調香師になるにはどんな学校に行けばいい? 大学・専門学校・留学のルートを解説

調香師になるための学校の種類

国内の調香師のほとんどは食品や化粧品メーカーの研究部門に所属しています。

研究部門に所属するために必要な資格などはなく、他の部署同様、就職活動の後に、入社後、配置が決定します。

企業の研究職につくためには、理系の大学に進学するのが一般的です。

調香師になるには

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調香師になるための大学

調香師には香りの素材に関する有機化学、分析化学などの基礎的な化学的知識が必要なので、大学または大学院で理系分野を学んだ人が多く採用される傾向があります。

なかでも、農芸化学・生物化学・薬学など化学系の学部を卒業していると有利だといわれています。

調香師になるための専門学校

数は多くありませんが、調香を学ぶことのできる専門学校もあります。

ここで調香の知識や技術を学ぶのも調香師を目指す上での一つの方法です。

このような専門学校には大学で文系学部に属していた人や他職種から転職を希望する人など、さまざまな経歴を持った人が通っています。

卒業後はメーカーに限らず、香料販売専門の企業や研究所に就職する人もいます。

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独学で調香師になれる?

調香師に必要な資格や学歴はないため、独学で学ぶという方法も理論上は可能です。

しかし、調香師に必要な数千種類の香りを記憶して、自由に組み合わせるための技術や知識を習得するためには数千種類の香料を実際に手に入れなければなりません。

これには莫大な資金がかかるため、実質不可能であるといえます。

独学は大学や専門学校に通う傍らで補助的に学ぶという程度のものにしかならないといえるでしょう。

調香師になるための留学

パヒューマーの本場はフランス

調香師は食品香料を扱う「フレーバリスト」と香粧品香料を扱う「パヒューマー」とに分かれます。

日本国内の調香師はほとんどがフレーバリストであり、パヒューマーは5分の1程度の数にとどまっています。

ところが、調香の本場フランスではその数は半々であり、世界的に活躍しているパヒューマーを多く輩出しています。

調香師の中でもパヒューマーを志している人は調香の本場であるフランスに留学するというのも有効な手段であるといえるでしょう。

ハードルの高い調香学校への留学

しかし、調香学校への留学は簡単にできるものではありません。

まず、日常会話程度の英語とフランス語が最低限必要です。

調香学校への留学は、あくまで調香に関する知識や技術を得るためのものであり、語学力の向上を目的としたものではありません。

そのため、調香学校への留学を希望する場合は国内で十分に語学の訓練を受ける必要があります。

毎年多くの入学希望者が殺到するため、いくら語学力があり、資金が準備できたとしても入学できるとは限りません。

調香学校への留学を希望する人は自身のライフプランも考慮した上で準備をするようにしましょう。

短期講座を利用する

期間限定の短期講座を受講するという方法であれば、留学はだいぶハードルが下がります。

通常のカリキュラムが3年であるのに対して、1年や半年、1ヶ月の講座が設置されている学校もあるので調べてみるといいでしょう。

既に調香師として働いている場合は、企業がこうした短期留学や海外での研修をあっせんしてくれる場合もあるようです。