調香師の一日
8:30 出勤・事務処理
最近ではフリーの調香師も増えつつありますが、ほとんどの人は食品や化粧品のメーカーの研究部門に所属しているため、一般的な会社員同様の時間に出勤します。
9:00 調合・充填
疲労の少ない午前中に調合を行うことが多いようです。商品開発部門と連携をとりながら商品イメージに合う香りをブレンドしていきます。
12:00昼食・休憩
作業の進捗具合に応じ、各自昼食をとります。場合によっては休憩時間を削って作業に没頭することも。
13:00プレゼンテーション・研修
社内外問わず、日頃の研究の成果を発表する機会が頻繁にあります。
研修や勉強会に参加し、新たな知識を得ることも欠かしません。ときには海外出張することもあります。
15:30報告書まとめ
プレゼン等で明確になった問題点や研修で得た知識を報告書にまとめ、その後の研究に生かします。場合によっては調合をすることも。
18:00退社
残業することも多く、時には泊まり込みで研究に没頭することもあるようです。
基本的には会社員
現在、日本で活躍する調香師のほとんどは食品香料を扱うフレーバリストです。
フレーバリストのほとんどは食品メーカーの研究部門に所属しているため、他部署の社員と同じく通勤しています。
香料を専門に扱う企業に勤めている場合も同様です。このような企業は他の会社から委託されて調香を行うため、出張の頻度が多いのが特徴です。
香粧品香料を扱うパヒューマーも化粧品や生活用品メーカーの研究部門に所属している場合がほとんどですが、中には独立して調香を行っている人もいます。
その場合は自宅で仕事をすることも多いため、通常の会社員とは異なる勤務体制をとっています。
調香はベストなコンディションで
疲労がたまってくると嗅覚が鈍ることも多いため、調香はなるべく体の疲れていない午前中に行うことが多いようです。
もちろん、作業の進捗状況に応じて一日中調香したり、場合によっては残業や泊まり込みで作業に没頭したりすることもあります。
体調の変化は嗅覚にもろに影響を与えるため、調香師は体調管理には万全を期しています。軽い風邪であっても調香師にとっては命とりなのです。
また女性はホルモンバランスの変化によって嗅覚に大きく影響が出てしまうため、自身のコンディションを考えながら業務を調整する必要も生じます。