作業療法士は人生を支える仕事

投稿者プロフィール

作業療法士 りんごさん

40代前半(就労時) 女性経験:20年3ヶ月 愛知県

退職済み / その他:正社員でしたが、出産を機にパート採用にしました

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.50
仕事内容
4.50
やりがい
4.00
働きやすさ
3.50
給料・年収
5.00
休日・待遇
4.00
成長・将来性
4.00
メッセージ

私は、作業療法士の仕事を始めて20年になります。

作業療法士は、患者様、利用者様の価値観や、人生観に応じ、その方が障害を持ちながら幸せにその人らしく生きていくことをお手伝いできる仕事だと思います。

関わった方のできることが増えていったり、活動範囲が広まったり、さらに、その人らしい生活に近づけることができたとき、本当にこの仕事をしていて良かったの思う瞬間があります。

自分の視野を広げ、さらに、知識を広げることで、目の前の患者様や利用者様の可能性が広げることができるのでやりがいが大きいです。

仕事内容

作業療法士の活躍の場は広く、病院やクリニックなどの医療機関(身体のリハビリや精神のリハビリ)、デイサービス(小児や老人)などの福祉分野、さらに、利用者様の自宅でリハビリの介入を行う訪問リハビリ。

刑務所で受刑者へ再犯防止のために行う作業療法、など。

役所で働く作業療法士もいます。

それぞれの勤務先によって、求められる役割は異なると思います。

身体や機能向上や、メンタルの安定はもちろん、その患者様の家族への支援や指導、障害を持ちながら、社会にどのようにつなげていくか、など、患者様を取り巻く環境の整備も仕事となっていきます。

やりがい

私は、専門学校卒業後、総合病院で整形外科や脳外科、難病の患者様のリハビリを行っていました。

急性期のリハビリは、患者様の回復を目の当たりにしできることが増えていくことがやりがいに繋がっていました。

手が動かなかった患者様の手が動くようになり、ご飯が自分で食べられるようになったり、着替えができるようになったりする。

歩けなかった主婦の方が、料理ができるようになる。そんな変化を患者様とともに喜べることが達成感でした。

次に働いた訪問リハビリでは、患者様の自宅に出向き、その方が人生を楽しめるように、生活がしやすいように、仕事につながるように、より、実生活に近づけたリハビリを行うことができます。

片手で料理できるようになった方、閉じこもりだった方が買い物に行けるようになったなど、生活により密着したリハビリで生活の幅が広がっていくのを見るのはうれしい瞬間でした。

向いてる人

他者を分析して、理解する能力が一番大切だと思います。

まずは、人が好きであること。その人のためにどれだけ、考えたり、行動できるかという面は大切なモチベーションに繋がります。

あとは、分析力と、想像力。患者様を冷静に分析して、今後の自立した生活像を想像できることで、質の高いリハビリを提供できるようになります。

志望理由

本木雅弘さんが主役のドラマで、作業療法士のリハビリを知りました。

当初、教師を目指していた高校生の私は、作業療法士の仕事が気になり、地元の病院の作業療法士の先生に飛び込みで話を聞きに行きました。

その時、話をしてくださった作業療法士の先生のお話しが強く心に残り、急遽路線変更。

作業療法士になると決めた瞬間でした。

働きやすさ

リハビリテーションの分野では、男女の差別はなく、給料も同じ待遇でした。

職場の雰囲気はその職場によって違います。

私の就職した職場は熱意に溢れ、自分たちで勉強会を開くなど、協力し合って、相談し合う雰囲気でした。

給料・年収

総合病院のころの初任給は月、18万円くらいだったと記憶しています。

昇給やボーナスもありました。ボーナスは年2回40万円くらいづつだったと思います。

その後、就職した訪問リハビリは月、28万円くらいでした。

ボーナスは病院と同じくらいでした。出産を機にパート採用になりましたが、訪問1件(40分~60分)につき3000円~4000円で、1日5件ほど訪問しておりました。

就職・転職

働き方は様々です。正社員で働いている方も多いですが、パート採用で、数時間勤務のところもあります。

私が働いていた訪問看護のリハビリテーションは、自分と利用者様の都合により、時間変更をして対応していました。

子育て中の私は、参観日はすべて参加できましたし、子供が熱を出したときは、ご迷惑をかけましたが、利用者様の承諾を得て予定を変更して対応しました。

働きやすかったです。

成長・将来性

多くの障害を持った当事者と関わり、深く分析し、社会とのつながりに導いていく作業療法士ですので、人生観は大きく変わりました。

障害を持った方への視点が変わり、自分自身の生き方を考えさえられる場面も多いです。

人間性が成長できました。作業療法士は、身体のみでなく、精神面でリハビリも行うため、医療や福祉、社会でのニーズは高まっていくと思います。

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