農家の仕事で苦労することや大変なことは？つらい作業についても解説
この記事では、農業の大変なことや仕事をする上での悩みについて紹介します。
農業に関心のある人はぜひ読んでみてください。
農家のつらいこと・大変なこと
まずは、農家の仕事でのつらいことや大変なことを紹介します。
自然はコントロールできない
天候の影響は、農家にとって大きな問題です。
農作物の育成は自然の力に左右されるため、雨が少なかったり、気温が普通ではなかったりすると、作物の成長や収穫に悪い影響を与えることがあります。
農家はこのリスクを予測し、適切な対策を取らなければなりません。
また、自然相手の仕事であるがゆえに、人間の力ではコントロールできない部分が多いです。
たとえば、夏は暑さ、冬は寒さとの戦いです。
夏は直射日光の下で畑の手入れをすることもありますし、ビニールハウスの中で汗をかきながら苗を植えることもあります。
冬には寒さに震えながら、早朝から収穫作業をすることもあります。
長時間労働や肉体的な負荷がかかる
農作業は体力的にも精神的にもハードなものであり、長時間働くことが必要な場合もあります。
季節によって労働量が大きく変動するのも、農家の特徴です。
収穫時期はとても忙しくなり、休日や家族との時間が制限されることもあります。
また、徐々に機械化が進んでいても自然の中で行われる作業であり、立ちっぱなしで作業したり、中腰での作業をしたりと、肉体的負担がかかる場面は多いです。
農業で生きていこうとするのなら、一定の体力とタフさが求められます。
20代で正社員への就職・転職
農家の悩み
農家にとって一番の悩みは、自然災害です。
突然の台風や大雨、地震などが起こると、丹精込めて育ててきた農作物は大きな被害を受けます。
予測することも難しく、どれだけ用心していても自然の力が強ければ、作物を守ることはできません。
これは技術が進歩した現代であっても、人間の力ではまったくコントロールできない現実です。
農家にとって、丁寧に育てた畑や田んぼが一瞬で壊されるのはとても悲しいことです。
また、その年の作物が売れなければ、収入にも大きな影響があります。
自然の力にどれだけ無力感を感じても、「来年また頑張ろう」という強い気持ちで立ち向かうことが、自然と共に生きる農家にとっては非常に重要なことなのです。
農家を辞める理由で多いものは？
最近では、新規就農をする若い人も徐々に増えているといわれます。
しかし、せっかく農家になっても農家の仕事を続けられず、辞めてしまう人もいるのが現実です。
ここでは、農家を辞める理由として多いものを紹介します。
不確実性やリスク、収入の不安定さ
農業では、市場や需要の変化によって収入が左右されます。
収穫の量や品質、市場での価格などが収入に大きな影響を与えるため、農家はいつも不確かさやリスクに向き合わなければなりません。
つまり、農業ではどれくらい収入が得られるかは予測できないことが多く、毎年不安定になりがちです。
さらに農業は自然と向き合う仕事ですから、その年の天候や気温などが直接収入に影響します。
もし予定していた収穫量が得られずに不作になれば、安定した収入を得ることができません。
逆に、作物がたくさん収穫でき過ぎると、市場で供給が過剰となり、価格が下がってしまうこともあります。
このような不安定な状況に対応できないと、農業を続けることは難しいです。
高齢によって続けられなくなる人も
農業で生計を立てるには、一定の広さの農地が必要であり、広い農地を管理して作物を育てるためには多くの人手が必要です。
農地を広げれば収入も増えますが、雇った労働者に十分な給料を支払うほどの収入がないという人も多く、自分や家族だけで限られた範囲の農地を管理している人も多いです。
そのため、年をとったり体調を崩したりすると、農業をやめる人が多くなります。
後継者がいないため、農地を売って農業をやめる人が後を絶ちません。
この高齢化による農業者の減少は社会的な問題となっており、新たな農業者を育成することが急務となっています。
20代で正社員への就職・転職
「農家の大変なこと・苦労」まとめ
農家は、自然の力や経済的な不安定さにも直面しながら、農業を続けるために努力を重ねています。
人間ではコントロールできない要素もあるだけに、計画を立てつつも、その時々の状況に臨機応変に対応していけるかどうかが、農家を続けるうえでの大事なポイントとなります。
また、暑さや寒さの中で働き続けるための体力も必要ですし、決して楽な仕事ではありません。
農家にあこがれを持っている人は、その現実もよく調べたうえで目指していきましょう。
