システムエンジニアのやりがい・楽しさ・魅力
システムエンジニアのやりがい・楽しさ
ものづくりの醍醐味
職人のように物体として形あるものを作るわけではありませんが、システムエンジニアも、ITシステムというデジタル上のモノ・サービスを造り上げていることには変わりはなく、紛れもない「ものづくり」の醍醐味を味わうことができます。
ときには官庁のインフラシステムや携帯会社の通信システムなど、社会的にも重要度が高く、スケールも大きいものづくりに携われることもあります。
自分の頭脳や技術力を用いて、この情報化社会を陰から支えられる仕事であり、ものづくりに喜びを感じられる人であれば、大きなやりがいが得られるでしょう。
チームプレイが味わえる
システムエンジニアは「チームプレイ」が基本となる職業であり、どんなに小規模な案件であっても数名から10人程度のチームを組んで進めることとなります。
それこそ官庁が絡むような大規模なプロジェクトであれば、各SIerから参画してきた数百人以上ものエンジニアと共に、「ITシステム」という一つのモノを作り上げていくこともあります。
ビジネスですから「言った・言わない」「ここはうちの会社がやる、そこはうちではできない」といったような泥臭いトラブルもありますが、皆で一つのものを作り上げようとする精神が根底にあることには変わりありません。
周囲とチームプレイをしながら目標に向かい突き進んでいくこともこの仕事ならではの醍醐味であり、やりがいの一つともなってくるでしょう。
IT技術に常に触れられる
システムエンジニアとして働くと、サーバー、ミドルウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、あらゆる分野のIT技術に触れることができます。
毎日が勉強のような職業でもあり、半年、1年過ぎるだけでも、多くの知識を蓄えられ、成長を実感することができます。
とくに、コンピュータやITに対する関心が高い人や、成長意欲が旺盛で常に自分を高めていきたい人であれば、やりがいに満ちた日々を過ごせるでしょう。
同時に、覚えることも多く、知識も最新のものにアップデートしていかなくてはならないため、学習意欲や成長意欲のない人によっては少々不向きな職業ともいえます。
システムエンジニアの魅力
手軽になれる職業としては高収入
システムエンジニアの平均年収は、年齢やスキルにもよりますが、おおむね500万円~600万円が目安となってきます。
大手SIer勤務のシステムエンジニアや、プロジェクトマネージャーなどの上位の役職を与えられたシステムエンジニアですと、年収が1000万円を超えることもあります。
システムエンジニアは、医師や建築士のように特別な資格がなくともなることは可能であり、そのように手軽になれる職業としては比較的高収入であることが一つの魅力となってきます。
豊富なスキルや経験が得られる
システムエンジニアは、実にさまざまなスキルや経験が得られます。
<システムエンジニアとして働くと得られるスキルや経験>
・サーバー、ネットワーク、データベースなどの各種IT知識
・ExcelやPowerPointなどを用いた「ドキュメント作成能力」
・システム設計を通して養われる「論理的思考」
・お客さまとの対話を通して養われる「顧客折衝力」や「交渉力」
・チームプレイで養われる「コミュニケーション力」や「マネジメント力」
など
ITの技術的知識はもちろんのこと、顧客折衝力やマネジメント力など汎用性のあるヒューマンスキルも磨くことができますので、将来的に異なった仕事に転職する場合にも役立ってくれるでしょう。
将来的に人手不足が予想される職種である
システムエンジニアやプログラマーといったIT人材は、今後人手不足がより深刻化されるといわれています。
経済産業省の調査では、2030年には約59万人ものIT人材が不足するという見通しも立てられています。
人手不足というのはシステムエンジニア側からしてみればメリットであり、「売り手市場」となる要因となります。
将来的にも働き口に恵まれていることも、この職業の魅力といえるでしょう。