法科大学院入学のための予備校

法科大学院に入学するには

司法試験の受験資格を得るには、予備試験を受けるという方法もありますが、法科大学院(ロースクール)に進学することを選ぶ人が大半で、受験者のおよそ9割を法科大学院出身者が占めています。

しかし、法科大学院に入学するにあたっては、大学入試の際と同じように、各大学院の入試を受けて合格しなければなりません。

試験の難易度は大学院によって異なるものの、いずれも専門的な対策が不可欠となる難関であるため、予備校を利用して受験対策を行う人も大勢います。

希望する大学院やコースがある程度定まったら、試験科目などに関する情報を収集したり、過去問に取り組んだりして、必要があると感じたら、予備校の各講座の利用を検討してみてください。

なお、大学によっては、学部生向けに法科大学院入試の対策授業を実施しているケースもありますので、学生課などに一度問い合わせてみるとよいかもしれません。

法科大学院入試の内容

法科大学院には、「既修者コース」と「未修者コース」の2種類があります。

法学部出身者などを対象とした既修者コース入試の場合、憲法や民法、刑法などの六法に関する論述式試験が課されるケースが一般的です。

試験の成績に加えて、大学での学部成績、法曹資格を目指す志望動機や将来の展望などを取りまとめた「PS(パーソナルステートメント)」などを総合的に判断して、合否が判定されます。

一方、法律初学者を対象とした未修者コース入試の場合、課されるのは小論文試験や面接試験などであり、基本的に法律知識が問われることはありません。

学習への意欲や潜在能力、法曹資格への向き不向きを図るために、既修者コースよりも学部成績やPSの内容が重視されやすい傾向にあります。

なお、法科大学院制度創設当初から、論理力や読解力などを図る目的で、一次試験として「統一適性試験」が実施されてきましたが、法科大学院受験者の減少などを背景として、2019年から廃止されています。

予備校の利用方法

既修者コース

予備校で講座を受ける必要性が最も高いのは、既修者コースの論述式試験です。

とくに東京大学や京都大学、一橋大学など、司法試験合格実績の豊富な一流法科大学院は、試験の難易度・競争倍率ともに非常に高く、かなり入念に対策を実施しなければ合格できないでしょう。

大手予備校では、論述式試験単体、PS添削単体の講座もあれば、ロースクール入試すべての対策をひとまとめにしたパック講座や、各大学院の個別対策を行ってくれる講座もあります。

受講スタイルも、通学形式、web形式、DVD形式などさまざまなバリエーションがありますので、自分に合った勉強方法を選択することができるでしょう。

既修者コース入学を目指す人は、たとえ講座を受講していなくても、模擬試験や答練(答案練習会)については利用するという人が大半です。

未修者コース

未修者コースの入試を受ける場合、予備校利用の必要性は既修者コースほど高くはありません。

ただ、小論文試験や面接試験などをこれまでに一度も受けたことがない人などについては、論文の書き方や面接の受け答えなどを教わることのできる基礎講座を受けたほうがいいかもしれません。

とくに小論文については、問われるテーマは人文科学や時事問題など、各大学ごとに一定の傾向がありますので、あらかじめ対策しておくことが望ましいといえます。

自身の希望する大学院の過去問を調べて、自信がなければ予備校の添削講座を受講するとよいでしょう。

予備校を選ぶ際のポイント

全国展開している大手予備校としては、辰巳法律研究所、伊藤塾、Wセミナー、LEC東京リーガルマインドの4校が有名です。

また、近年はweb上で講義を視聴したり添削指導を受けられる「オンライン予備校」も人気を集めています。

各校により、開講されている講座や価格に違いがありますので、よく比較検討してみることが大切です。

無料で講座の動画を公開している学校や、講座のサンプルを郵送してくれる学校もあり、なかには資料を請求すると特典がもらえるケースもありますので、気になる学校があれば資料請求してみてください。