農家にはどんな種類がある?

「農家」と一言で言っても、米を作ったり、穀類や豆類などを作ったり、果樹を作ったりするなど、その種類はさまざまです。

ここでは、農家の種類について解説していきます。

それぞれの土地にあわせた農作物を作る

農家がどの農作物を育てるかについては、それぞれの農家が暮らしている土地によるところが大きいようです。

農業は太陽の照射時間や雨の量、気温や土の性質によって、農作物の出来の大部分が決まるといっても過言ではありません。

したがって、寒冷地であれば土の中でも育つ大根やニンジンを、温暖な気候ならば柑橘類を、というようにその土地に合わせた農作物が作られます。

こうしたことから日本では、北海道から沖縄までの広い範囲に渡って、実にさまざまな農作物を育てている農家がいるのです。

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農家の種類

  • 稲作農家
  • 畑作農家
  • 果樹農家
  • 花き農家

稲作農家

日本人の主食となる「米」を栽培する農家です。

田んぼに水を張って稲を育てる「水田稲作」と、畑で育つ「陸稲」があります。

一年をかけて米を育てるため、苗作りや田んぼ作り、稲穂の管理など、その年の天候や気温に合わせた丁寧な作業が求められます

畑作農家

畑で農作物を作る農家です。

小麦やトウモロコシをはじめとした穀類、小豆や大豆などの豆類、ジャガイモやサツマイモなどの芋類などさまざまな野菜を取り扱います。

普段スーパーで手に取るような一般的な野菜だけでなく、家畜の飼料やメーカーでの加工用に農作物を作る農家も多くいます。

果樹農家

リンゴやもも、ミカンなどの果樹を栽培する農家です。

主に一年間かけて栽培をし、季節ごとに収穫して生産者へ届けます。

何年も同じ木を利用して栽培するため、害虫の駆除や肥料の散布など細かなケアが欠かせません。

獲れた果物を加工品として販売したり、フルーツ狩りをしたりする「第6次産業」化している農家が多いことも特徴です。

花き農家

花を専門に栽培する農家で、主に栽培するのは切り花・鉢植え・球根・苗です。

春には梅や桃、夏にはひまわり、クリスマスシーズンはポインセチアなど人気の花があるため、その季節に販売できるように工夫をしています

花屋で販売されるような一般的な花のほかには、贈答や冠婚葬祭などでつかわれる業務用の花も扱います。

「露地野菜」と「施設野菜」

露地野菜とは、屋外の畑で栽培される野菜のことです。

寒暖差や雨風の影響を受けることも多いですが、その分日光を多く浴びることができます。寒さに強いキャベツや大根、レタスなどが適しています。

一方施設野菜とは、ビニールハウスやガラスでできた温室などを利用し栽培された野菜のことです。

一年を通して気温や天候を気にせず安定して農作物が栽培でき、気温や水分量を人の手によって管理できるため、品質のよい野菜が作れます。

トマトやピーマンなど寒さに弱い野菜や、露地では管理が難しいイチゴやすいかなども施設で作られています。

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専業農家と兼業農家

農家は、農業を中心に生計を立てている専業農家と、農業と他の仕事を両立しながら生計を立てている兼業農家と、大きく2種類に分かれます。

農林水産省の統計によると、平成30年度の時点で日本の専業農家は37.5万戸、兼業農家は79万戸です。

農業離れが進む近年は専業農家・兼業農家ともに減少する傾向にあり、若い人材が新たに農業の担い手となることが求められています

農家の種類のまとめ

米、農作物、果樹、花それぞれの農家の種類と栽培するうえで必要なことがわかったのではないでしょうか。

近年農家を仕事とする人が減少していますが、米や農作物など生きるうえで欠かせないものなので若い人の力が期待されます。