仕事体験談 体力のある若い人が経験を積むには良い 回答者 : YOUGOさん(男性/44歳) 職業名 : ソフトウェアエンジニア現在の状態 : 経験者経験年数 : 8年 仕事内容 ソフトウェア請負業:SIer(システムインテグレータ)とはメーカなどのからソフトウェアの全部・または一部の開発・保守を請け負う業種です。 大手SIerから子会社または関連会社に作業委託されるケースも多いのです。 メーカ系直属・情報システム会社系・独立系に分類されます。 メーカ系直属とはその名の通り大手メーカ子会社のソフトウェア会社であり、情報システム会社系はユーザ系とも呼ばれ商社や金融会社のソフトウェア会社、独立系はどの系列にも属さないソフトウェア会社です。 私が仕事をしていた独立系のSIerの特徴は一般的に3点です。 (1)人の入れ替えが激しい 新入社員・中途社員ともに常に退職・採用していて、人がひっきりなしに入れ替わります。 出来る人間はチームリーダとして活躍しますが、メーカへ引き抜かれたり(契約上NGなのですが)転職してしまいます。 とにかく中途率が高いです。 (2)レベルはまちまち 高い専門性・スペシャリストが求められるのは事実ですが、現状はそうでもなく未経験者採用も多く育てながら仕事をさせていきます。 人貸し業種のため、一人あたりの契約(一人月/一人 一月いくら)を稼ぐためにとにかく人を送り込みます。 (3)仕事はプロジェクト単位で行う 請負・受注が基本スタイルのため、プロジェクトによってはお客さんの開発現場に入って数ヶ月から数年仕事をすることも多いです。 請負側としてはなるべく自社で仕事をしたいのですが、私が従事してのは組む込み・制御系だったので自社で作業はほとんどありませんでした。 機材や開発環境を外部に出すことが難しいからです。 仕事のやりがい 請負業の性質上、多くの仕事を体験することが可能です。 プロジェクト単位での作業なので、今回はA社でアプリの開発、来月からB社で通信制御の開発といった具合です。 しかし、同じような開発を行うことが多いと思います。 私の場合はガラケーの携帯電話の開発ばかりやっていました。 時代的にも仕事が多く新機種発売納期に間に合わせるために3ヶ月単位で転々と仕事をしていました。 つまり携帯開発ばかりです。 多くの会社を見て回れるのはメリットです。 人脈を広げるにはいい環境かと思います。 覚悟しておいた方がいいこと 請負業はお客さまから理不尽な内容を要求されることも多く、かなりのプレッシャーの中、短納期で高品質を求められます。 じっくりと腰を据えて開発する感覚ではありません。 不具合対応にはかなり神経がやられます。 お客さまへの説明は冷や汗ものです。 作業者の机の後ろにお客さまの課長さんが終わるまで立っていたこともありました。 そのため、鬱病にはなりやすいです。 これはSIerだけでなくソフトウェア業界全般に言える事ですが。 給料・待遇 年収は400万以上は望めますが、残業もかなり多いです。 これはプロジェクトによります。 忙しい人は毎日終電の生活を何年も送ります。 私はこのタイプでした。 徹夜もしばしばあります。 残業代がなければ待遇的には厳しいかもしれません。 新入社員から8年ほど勤めてメーカへ転職しました。 この職業の恋愛・結婚事情 社内恋愛が多いように思えます。 仕事に時間を奪われ、遊ぶ時間は少なく土日は寝て体力回復する生活のためでしょう。 お客さんとの恋愛は男性の場合ほとんどありませんでした。 結婚後の生活もいい状況とは言えないかもしれません。 ほとんど子供とも接することができない状況でした。 私の経験の中ではSierという業種というより、ソフトウェア業界的に時間に追われる生活なのかもしれません。 メーカに転職してもいつも終電だったので。 この職業を目指す人へのメッセージ 小さいプロジェクトを自分の裁量でガンガン回していくことは楽しいですし、貴重な経験となると思います。 プログラマーとしても管理者としても、経験値はかなり積めると思います。 特に体力のある若い人が経験を積むには良い環境かと思います。 生き残って課長・部長クラスに這い上がるのは結構厳しいと思います。 エンジニアとして生きていくのか管理者として生きていくのか岐路に立たされると思います。 前の記事へ
大手SIerから子会社または関連会社に作業委託されるケースも多いのです。
メーカ系直属・情報システム会社系・独立系に分類されます。
メーカ系直属とはその名の通り大手メーカ子会社のソフトウェア会社であり、情報システム会社系はユーザ系とも呼ばれ商社や金融会社のソフトウェア会社、独立系はどの系列にも属さないソフトウェア会社です。
私が仕事をしていた独立系のSIerの特徴は一般的に3点です。
(1)人の入れ替えが激しい
新入社員・中途社員ともに常に退職・採用していて、人がひっきりなしに入れ替わります。
出来る人間はチームリーダとして活躍しますが、メーカへ引き抜かれたり(契約上NGなのですが)転職してしまいます。
とにかく中途率が高いです。
(2)レベルはまちまち
高い専門性・スペシャリストが求められるのは事実ですが、現状はそうでもなく未経験者採用も多く育てながら仕事をさせていきます。
人貸し業種のため、一人あたりの契約(一人月/一人 一月いくら)を稼ぐためにとにかく人を送り込みます。
(3)仕事はプロジェクト単位で行う
請負・受注が基本スタイルのため、プロジェクトによってはお客さんの開発現場に入って数ヶ月から数年仕事をすることも多いです。
請負側としてはなるべく自社で仕事をしたいのですが、私が従事してのは組む込み・制御系だったので自社で作業はほとんどありませんでした。
機材や開発環境を外部に出すことが難しいからです。
プロジェクト単位での作業なので、今回はA社でアプリの開発、来月からB社で通信制御の開発といった具合です。
しかし、同じような開発を行うことが多いと思います。
私の場合はガラケーの携帯電話の開発ばかりやっていました。
時代的にも仕事が多く新機種発売納期に間に合わせるために3ヶ月単位で転々と仕事をしていました。
つまり携帯開発ばかりです。
多くの会社を見て回れるのはメリットです。
人脈を広げるにはいい環境かと思います。
じっくりと腰を据えて開発する感覚ではありません。
不具合対応にはかなり神経がやられます。
お客さまへの説明は冷や汗ものです。
作業者の机の後ろにお客さまの課長さんが終わるまで立っていたこともありました。
そのため、鬱病にはなりやすいです。
これはSIerだけでなくソフトウェア業界全般に言える事ですが。
これはプロジェクトによります。
忙しい人は毎日終電の生活を何年も送ります。
私はこのタイプでした。
徹夜もしばしばあります。
残業代がなければ待遇的には厳しいかもしれません。
新入社員から8年ほど勤めてメーカへ転職しました。
仕事に時間を奪われ、遊ぶ時間は少なく土日は寝て体力回復する生活のためでしょう。
お客さんとの恋愛は男性の場合ほとんどありませんでした。
結婚後の生活もいい状況とは言えないかもしれません。
ほとんど子供とも接することができない状況でした。
私の経験の中ではSierという業種というより、ソフトウェア業界的に時間に追われる生活なのかもしれません。
メーカに転職してもいつも終電だったので。
プログラマーとしても管理者としても、経験値はかなり積めると思います。
特に体力のある若い人が経験を積むには良い環境かと思います。
生き残って課長・部長クラスに這い上がるのは結構厳しいと思います。
エンジニアとして生きていくのか管理者として生きていくのか岐路に立たされると思います。