話を聞いて人を助ける職業・仕事(読了時間:1秒)

皆さんは、誰かに自分の悩みを相談したあと、スッと心が軽くなった経験はありませんか?

自分だけで考えていると解決できないことでも、第三者が適切なアドバイスをしてくれたり、まるで自分事のように問題に寄り添ってくれたりすることで、解決に向かうことも多々あります。

ここでは、このようなことをプロフェッショナルとして実践し、多くの人を救う職業について紹介します。

専門知識を要するものが中心となりますが、社会全体で心の問題やそのケアについての関心が深まっている今、注目度はより高まっています。

さまざまな人の悩みを聞き、問題解決のお手伝いをする仕事

話を聞いて人を助ける仕事はたくさんありますが、ここでは子どもから働き盛りの人、そして高齢者まで幅広い世代の人と関わり、多様な悩みと向き合う仕事に就いている人たちを紹介します。

まずは「臨床心理士心理カウンセラー)」です。

臨床心理士は、心の問題を抱えたクライアントに対してカウンセリングを行い、専門的技法を用いて問題解決に向けたサポートを行います。

数多くある心理系の民間資格のなかでは社会的認知度も高く、教育や医療、福祉など、多岐にわたる領域で活躍することができます。

また、臨床心理士と似た役割を持ちながら、国家資格として新たに誕生したのが「公認心理師」です。

公認心理師は心理系専門職としての知識や技能を持っていること国によって認定され、臨床心理士と同様、多様な場所で心理学の専門家としての活躍が期待されています。

メンタルトレーナー」も、カウンセリングをベースにクライアントの抱える悩みやストレスに寄り添いながら、問題解決のためのお手伝いをしていく仕事です。

スポーツ選手や芸術分野、ビジネス界で活躍する人のメンタルケアに携わることも多いことが特徴です。

臨床心理士

臨床心理士は、心の問題を抱えたクライアントに対してカウンセリングを行い、専門的技法を用いて問題解決に向けたサポートをする仕事です。

クライアントに対して「こうしなさい」と指示することはなく、あくまでもクライアント自身が自ら複雑に絡み合った問題を整理し、それを解決していくための助言をすることが臨床心理士の役割です。

国家資格ではないものの、数多くある心理系の仕事(民間資格)のなかでは最も権威あるものとされており、この仕事に就くためには指定された大学院で学ぶなどのルートを進まなくてはなりません。

臨床心理士は、教育、医療・保険、福祉、産業、司法・矯正など、多様な分野において活躍することができます。

公認心理師

公認心理師は、心理学に関する専門的知識や技術をもって、心の問題を抱える人に対して相談や助言、指導その他の援助などを行う仕事です。

日本の心理職では初めての国家資格として、平成29年9月15日に施行された比較的新しい資格です。

具体的な仕事内容は臨床心理士とほぼ同様のものとなっており、「5領域」といわれる医療・教育・産業の各領域での活躍が期待されます。

勤務先によっては「スクールカウンセラー」や「心理カウンセラー」といった名称で仕事をすることもあり、医師をはじめ他の各現場専門家たちと連携や協力をしながら、心の問題を抱える人をより良い状態へ導くことを目指します。

メンタルトレーナー

メンタルトレーナーは、クライアントが抱える悩みやストレスのケア、問題解決、目標達成などを目的に、精神力(メンタル面)からサポートをする仕事です。

心の状態を良くすることで、身体の動きやパフォーマンスを向上させていくことを目指します。

カウンセリングやコーチングなどといった心理学をベースにした専門的な手法を用っていき、スポーツ、ビジネス、芸術といった分野で活躍するクライアントを抱えることも多いことが特徴です。

この仕事に就くために必須の資格はありませんが、メンタルトレーナーの民間資格や、臨床心理士の資格などを持って活躍している人も多いとされています。

介護や医療の現場で活躍できる仕事

とくに介護や医療の現場では、高齢者や病気を抱えている人、障害を持つ人などに対してのケアを行うために、心理学の専門的アプローチができる人が求められています。

そのような仕事の代表格が「社会福祉士」で、高齢者や障害を持った人など、安定した日常生活を送ることが困難な人やその家族の相談にのり、助言や指導を行っています。

おもに福祉施設や病院、行政機関などで活躍しており、「ソーシャルワーカー」や「生活相談員」といった名称で活躍する人たちも、相談者それぞれの事情に合った福祉サービスを提供することを目指し、社会福祉士とほぼ同じような役割を担っています。

精神保健福祉士」は、病院や保健所などの行政機関、精神障害者施設などで働いています。

社会福祉士とも似た役割を担いますが、精神保健福祉士は、あくまでも精神障害者に特化した援助を行うことが特徴です。

介護分野で欠かせない存在となっているのが「ケアマネジャー」です。

正式名称は「介護支援専門員」といい、要介護認定を受けたお年寄りやその家族の相談にのったり、ケアプラン(要介護者が介護サービスを受けるために必要となる介護の計画表)の作成を行います。

ケースワーカー」もケアマネージャーと同様に、高齢や障害、病気などの理由によって生活に困っている地域の人々に対して支援を行っていますが、こちらは相談支援業務を担当することが特徴です。

社会福祉士

社会福祉士は、高齢者や障害を持った人など、安定した日常生活を送ることが困難な人やその家族の相談にのり、助言や指導を行う仕事です。

ヘルパーのように直接的に介護をするのではなく、あくまでも相談援助をすることが社会福祉士の役割であり、「ソーシャルワーカー」や「生活相談員」と呼ばれることもあります。

老人ホームや児童福祉施設をはじめとする各福祉施設や病院、行政機関などが主な活躍の場となり、必要に応じて介護福祉士ホームヘルパー理学療法士作業療法士、医師などとも連携し、相談者それぞれの事情に合った福祉サービスを提供していきます。

ソーシャルワーカー

ソーシャルワーカーは、病気やケガ、障害を抱える人、高齢者およびその家族に対し、疾患や障害だけでなく、日常生活を送るうえでのさまざまな悩みに対する支援を行う仕事です。

一般的には、国家資格である「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の有資格者のことをソーシャルワーカーと呼びます。

公務員として福祉事務所、生活福祉課、公立病院、老人福祉施設、児童福祉施設、障害者福祉施設などで働くほか、民間の病院や福祉サービス関連の職場で活躍している人もいます。

相談者との面談を基本とし、医療や福祉に関わる専門家や関連機関など、さまざまな種類の機関と連携をとりながら、相談者の悩みを解決し、社会復帰のための支援を行うことを役割としています。

生活相談員

生活相談員は、デイサービスやショートステイなどの介護事業所、介護老人保健施設などの福祉施設、病院などの医療機関において、契約や手続き業務、相談業務などを行う仕事です。

利用者やその家族の悩みに向き合い、利用者の目線だけでなく、サービスを行う介護事業所、福祉施設、医療機関からの考えも聞きながら、より良いケアになるように繋げていくことを役割としています。

この仕事に就くには、一般的に「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」いずれかの資格が必要になることが多いとされています。

なお、介護老人保健施設で働く生活相談員は「支援相談員」、病院やクリニックで働く生活相談員は「医療相談員」と呼ばれることも多くあります。