アナウンサーに転職するには? 未経験者の中途採用はある?
アナウンサーへの転職状況は?
意外に思われるかもしれませんが、アナウンサーの世界では中途採用も比較的多く見られます。
つまり、すでに社会人経験を持つ人が、あるとき「これからアナウンサーになりたい!」と思ったときに、その夢を現実にすることは十分に可能ということです。
もちろん、そうはいうもののアナウンサー採用試験の競争が非常に厳しいことは間違いなく、合格率が100倍を超えることも珍しくはありません。
また、誰もがほぼ真っ白のところからスタートする新卒採用とは異なり、中途採用の場合は異業種から転職を考える人だけでなく、すでにアナウンサー経験を持つ人が他社(別の局)への転職を考えるケースもあります。
ですから、未経験者が中途採用を受けるのであれば、新卒採用以上の厳しさを乗り越える努力や覚悟が必要になるともいえます。
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アナウンサーへの転職の志望動機で多いものは?
アナウンサーへの転職を目指す人の前職としては、客室乗務員(CA)、ホテルスタッフ、モデルなど、多数の人と接する仕事かつ、比較的華やかなイメージのものが多いようです。
転職の志望動機として「人前で話すことが好きだから」「たくさんの人と出会いたいから」「刺激的な毎日を送りたいから」という理由があるのでしょう。
また、もともと新聞社や出版社で働いていて取材や情報発信に興味を持っている人もいます。
この場合は、「世の中に広く発信したいことがある」とか「自分の取材の成果を伝える面白さを味わいたい」という志望動機があるようです。
もちろん、このような前職の人ばかりがアナウンサーを目指すわけではありません。
メーカーで事務職や営業職、広報職に就いていた人もいます。
「アナウンサーになりたい」という意欲と熱意さえあればどのような人でもアナウンサーを目指すことは可能です。
未経験・社会人からアナウンサーになるには
中途採用をチェック
アナウンサーの中途採用は、放送局によって事情が異なります。
年度によっては中途採用をまったく行わない局もありますし、新卒と同じタイミングで募集をかける局も存在します。
地方のテレビ局の場合、人員が不足すると不定期に求人募集を行うことが多いようです。
既卒でアナウンサーを目指す人は、一年中こまめにホームページを見て、情報をチェックするとよいでしょう。
採用試験の対策
未経験者の場合は、身近に現役アナウンサーがいたり、アナウンサーになるためのトレーニングを積める環境があるということでない限り、一度はアナウンサーの養成スクールに通って正しく訓練を積んでおいたほうがよいかもしれません。
スクールに所属していると採用に関する情報もまとめて入ってきやすいため、楽に情報が入手できるというメリットもあります。
未経験者で中途入社した場合、雇用形態は契約社員となる場合も多いです。
契約社員は約1年ごとに契約を更新しますが、「実力がある」と認められれば正社員になれる可能性もあります。
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アナウンサーへの転職に必要な資格・有利な資格
アナウンサーに転職するにあたって、必要な資格や有利な資格はあるのでしょうか。
まず、必要な資格については特にありません。
アナウンサーは、清潔感のある容姿や聞き取りやすい声、豊富な語彙や高いコミュニケーション能力などを何よりも必要とする職業です。
採用にあたっては、特定の資格や免許の有無ではなく、このような資質が問われると考えておいたほうがよいでしょう。
所持しておくと役に立つ資格としては、語学系の資格や検定が挙げられます。
たとえば、漢字に関する知識を証明することができる「漢字検定」や英語の能力を証明することができる「英検」「TOEIC」などは自己アピールのひとつに使うことができます。
ただし、この資格があるからといって必ずしも試験に有利になるというわけではありません。
アナウンサーへの転職に役立つ職務経験は?
他業界で働いていた人がアナウンサーに転職するうえで、前職での職務経験が役に立つことがあります。
たとえば、客室乗務員(CA)、ホテルスタッフ、モデルなど人前に出る仕事をしていた人は、美しい姿勢や相手に好感を持たれる話し方などを仕事に生かすことができるでしょう。
新聞記者や雑誌の編集者など情報発信に携わる仕事をしていた人は、その豊富な語彙や豊かな表現力を生かすことができます。
さらに、一見するとアナウンサーとは全く関係のない仕事をしていた人も、そのキャリアを生かすことが可能です。
たとえば、営業職で培ったコミュニケーション能力を取材に生かしたり、広報職で培った宣伝能力を自己PRに生かしたりすることもできるでしょう。
アナウンサーへの転職面接で気をつけるべきことは?
アナウンサーへの転職を目指す人は、採用試験の面接でどのようなことに気をつければよいでしょうか。
重要なことは、品がよくて清潔感のある身なりをしていくことです。
アナウンサーというと華やかなイメージがあるかもしれませんが、芸能人やタレントではありません。
報道番組でニュースを読む際には著名人の訃報や事件事故・災害などの情報を伝えることもあるため、見ている人を不安や不快にさせてしまう非常識な格好をしないことが大切です。
「前職では髪形やメイク、服装が自由だった」という人の場合も、アナウンサーとしての試験を受けるうえでは社会人としてふさわしい身なりをしていくよう気を配りましょう。
テレビに出るということで何よりも第一印象がものをいう職業なので、面接でも第一印象をよくする努力を忘れないようにしたいものです。
アナウンサーに転職可能な年齢は何歳くらいまで?
アナウンサーに転職するにあたって、中途採用の試験の年齢制限は放送局によって異なります。
しかし、一般的には転職はできるだけ早いほうがいいといわれています。
その理由としては、アナウンサーは正しい日本語を話す必要があり、正しいイントネーションを習得するためには個人の癖を少しでも早く矯正したほうがよいからです。
特に日本には方言があるため、地方の出身者の場合は語尾に独特のなまりがあったり単語に独特のイントネーションをつけていたりすることが珍しくありません。
このような癖は本人が自覚しないまま身体に浸み込んでいることが多く、第三者が客観的に指摘しなければなかなか気付かないものなのです。
「自分は正しい日本語を喋れる自信がある」という人の場合は問題ありませんが、そうではない人の場合はできる限り早く転職を考えるとよいでしょう。
未経験からアナウンサーの転職での志望動機
未経験からアナウンサーに転職する場合、エントリーシートや面接では説得力のある志望動機を述べることがとても大切です。
アナウンサーは非常に人気のある職業なので「他人から注目されたい」「華やかな業界で働きたい」「芸能人やスポーツ選手と知り合いたい」などの理由から転職を目指す人も決して少なくはありません。
しかし、実際の仕事は発声や発音の地道なトレーニングを必要としますし、常に人に見られているというプレッシャーが大きく、早朝や深夜の番組を担当する場合は不規則な生活に伴う身体的な負担もあります。
未経験者の場合、テレビが厳しい業界であることを理解したうえで高い志を持ってこの職業を目指していることがしっかり伝わるようにアピールしましょう。