フラワーコーディネーターのつらいこと、大変なこと、苦労

美しい花の状態を保つために

フラワーコーディネーターというと美しい花に囲まれて優雅に花束を作っているイメージを持つ人もいるかもしれませんが、花の美しさを保つことは実はとても大変なことです。

多くの花は室温が高くなると一気に開花が進んでしまったり傷んでしまったりするので、花を取り扱うときは基本的には低温の環境の中で作業をしなければいけません。

花を保管しておくための保冷庫に入ったり冷たい水の中に手を入れたりして植物の管理をすることが多く、冬場はつらい作業が続きます。

また、一日中手で植物を触る作業をするので、植物の棘や茎で手を切ってしまったり草花でかぶれてしまったり洗いすぎで手が荒れてしまったりすることも珍しくありません。

とくに皮膚が弱い人や敏感な人の場合は、毎日の作業にとても神経を使うそうです。

売れ残りの花束の運命

フラワーコーディネーターの繁忙期は、やはりイベントや行事の直前です。

母の日やクリスマス、バレンタインデーなどの際には、何ヶ月も前から準備をしてたくさんの花束やブーケを制作し、店頭に並べます。

しかし、当然ながら商品はいつも完売するわけではありません。ありったけの想いを込めて作り上げた花束も売れ残ってしまえば状態はどんどん悪くなる一方です。

イベント終了後も違う形で販売できる商品であればよいのですが、母の日のカーネーションやクリスマスのポインセチアのような花はイベント当日を過ぎてしまえばそうそう売れるものではありません。

最終的には廃棄することもあるのです。

生花を扱っている以上、売れ残りの処分の問題と隣り合わせになってしまうのは、やむを得ないこと。

そう頭ではわかっていても、やはり制作者であるフラワーコーディネーターにとって自分の作品を処分するのはつらいことです。

できる限りすべての花束が誰かのもとにちゃんと届けられて欲しい、と切実に願いながら、フラワーコーディネーターは今日も花と向き合っています。