農家の勤務時間・休日
ここでは、農家の勤務時間や休日などについて解説していきます。
農家の勤務時間
自然条件に勤務時間を左右される農業は、労働時間、休憩、休日に関する労働基準法は適用外となっています。
そのため、朝出勤して夕方仕事を終えるという一般的な労働時間はあてはまりません。
一般的なサラリーマンの労働時間が年間およそ1,730時間であることに対し、専業農家の労働時間は年間およそ2,600時間〜2,800時間程度という調査もあり、一般的なサラリーマンの労働時間のおよそ1.5倍働いていることがわかります。
収穫など作業量が多い日は、まだ日も登らないうちから作業することも少なくありません。よい作物を育てるためには朝昼晩時間を問わず働くことも多くあります。
生き物を相手にする仕事のため、自分の都合で時間を融通することはできないと考えておいた方がよいでしょう。
ただし、近年農業の過酷な労働条件が問題となっており、労働時間を含めた環境や待遇を改善していこうという動きも見られます。
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農家の休日
農家の休日は、天候や気温によって左右されます。
屋外で作業ができない雨や雪の日は休みになることも少なくありません。
収穫期などの繁忙期は休みが取れないほど忙しく働きますが、閑散期は数ヶ月にわたって休みになることもあり、この間に手稼ぎをしたりアルバイトをしたりするケースもあります。
とくに稲作の場合は、冬は田んぼでの作業ができないため、長期で休暇を取ることも可能です。
ただし畑作などの場合は急な天候の変化やトラブルに対応しきれないため、長期で畑を離れて休みを取ることは難しいかもしれません。
農業法人のように従事者が多い場合や、派遣やアルバイト、研修生などがいる場合は交代で休みを取ることが可能です。
農家の残業時間
前述したように、農家は基本的に労働基準法が適用されないため、定時や残業といった概念はありません。
基本的に労働時間が長く、拘束される時間も長いため敬遠する人も多い仕事ですが、農家の場合は仕事に支障が出ない範囲であれば自分で自由に仕事をする時間を決められます。
好きな時に休憩を取ったり外出したりすることも可能ですし、逆に集中して何時間でも働くこともできるため、自由度は高いといえるでしょう。
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農家に夜勤はある?
農家は基本的に夜勤はありません。
ただし、収穫する作物によっては収穫の時期など繁忙期は夜遅くまで働くことも少なくありません。
逆に、夜も明けない深夜から働き始めることもあり、夜間に働くことが一切ないという農家はあまりないようです。
農家は忙しい? 激務?
農家の仕事は激務と思われがちですが、繁忙期と閑散期では仕事量が大きく違うため、激務がずっと続くわけではありません。
育てる作物や天候に大きく左右されますが、休みなく働く日が続くこともあれば、何日も仕事がないという日もあります。
自由に休みがとれないことや、体を動かして働くことが多いため激務と感じる人も多い仕事ですが、近年は農業機器の発達や働き方改革がすすみ、昔のように「休みがなく重労働」というイメージは払しょくされつつあります。
農家の勤務時間のまとめ
農家は一般的なサラリーマンのように勤務時間や休日がきまっているわけではありません。
収穫時期はとても忙しく朝から晩まで畑に出なくてはなりませんが、閑散期は数ヶ月にわたって休みになることもあります。
自然相手の仕事のため台風や雨などに備えるなどの対策を取る必要があり、畑から長期間離れることは難しいですが、すぐ畑へ行ける距離であれば長期的に休むことも可能です。
また、働き方改革が進んでいることからも、徐々に働き方も変わりつつあります。