書店員の勤務時間・休日

勤務体系の種類

書店員の勤務体系は、勤める店舗の営業時間に応じてシフト制をとっているところがほとんどです。

たとえば10:00開店〜20:00閉店の書店の場合、早番として9:00〜18:00まで勤務する人と、遅番として12:00〜21:00まで勤務する人がいます。

それぞれ1日実働8時間の2交代制、または3交代制でシフトが組まれることが多いです。

都内の営業時間が長い店舗では、早朝から深夜までの5交代が取られている場合もあります。

正社員、契約社員、アルバイト・パートなど雇用形態にかかわらずシフト制で働くことになりますが、正社員の場合は店の混雑状況や仕事の量によって残業が発生したり、休日出勤することも多いです。

そのため定時に帰りたい人は、正社員ではなく、アルバイトや契約社員で働くことを選ぶ人もいます。

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書店員の勤務時間

書店員の勤務時間は、実働8時間のシフト制が多いです。

しかし状況に応じて2〜3時間残業したり、人員不足のため開店から閉店まで12時間労働をするなど、店舗によっては長時間勤務が発生する場合もあります。

始業時間や終業時間は営業時間に合わせて決められますが、開店前や閉店後には店内の掃除や品出し、売り上げの確認や翌日の準備などを行うため、営業時間通りの出勤とはなりません。

また営業時間は、店舗の立地により異なるのが特徴です。

たとえばオフィス街の書店では、仕事帰りの会社員に合わせた営業時間になっているので遅くまで営業している店舗もあります。

書店の中でも大型書店の場合は本社勤務もあり、こちらは店舗の営業時間に関わらず定時勤務で定時で上がることも可能です。

店舗勤務は労働時間が長くなったり、始業時間もシフトによって異なりますが、定時で働く場合はワークライフバランスも取りやすいでしょう。

書店員の休日

フルタイムで働く書店員は、1ヶ月に6〜8日が定休となるのが一般的です。

しかしほかのスタッフが急病などで突発で休んだときや、繁忙期などで人手が足りないときは、事前に決められたシフト通りの勤務にならず、休日出勤することもあります。

業界の特徴として、土日祝日などの休日は1日を通して多くの来客が見込めるため、週末や祝日はほとんど出勤することになるでしょう。

週末や祝日に休みを取りたい場合は、ほかのスタッフとの兼ね合いを考えて相談が必要です。

また夏期と年末年始に3〜5日ほどの休日がありますが、年中無休で営業している店舗などでは、必ずしもシーズンに取れるとは限りません。

そのほかに年間10日ほどの有給休暇がありますが、なかなか消化しづらいと感じている書店員も多く、連休は3日以上の連休が取れるのは珍しいことのようです。

書店員は女性社員が多いことから、育児休暇を取り入れている書店もあります。

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書店員の残業時間

書店員の残業時間は、その店舗の人数や規模によっても異なるのが特徴です。

十分に人手が足りている通常時であれば定時であがれる店舗もありますが、その日の状況に応じて2時間〜3時間ほどの残業になることも珍しくありません。

閉店後に在庫管理や売上管理などの事務作業や、日中に手が回らなかった作業、イベントやサイン会の準備などを行います。

残業代がしっかり支払われる企業もあれば、サービス残業となってしまう店舗もあるようなので、就職前に調べておくとよいでしょう。

書店員に夜勤はある?

全国的に見ると珍しいですが、書店によっては夜勤があります。

都内の深夜まで営業している書店では、シフト制が「朝」「昼」「夕方」「夜」「深夜」に分かれているため夜勤も必要です。

閉店後の陳列作業などを行うため、翌朝5:00までの勤務で働いています。

書店員は忙しい?激務?

書店員は目に見える仕事だけでなく、バックヤードでの仕事も多く忙しい仕事です。

1日のほとんどが立ち仕事で、重たい本を陳列したり運んだりと肉体労働が続くので身体への負担もかかります。

特に夕方から閉店時間まではピークの時間となるため、その時間はアルバイト・パートのスタッフを増員しても、レジから離れることができずに激務になることが多いです。

帰宅時間はシフトにもよりますが、遅番で閉店後に作業が立て込み残業をしたときには、終電ギリギリになってしまう人もいます。

繁忙期は女性誌の発売日や人気コミックの発売日、芥川賞や直木賞の発表直後です。

特に女性誌は発売日が重なるので、別々に納品される雑誌と付録をセットにして陳列する作業に膨大な時間がかかるため、書店員を増員して対応することもあります。

書店員の休日の過ごし方

書店員の休日の過ごし方は、人それぞれです。

もともと本が好きということから、休日に書店巡りをして楽しんで、面白そうな本を探したり、ディスプレイやコーナー作りの勉強をしている人もいます。

また自分が働いている店舗で社割が使える場合は、休日にも働いている店舗を訪れる書店員もいるようです。

一方でカメラや登山など、趣味の世界に没頭してリフレッシュしている人や、家事を片付けたり作り置き料理を作るなど、出勤日にスムーズに働けるように整える人もいます。

書店員の1日のスケジュール・生活スタイル