通関士のつらいこと、大変なこと、苦労

経験がないうちは、即戦力になれない

通関士という仕事は専門職ですので、専門的な知識が必要です。

それは、税関への手続きだけに限定したことではありません。

たとえば、企業が輸出をするときに必要な書類の作成や海外取引の相談を受けることもあります。

しかし、経験がないうちは先輩などに相談してからの対応になるので、すぐにお客さまに対応ができず、悔しい思いをすることが多いのです。

経験を積んでいくうちに知識も身についていくので、積極的に先輩や上司に相談して力をつけていくことが必要となります。

優秀な通関士ほど仕事が多い

税関に輸入申告や輸出申告する書類は、すべて通関士が審査します。

主要港と言われる大きな港で勤めていると、審査する書類の件数も多く、動物検疫や植物検疫のような特殊な許可が必要な貨物も増えてくるため、一人あたりの仕事の量が増えていきます。

一方、お客さまから仕事を依頼された通関業者の営業担当者は、早く税関手続きを終わらせて納品したいと考えます。

しかし、税関に申告した後、間違いや書類漏れがあると、許可までに時間がかかってしまいます。

そこで、営業担当者は、間違いなく、きっちりとしたチェックをしてくれる通関士に審査を頼みます。

そのため、優秀な通関士は仕事がどんどんやってきて、残業も増え、大変な思いをすることになるのです。

とはいえ仕事が来るのは、自分が信頼されていることの証拠です。別の通関士にヘルプを頼むなどしてのりきりましょう。

審査ミスが会社に迷惑をかける

輸入申告や輸出申告に、間違いがあった場合、その通関士が勤めている会社にマイナス点がつけられてしまいます。

マイナス点が、一定の数値に達すると、最悪通関業者の営業停止処分が下されることもあります。

間違いのない適正な申告をするために、通関士の審査があるという考えが税関にはあるからです。

そのため、自分が審査ミスをしてしまったとき、また自分の見解が間違えていたときは、大変つらい思いをすることになります。

ケアレスミスなど、防げていたミスである場合はとくに悔いが残ります。

ですが、2名の通関士によるダブルチェックを行うなどの仕組みをつくり、落ち着いて審査をすればたいていは問題ありません。