や意欲を維持して研究を続けられる力がなくては大学教授になることはできないのです。
学生とコミュニケーションを取れる人
大学教授の仕事を大きく分けると、「講義」「会議」「研究」が挙げられます。
自分の研究活動ばかりをしているわけではなく、学生に対して講義をおこなうわけですから、人にものを教える、知識を伝える能力も必要です。
また、最近は学生との日常的なコミュニケーションが教育には重要とされていますから、学生とコミュニケーションを取ることができることも大学教授には必要なスキルだといえます。
人と接することが好きで、自分の知っていることを他人にわかりやすく伝えるのが得意な人は、大学教授に向いています。
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大学教授に必要なスキル・能力
探究心と知的好奇心
大学教授のおもな仕事のひとつとして、自らの専門分野の研究が挙げられます。
研究で成果を上げるには、対象となるものごとに対して常に「なぜそうなのか?」という疑問を持ち、扱う課題や問題について深く掘り下げて探求していく力が欠かせません。
また、専門分野に関する最新の技術や視点に目を向け、知識をアップデートし続けなくては、後進の研究者に先をこされることになります。
粘り強い探究心とともに、新しい情報やアイデアを取り入れられるための知的好奇心が必要となるでしょう。
論理的な思考力
ものごとを深く知りたいという気持ちや斬新なアイデアだけでは、研究は成り立ちません。
どの分野の研究であっても、ものごとを追究して真理にたどり着くには、仮説を立てて、予想される結論に向けて論理的なプロセスを組み立てていくことが求められます。
仮説が実証されるまでには数十年かかることもあり、どこかで論理性が崩れてしまうと、その研究は失敗に終わることになります。
また、自らの研究過程と結果を伝えるための論文を書くときや、学生へ指導するときにも論理的な思考力は欠かせないといえます。
一芸に秀でている
博士号の取得が求められることが多い大学教授ですが、博士号を持たずに大学教授となる例があります。
芸能人やスポーツ選手が大学教授になったという話を聞いたことがある人は多いでしょう。
芸能人やスポーツ選手のほとんどは博士号を持っていませんが、その代わり、オリンピックに出場してメダルをもらったり、世界的に権威のある芸術関連のコンクールなどで受賞の経験があったりというように、他の人にはない才能や技術を持っています。
そうした才能を持っている人達がまれに大学教授になることがあります。
このようなケースを見ると、大学教授とは一芸に優れた人がなれる職業だともいえます。
大学教授に向いていないのはどんな人?
大学教授には、「批判を受け止める」力が必要です。
大学教授がおこなう業務として、学生の指導や大学運営が占める割合は年々大きくなっていますが、やはり第一に研究者であることが求められます。
理系であっても文系であっても、研究とは常に「なぜだろう?」と疑問を持つことから始まります。
「なぜ?」という疑問が自らの研究内容に向けられることも少なくなく、ときにはほかの研究者から批判を浴びることもあります。
研究の間違いや盲点を指摘されたときに、自分自身を批判されたと受け取ってしまう人は大学教授に向いていないかもしれません。
また、研究にはあらかじめ用意された答えはなく、失敗を重ねることで成果が生まれます。
ものごとが上手くいかないとすぐにめげてしまうは、失敗に対する耐性をつける必要があるでしょう。