学校のキャリアコンサルタントになるには? 仕事内容は?
学校のキャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントが活躍できる代表的な場のひとつが、学校などの教育機関です。
具体的には、高校・大学・専門学校がおもな活躍の場です。
各学校と雇用契約を結んで常駐して働くキャリアコンサルタントもいますし、フリーランスのコンサルタントが業務委託といった形で仕事を請け負うこともあります。
高校では、「スクールカウンセラー」という名称で、進路相談室に専任の相談員を置く学校が増えています。
また、専門学校や大学であれば、就職支援センターやキャリアセンターなどがキャリアコンサルタントのおもな活躍の場です。
こういった場では、学生の進学・就職の相談がメインの仕事となりますが、ときに日々の勉強や日常生活の悩みにのることもあります。
また、最近では小学校・中学校でもキャリア教育が積極的に行われています。
一人ひとりの児童や学生がどのようなことに興味があり、どのような夢を持った大人になりたいのかなど、「広い意味でのキャリア」を早くから考えることで、生徒の可能性を広げていく取り組みがなされています。
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学校のキャリアコンサルタントになるには
どの種類の学校で働きたいかを考える
学校のキャリアコンサルタントは、実際の教育現場では「スクールカウンセラー」という名称で呼ばれることが多いです。
とくに高校では、思春期の学生ならではの学校生活や人間関係の悩みを抱える生徒が多くいます。
そのため、スクールカウンセラーには心理学分野の専門家としてみなされる「臨床心理士」や「公認心理師」の資格が必要とされるケースが多いです。
キャリアコンサルタント国家資格だけでは就職できない場合もありますから、注意が必要です。
一方、専門学校や大学では、卒業後の就職や仕事に関するカウンセリングをすることが多くなります。
こちらの場合、キャリアコンサルタント国家資格が求められることもあれば、高校などと同様、臨床心理士などの資格が必要になる場合もあります。
実務経験が求められる場合も
また、学校のキャリアカウンセラーの求人では、実務経験が必要とされるものもしばしば見受けられます。
さらに常勤勤務の採用はあまり多くなく、非常勤勤務の求人が多いことも特徴です。
学校のキャリアコンサルタントとしてのキャリアが浅い場合は、非常勤から地道に経験を積んでいく覚悟も必要です。
教員がキャリアコンサルタントの役割を担うことも
とくに小・中学校に多いようですが、教員免許を持ちながら、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラー資格を得ている人もいます。
学校内の相談室などに、専任のキャリアカウンセラーを常駐させる学校も増えてはいるものの、学生にとって最も身近なのは、やはり担任や教科担当の教師です。
こういった教師がしっかりとしたキャリアカウンセリングのスキルを持っていれば、日常的な進路指導などの場でも役立たせていけます。
なお、学校のキャリアコンサルタントになるにあたって生かせる学びの分野としては、教育学、社会学、生活科学などが考えられます。