財務専門官の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

財務専門官の業務スケジュール

財務専門官は国家公務員なので、就業時間は原則として1日7時間45分と決まっています。

各財務局、配属課によって差はありますが繁忙期を除き、極端に残業が多くなることはなく、毎週定時退庁日を設けているケースもあるなど、業務終了後のプライベート時間は比較的充実しているようです。

そのため結婚、出産というライフイベントを経験した女性でも仕事を続けやすい環境です。

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財務専門官の1日

金融監督課で働く財務専門官

8:30 出勤
出勤後はメールの確認を行い、1日のスケジュールを再確認して段取りを行う。

この日は金融庁から依頼された案件に対応するため、所管する銀行などの金融機関にメールと電話で連絡をして依頼を行う。

10:00 決算分析
所管する銀行の決算書から読み取れる収益構造と経営方針が一致しているかなどを分析し、後日行うヒアリングのための資料を作成する。
12:00 昼休み
この日は持参した弁当を自席で食べるが、リフレッシュがてら週に何回かは職場の同僚と外でランチを食べる。
13:00 届出書類の確認
所管する銀行から届く書類を確認し、法律に基づいた適切な様式で作成されているか、記載もれがないかをチェックを行う。
16:00 研修
金融分野は専門性が高く、高度な知識も必要なため研修を受講する機会も多いのが特徴。

この日は先輩職員が講師なため、堅苦しい研修ではなく質問もしやすく、なごやかに楽しみながら研修を行う。

18:00 業務終了
繁忙期でもないため、ほぼ定時で業務を終わらせ同僚と飲みに行く。

財務課で働く財務専門官

8:30 出勤
出勤後は毎朝、新聞にざっと目を通したあとにメールのチェックを行う。

その後、その日にやるべき業務を確認し、優先順位と自分で完結できるもの、先輩や上司に聞いた方がよいものなどある程度整理しておき、始業後のタイミングを見はからって聞きに行く。

10:00 電話対応
所管する市町村からお金の借入について電話がかかってくる。

対象となる事業の詳細を丁寧にヒアリングし、理解を深めた上で専門家として適切な対応を行う。

12:00 昼休憩
ほぼ毎日外食をする。

仕事を忘れて、同僚と楽しみながらのランチは貴重なリラックスタイム。

13:30 書類準備
貸し付けたお金が申請内容通り、適正に使われているかを確認するため、数日後に市町村の担当課に行かなければならない。

その準備として資料収集と書類作成を行う。

15:30 課内の意見交換会
定期的に行われている課内の意見交換会に出席。

上司に直接自分の考えを伝えるとともに、業務改善にもつながる貴重な会議。

17:30 業務終了
明日は休みということもあり、先輩と飲みに行くことに。

コミュニケーションを取りやすい職場であるため、アフターファイブも充実。

財務専門官の勤務時間、休日

勤務体系の種類

財務専門官は朝出勤して、夕方退勤する規則正しい勤務体系になっています。

主に地域金融機関や自治体との仕事が多く、先方担当も日中に業務を行っており、問い合わせの電話や打ち合わせなど当然日中に行います。

そのため夜勤にしても意味はありませんし、シフト制にしてしまうと円滑に物事が進みませんので、平日の日中に勤務をしています。

財務専門官の勤務時間

財務専門官の勤務時間は8:30~9:00くらいに始業し、原則として1日7時間45分、週38時間45分です。

問い合わせ対応や打ち合わせなどで外部の人と関わることが多いため、広く一般的な時間帯に勤務しているといえます。

また、規則正しい勤務ができるため仕事とプライベートにメリハリをつけやすく、勤務終了後は趣味などに時間をさき、心身のリフレッシュもしやすいようです。

そのため家族を持っていても働きやすい職種のようで、現に子育てをしながら仕事を続けている人も多く、そうした人をサポートする両立支援制度が整っているのも財務専門官の魅力です。

下記に両立支援制度の一部を紹介します。

妊娠中

通勤ラッシュを避ける時差通勤制度や妊産婦検診のための職務専念義務免除の制度。

出産後

男性の育児参加を促す制度として出産に関わる入退院の付添いができる配偶者出産休暇や育児参加休暇。

職場復帰後

不安解消や円滑な業務運営のために職場研修・各種制度の説明を実施し業務に戻りやすいようフォローアップ。

子育て期間中

育児短時間勤務、保育時間、早出遅出勤務、超過勤務制限など。

このようにワークライフバランスの推進を図り、長く働ける環境づくりに努めています。

参考:財務局 仕事と子育て応援プラン

財務専門官の休日と休日の過ごし方

財務専門官は土曜、日曜、祝日法による休日のほかほか、年末年始(12月29日~1月3日)と年次休暇(年20日。採用の年は15日)、夏季・結婚・忌引・ボランティアなどの特別休暇、介護休暇もあります。

子どもが3歳になるまで取得可能な育児休業制度、女性職員を対象とした産前・産後休暇などもありますが、男性の育児参加を推進するため、育児のための特別休暇(5日間)、配偶者出産休暇(2日間)、育児休業の取得なども推進されています。

国家公務員全体で子育てと仕事の両立支援が推進されているため、財務専門官も取得しやすい環境のようです。

休日の過ごし方は、それぞれです。

家族や友人と旅行に行ったり、趣味の時間にあてたりしてリフレッシュする人もいます。

通信研修制度による語学学習などを通して、自己成長のために休日の時間を使う人もいます。

財務専門官のワークライフバランスは整っているため、休日も充実した時間を過ごしているようです。

財務専門官の残業時間

予算執行調査や災害に関する部署に所属していると繁忙期には残業があるようですが、それ以外の時期は早く退庁しています。

また、毎週水曜日は全府省一斉定時退庁日が設定されているなど、なるべく残業しないような働きかけがされています。

そもそも2019年からは働き方改革の一環で、残業時間は1カ月で45時間、1年で360時間という上限が定められました(臨時的な特別の事情がない場合)。

国家公務員である財務専門官がこの制度を守られなければ本末転倒なので、残業時間は厳しく管理されています。

財務専門官は忙しい? 激務?

国と地域をつなげ、地域発展に貢献するという重大な使命を持っている財務専門官ですので、決してヒマなことはないでしょう。

関係機関とのやり取りや打ち合わせ、現地調査に報告書・資料作成、財務省や金融庁との調整など、毎日忙しくしているのは想像できます。

ただし、「忙しい=残業が多い」ということではありません。

できるだけ定時に退庁できるように、効率よく業務を行っています。