書店員の給料・年収

ハードだが給料は並以下

正社員、アルバイト、契約や派遣社員。一口に書店員と言ってもさまざまな雇用形態があります。

書店の規模や地域、勤務する時間帯にもよりますが、アルバイトの場合、平均900円程度の時間給で勤務することになります。

正社員になると固定給となり、各種手当てや賞与が発生するようになります。大卒の初任給は大手書店で月収20万円程であり、中小規模の書店や個人書店の場合それより少なくなると考えてよいでしょう。

書店員の仕事は肉体労働であり、ピーク時の接客は多忙を極めます。また正社員となると不定休であり休日出勤は当たり前です。そのように考えると、賃金の設定は低めであるといえるかもしれません。

しかし、書店員の醍醐味は自分の推した書籍が売れることや大好きな書籍に囲まれて過ごせることなどの賃金以外のところにあると考える人が多く、本が好きな人にとっては満足度の高い職業です。

書店員の給料はなぜ安い?

雑誌・書籍が1冊売れた場合、その金額の70%は出版社の利益です。残りの30%のうち、10%は取次と呼ばれる雑誌・書籍の流通を担う業者の取り分となり、20%が書店の利益となることが一般的です。

雑誌・書籍を実際に消費者に小売するのは書店ですが、その利益のほとんどが出版社のものなのです。

さらに取次は雑誌・書籍を書店に卸すだけで利益が得られ、実際に流通させた商品が売れたかどうかに関係なく収益を上げることができます。

しかし、書店は雑誌・書籍が売れなければまったくお金になりません。

他の小売業ももちろん商品を売らなければ利益をあげることはできませんが、書店の難しいところは商品の価格設定を自由にできないところにあります。そのため、他店と価格による競争ができないのです。

書店は大きな利益を出すことが難しく、そのため書店員の賃金も低めとなっています。

書店を取り巻く環境

雑誌・書籍がたくさん売れれば当然書店員の賃金増加が見込めるでしょう。しかし、残念ながら雑誌・書籍を取り巻く環境はどんどん悪化しており、出版不況の時代であるとまでいわれています。

近年目覚ましい発展を遂げている電子書籍の普及も多少なりとも影響していると考えられます。

このような状況の中で倒産してしまう書店や出版社があるのも実際のところです。

書店は薄利多売の業界です。時代の煽りをもろに受けていると考えていいでしょう。また書店の中には万引き被害に悩まされているところも多く、最悪の場合、これが閉店の原因にもなってしまうこともあります。

書店員はみな雑誌・書籍を愛する人ばかりです。店に足を運んだ人が一人でも多く良書との出会いの感動を味わうことができるようにそれぞれの知を結集させ日々努力しています。

陳列の工夫やPOPの作成等、直接商品の販売に携わる人にしかできない売り上げへの貢献がたくさんあり、多くの書店員が実践しています。

これこそが書店員にとって決して良いとはいえない待遇を凌駕する喜びの一つです。

書店員を志望している学生の人は実際に書店アルバイトをしてみて現場の空気を肌で感じてみるのもよいでしょう。

仕事体験談