書店員には本に対する愛情だけでなく、コミュニケーション能力も必要
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投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 5.00
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 2.00
- 給料・年収
- 1.00
- 休日・待遇
- 2.00
- 成長・将来性
- 3.50
- メッセージ
-
読書が大好きで、「本に囲まれて働きたい!」という人にとって書店員は理想の職業かもしれません。
自分が売りたい本を棚に並べ、より多くの人に本を手に取ってもらえるように売り場を作っていくのは確かに書店員の醍醐味です。
しかし、本の発注やポップ作り、棚入れなどは仕事の内のほんの一部でしかありません。
実際は出版社との新刊の入荷数やフェアの企画についての打ち合わせ、お客さまからの問合せやクレーム対応、レジ係など、本屋の顔として責任を持って人と接する場面がたくさんあります。
書店員を目指すのであれば、本に対する愛情や知識に加えてコミュニケ―ション能力を磨いておくことが大切だと思います。
- 仕事内容
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勤務地は愛媛県です。従業員数40名ほどの大型店舗で働いていました。
仕事内容は売上・在庫管理、売場管理、発注業務、フェアの企画・実施、問合せ対応、レジ業務などです。
担当は語学書、辞書、洋書、洋雑誌で、外国人のお客さまが来店すると英語での接客を任されていました。
- なるには
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求人に応募して採用されました。
留学経験があり語学試験の参考書や英語の書籍に詳しいことと、外国人のお客さまの接客ができることをアピールして、語学書・洋書の売場担当に選ばれました。
英検準1級やTOEFL、TOEICのスコアを取得していたこともプラスになったと思います。
- やりがい
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「この本を売りたい!」と思って多く入荷した本がよく売れたり、企画したフェアが好評で売り上げが伸びたりすると達成感がありました。
また、お客さまにおすすめの本を訊かれてピックアップしたものが喜ばれたりすると嬉しかったです。
- つらいこと
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世の中には様々な人がいるため、どんなに頑張っても理不尽なクレームを受けることはあります。
また、高値で転売するために絶版本を手に入れようと問合せを繰り返す転売屋や、万引き目的で本屋に来る不届き者もいます。
本だけでなく人間にも向き合う仕事だ、と覚悟しておくといいと思います。
- 向いてる人
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本が好きで、人と接することも苦ではない人に向いていると感じます。
知識はものすごくあるけれどコミュニケーション能力がゼロ、という人に書店員は務まりません。
本に関する知識は働いているうちに増えるので、人と接することに自信のない人は業種は問わず接客のアルバイトに挑戦してみるといいと思います。
- 志望理由
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本が大好きだったことと、英語を活かせる仕事がしたかったため洋書・語学書を担当する書店員を目指しました。
働く前の書店員の仕事のイメージは「静」でしたが、働き始めてからは本の棚入れや問合せ対応などで走り回ってばかりで「動」に変わりました。
- 働きやすさ
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新店舗のオープニングスタッフとして働いていたので、職場の同僚たちとは結束力が強くとても働きやすかったです。
9割が女性で社員、パート、アルバイトと勤務時間がバラバラでしたが、みんなで協力し合って円滑に仕事ができていました。
- 給料・年収
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肩書は社員でしたが時給制でした。
売り上げに応じて昇給があり、時給がアップすることもありますが大した額ではありません。
交通費と社会保険の加入はありますが、ボーナスはなしです。
手取りは15万に届かないくらいで、残業代はきちんと支払われます。
- 休日・待遇
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大型店舗にも関わらず少ない人数でまわしていたので、有給休暇は取りづらい風潮がありました。
また、繁忙期は残業することが多くプライベートとのバランスが取れませんでした。
社会保険はしっかりしていて、足の手術で入院した時にはきちんと保険がおりました。
- 就職・転職
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自分が働きたい書店に足を運んで、棚の本や掲示物がめちゃくちゃになっていないか、働いている書店員の表情が明るいかを見てみてください。
自分が本の問合せをしてみて、きちんと応対してくれるかを確認してみるのもいいと思います。
面接では自分の詳しいジャンルやコミュニケーション能力をアピールすると有利です。
私は足に腫瘍ができてしまい、手術後に立ちっぱなしの仕事ができなくなってしまったため退職しました。
転職後は一般企業の事務員として働きました。
- 恋愛・結婚
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周りでは書店員同士で結婚したカップルもいました。
ただ、書店員はどうしても給料が低いため結婚後に男性側が転職するケースがありました。
女性は結婚後も働いている人が多いです。
産休をはさんで復帰している人もいます。
- 成長・将来性
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いま売れているタイトルや発売予定の書籍の情報にいち早くアクセスできるため、書店員は世の中の流れを知ることができる仕事だと感じました。
ネット書店や電子書籍の台頭で本屋の数や売り上げは減っていますが、紙の本を求めるお客さまがいなくなることはありません。
人々が何に関心を持っているかを正確にとらえ、ネット書店との差別化を図ることで書店業界は生き残っていけると思います。