歯科医師国家試験の難易度・合格率

歯科医師資格とは

歯科医師は就職や転職に強く、安定した専門医療職のひとつとして人気の資格です。

しかし、歯科医師免許は独学や通信講座で簡単に取得できる資格ではありません。

歯科医師になるためには、歯学系の大学で6年間学んだ上で、歯科医師国家試験に合格しなければいけません。

試験は1年に1度しか行われないため、万一不合格だった場合は決まっていた就職先が取り消しになることもあります。

ここでは、歯科医師資格を取得するための国家試験について詳しくみてみましょう。

歯科医師になるには? 必要な資格や免許は?

歯科医師の受験資格

歯科医師資格を取得するには、 歯科医師国家試験に合格しなければなりません。

一般に歯科医師資格を取得するには、基本的に、大学の6年制の薬学部を卒業している必要があります。

国家試験の受験要綱では、「大学の歯学部もしくは歯科大学を卒業した者(卒業見込みを含む)など」とされています。

それ以外に、年齢や性別、回数制限等の受験資格はありません。

また、短期大学や専門学校では歯科医師試験の受験資格を取得することはできないので注意しましょう。

歯科医師の難易度・勉強時間

平成18年に、厚生労働省と文部科学省の方針として、供給過剰傾向の歯科医師数を減らすために、各大学の歯学部定員数削減と歯科医師国家試験の合格基準引き上げが示されました。

それ以降、80%あった歯科医師国家試験の合格率は、平成30年には63.7%にまで低下しました。合格率は今後も低下すると言われており、しっかりとした勉強が必要になります。

新卒者のほうが合格率は高い

ここ数年の新卒者と既卒者の合格率を見てみると、新卒者の合格率が80%前後なのに対して、既卒者は40%程度と新卒者の半分近くまで落ち込んでいます。

卒業してしまうと歯科医師国家試験のための勉強が思うようにできないことから、学力に自信のない人の中には留年してもう1年間集中的に勉強し、歯科医師国家試験に臨む人もいます。

歯科医師国家試験に落ちた時の道

新卒で一発合格するのが一番の理想ですが、万が一落ちてしまった場合は次にあげる3つの道のどれかを辿ることになります。

予備校に通う

ちまたには歯科医師国家試験対策を行っている予備校が幾つもあります。

有名なところから少人数制の予備校までさまざまです。

こういった予備校に通い、歯科医師国家試験に向けて勉強するという方法があります。

実際、不合格者の半数近くは予備校に通い次の受験に備えます。

自力で勉強する

自宅で勉強をする方法です。

金銭的に予備校に行くのが難しい人や自分で勉強する自信がある人が選ぶ道ですが、自力学習で挫折する人も多いので、よほどの精神力を持つ人でないとお勧めはしません。

諦めてしまう

歯科医師国家試験の合格率は新卒、2年目、3年目となるごとに下がっていきます。

4年目以降では受かる人のほうが珍しいほどです。

そのため、2年目もしくは3年目に不合格だった時点で、歯科医師の道を諦める人が多いといいます。

歯科医師国家試験の受験者数、合格率

歯科医師国家試験の受験データを見てみましょう。

厚生労働省および文部科学省の供給過剰傾向対策として、歯科医師数を減らすために歯科医師国家試験の合格基準が引き上げられています。

それによって、合格率は今後も低下すると言われていることに加え、司法試験のような受験回数制限の必要性も議論されています。

歯科医師国家試験受験者数の推移

歯科医師国家試験の受験者数は、3,000人台前半を推移しています。平成30年度試験の受験者数は3,232人となっています。

歯科医師国家試験受験者数_30

歯科医師国家試験合格率の推移

歯科医師国家試験の合格率は平成25年度以降60~65%を推移しています。平成30年度の合格率は63.7%となりました。

歯科医師国家試験合格率_30

平成30年度 歯科医師国家試験新卒・既卒の受験者数、合格率

平成30年度の歯科医師国家試験の受験者数は、新卒が2,000人、既卒は1,232人で比率にすると、新卒61.9%、既卒38.1%です。

合格率は新卒の方が高く、新卒79.4%、既卒38.3%となっています。

平成30年度歯科医師国家試験新卒・既卒合格率_30

令和元年度 歯科医師国家試験の概要

試験日 令和2年2月1日(土曜日)及び2日(日曜日)
試験地 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県
受験資格 大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者(令和2年3月10日(火曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)など
受験手続き 受験に関する書類は、令和元年11月1日(金曜日)から同年11月29日(金曜日)までに歯科医師国家試験運営本部事務所及び各地の歯科医師国家試験運営臨時事務所に提出すること。
試験内容 臨床上必要な歯科医学及び口腔(くう)衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能
合格率 63.7%(平成30年度)
合格発表 令和2年3月16日(月曜日)午後2時に厚生労働省及び各地の歯科医師国家試験運営臨時事務所にその受験地、受験番号を掲示して発表
受験料 18,900円
詳細情報 厚生労働省 歯科医師国家試験