女性の歯科医師のキャリアパス・結婚後の生活

女性の歯科医師の現状

女性の歯科医師の現状として、ひと昔前までは歯科医師といえば男性が圧倒的に多かったのですが、近年は女性歯科医師の活躍が目立つようになってきました。

歯科医師を多数抱える大手歯科クリニックの中には女性歯科医師を積極的に採用するクリニックもありますし、勤務形態として常勤医の他に非常勤であるパートタイマーや週数日の勤務などを採用し、スタッフを厚くしているクリニックも増えています。

歯科医師を目指す女性にとっては働きやすい環境が整いつつあると言ってよいでしょう。

また、開業し一国一城の主となる女性歯科医師が増えていることも昨今の状況のひとつです。

自らが経営者になってしまえば、無理のない範囲で家庭や子育てなどと両立しながら仕事を続けていくことができるため、大変なことは多いことでしょうが、有利な選択肢であるといえそうです。

女性の歯科医師の強み・弱み

女性の歯科医師の強みとしては、歯科医師は免許を持っている人しかできない専門職であり、資格さえとれば待遇や業務の内容に対しての男女格差がないことが挙げられます。

男性と同じように活躍したいと願う女性にとって、対等に仕事ができる働きやすい職場環境があります。

また、女性歯科医師が特に多い分野として、小児歯科があげられます。

小児歯科には小さな子供も多く通います。

小さな子供は男性よりも女性に安心感を抱く傾向がありますし、自身が子育てを経験していれば、子供のあやし方やなだめ方もお手の物です。

また、小児歯科でなくても女性ならではの柔らかな雰囲気が患者さんをリラックスさせるという側面もあります。思春期の女性の中には、女性医師のほうが良いという人もいます。

あらゆる分野に女性の社会進出が増えている現代では、特に専門知識やスキルを生かした職種の場合、女性であることはデメリットにはなりません。

むしろ、良い方向に作用する場合が多いようです。

歯科医師の結婚後の働き方・雇用形態

結婚を機に、退職や引っ越しの選択をする女性も少なからずいる中、医療専門職の免許を持つ歯科医師は、いったん退職してしまっても就業先には困ることのない安定した職種です。

特に、地方では歯科クリニックや大学病院、総合病院に関わらず人手が不足している傾向にありますので、状況が変わっても、自らのスキルで長く働き続けたいという人にとっては魅力ある職種でしょう。

また、複数の歯科医師を抱えるクリニックや病院では、子育て中の女性歯科医師がパート勤務で働く場合もあります。

パート勤務なら残業等で遅くなることがなく家庭に負担をかけることもありませんし、無理なく仕事を続けることができます。

また、雇用する側のクリニックとしても常勤医(正社員)を雇うよりも負担が少ないということで、最近非常勤で歯科医師を雇用する動きは少しずつ増えていると言われています。

子育てを優先したいという女性医師の中には、午前中だけ、午後だけ、曜日限定で、という形でパート勤務をする人も多くいます。

複数名の歯科医師が勤務する歯科医院ではパート勤務の歯科医師を募集しているところもありますので、出産後も歯科医師を続けたいという人は、パート勤務として家庭に負担にならない程度に働くというのも方法のひとつでしょう。

歯科医師は子育てしながら働ける?

子育てをしながら歯科医師として働く場合、育児への理解、サポートがあるかどうかは就業先の職場次第といえます。

女性にとって出産、育児中は、多くの場合、独身時代のような仕事中心の生活はできなくなることが想定され、たとえば子どもの突然の発熱や学校行事への参加等、育児と仕事の両立に悩む女性は非常に多いでしょう。

しかしながら、歯科医師には女性が多いため、働くお母さんにとってワークライフバランスがとりやすい職場環境が期待できます。

産休や育休を取りながら、仕事を続ける環境が整いつつある業界のひとつといえます。

また、勤務時間も比較的固定されていることが多く、夜勤や休日出勤、残業などもあまり起らないと考えられるため、家庭を持つお母さんにとって両立して働きやすい職業だといえるでしょう。

また、歯科医師の勤務時間はほぼ一定のため、自宅が勤務場所から近ければ昼休憩の間に一度戻り、夕食の支度をすることができる点なども、うまくいくと仕事と家庭を両立させやすいポイントになり得るでしょう。

多くの歯科クリニックの場合は、午前の診療と午後の診療の間に2~3時間の空き時間がありますので、それを有効活用すれば家庭と仕事を両立することは難しくありません。

歯科医師は女性が一生働ける仕事?

女性の歯科医師の多くが、歯科医師として仕事を続けていく中で持つ悩みは、結婚・出産・子育・介護などのライフイベントとどのように両立するか、ということではないでしょうか。

この点において、医療専門職である歯科医師は、「柔軟な働き方ができること」や「状況や環境が変わってもスキルアップを続けていくことができること」が挙げられます。

日常的に顎や口腔内の長時間にわたる手術をするような大病院の場合は別ですが、それ以外では当直勤務や時間外勤務がほとんどないため、歯科医師は他の医師に比べて結婚後も続けやすい職業だといえます。

実際、結婚後も歯科医師として活躍している女性医師は多く、中には開業医としてがんばっている人もいるほどです。

ただ、残業がないと言ってもゼロではなく、患者さんのカルテや治療計画の作成、治療方法の勉強や研修会など、時には残業や学会、研修会への出席や研究業務、勉強などが必要な場合もあります。

そのため、結婚後も常勤医として勤務するには、その点について理解のあるパートナーを持つことが大切になります。