歯科医師と医師の違い

歯科医師と医師の仕事内容の違い

歯科医師と医師は、どちらも人の健康に関わる職業です。

しかし、両者の仕事内容には違いがあり、歯科医師は虫歯・歯周病の治療をはじめ、歯列の矯正、インプラント手術など「口腔内」を専門にするという点が特徴です。

一方、医師は、「内科」「外科」「耳鼻科」「眼科」「産婦人科」「小児科」と細かく診察分野が分かれているものの、人間の「全身」を対象にすることが特徴です。

歯科医師と医師は業務内容などを定めた法律も異なり、歯科医師はあくまでも「歯学」の分野に特化した医師であるということができます。

一方、医師は人の体について広く学び、自身の専門分野を見極めて、その領域で患者さんを診たり研究活動を行ったりしていきます。

医師の仕事

歯科医師と医師のなる方法・資格の違い

歯科医師になるためには、「歯科医師国家試験」に合格する必要があります。

この試験には厳しい受験資格があり、6年制の歯学科を卒業することが条件となります。

医師もそれとほぼ同様で、「医師国家試験を受験」し、合格すれば晴れて医師免許を手にすることができます。

医師国家試験は6年制の医学科を卒業しなければ受験できません。

医学部の入試は競争率や難易度が高く、募集人数の少ない狭き門となっています。

したがって、入るまでも大変ですし、入学後も将来の希望に関わらずすべての科について学ぶため、6年間の学部時代の勉強量は相当量となります。

医師免許取得後は病院で2年間の臨床研修ののち、さらに最低5年の実地研修を行い、専門医試験に合格することで、内科や眼科などの専門医として働くことができます。

専門医資格は必須ではありませんが、患者さんの安心のために、多くの臨床医が取得をキャリアに含めています。

歯科医師と医師の資格・必要なスキルの違い

歯科医師と医師の資格を比較すると、まず受ける教育の内容に共通点と相違点があります。

共通点としては、大学学部において、解剖学・生理学・病理学などの基礎科目は歯学部・医学部ともに学びます。

しかし、臨床系の科目では、歯学部も内科学や外科学、小児科学など医学部の科目も関連医学として学びますが、おもに歯科保存学、歯科補綴学、口腔外科学など歯学の専門性に沿った科目を学ぶことになります。

歯科医師は診察や治療の対象とする部位が医師に比べて限られています。

歯科治療に付随した行為であれば全身麻酔や呼吸管理を行うことが可能ですし、死亡診断書も書くことができますが、歯学の分野に特化した医師免許である以上、全身を治療や研究の対象にすることは限定されています。

歯科医師と医師の学校・学費の違い

歯科医師になるにめには6年制大学の歯学科へ通う必要があります。

歯学科の授業料や実習費は他の学部と比べてもかなり高めとなっています。

私立大学の場合、授業料や実習費、その他の経費で年間300万円を軽く超える大学もめずらしくありません。

6年制の歯学部ですので、300万円×6年だと膨大な学費が必要になります。

国公立大学に進学した場合でも卒業までに最低400万円程度はかかる計算になります。

一方、医師になるためにも6年間の医学科に通わなければならず、私立大学の6年制の医学科を卒業した場合、総額で数千万円になる大学もあります。

また、両者にいえることですが、学年が上がるにつれ試験が増えて勉強量が増し、実習も組み込まれてくるため、アルバイトの時間を確保することは現実的に難しくなります。

歯科医師と医師の給料・待遇の違い

勤務医の歯科医師の給料は、職場や経験等に応じて異なるため一概にはいえませんが、常勤で平均年収450万円~800万円程度が相場となっています。

開業医の場合は、診療内容や患者さんの来院数によって変わってきます。

たとえば、保健外診療の歯列矯正やインプラントなどの専門技術を有していたり、人気の高い医院の歯科医師は、より多くの収入を得やすいです。

歯科クリニックの開業は高収入を得るチャンスでもありますが、赤字経営に追い込まれている医院も少なくありません。

一方、医師の平均給与については、研修期間中の年収は400万円程度、大学病院等の勤務医の平均年収は1000万円以上といわれています。

大学病院に勤める場合、助教、講師、准教授、教授とキャリアアップしていくにつれて給料は上がり、待遇もよくなります。

全体的に医師の給料は高めですが、不規則な生活や長時間労働もあるなど、責任が重く楽なことばかりではありません。

独立した開業医の中には2000万円以上稼げる人も少なくありませんが、設備や人件費などの経費も多くかかるため、経営が軌道に乗るまでは厳しい生活になる可能性もあります。

病院経営のセンスなども重要になってくるため、やはり開業すれば成功できるとは限りません。