日本語教師は大変(体験談)
毎日の授業の準備は大変
とにかく、毎回の授業の準備は大変でした。今思い起こすと、常に授業の準備に追われているような生活をしていました。
日本語教師としてせっかくタイに来たのだから、タイ語を勉強したいし、あちこち旅行にも行きたい。夢にまで見たタイでの暮らしや日本語教師の仕事でしたが、現実は、予想以上に時間に追われる忙しさに、初めのうちは大変な思いをしました。
教材や教案作成、学生の成績管理など、休日返上で取り組んでいました。授業の準備をしなくては、本番の授業ができません。
だからといって、しっかりと授業準備をしても、学生の遅刻や欠席でクラスの人数が少なくなってしまい、グループワークに無理が出たり、突然くる学生の素朴な質問に対応できなかったり、授業の流れが予定とは違う方向へ進んでしまうなど、思いもしなかった展開に戸惑う毎日でした。
タイではよくあるそうですが、教師が突如辞めてしまうという事態が起こり、自分の担当する教科が1つ増えて慌てました。
授業の失敗談
私の勤務していた学校では、学生の学習態度についていろいろと問題を抱えていました。
授業中は携帯電話で話したりメールをしたり、大声で騒ぎ、注意すると一瞬だけ静かになりますが、全く効果はないという状況でした。
授業中に携帯電話で話すのは他の人に迷惑だから辞めなさいと言うと、タイ人の教師も授業中に携帯電話でしゃべっているから大丈夫と返ってきます。
学生たちは、タイ語ができない日本人教師を甘く見ているようで、何ごともタイ人の教師が正しく、日本人教師は間違っていると言います。また、宿題を出しても、期日通りに提出するという観念がなく、テストでは、何の罪悪感もなくカンニングをします。
テストのカンニング対策には一苦労しました。特に、初級クラスで日本語が分からないクラスの指導は大変です。
授業の失敗談ですが、学校では直接法で教えるのですが、全く通じないときには、英語や少しばかりのタイ語を使いました。すると、学生は日本語の授業なのに、英語でしか応答しなくなったり、タイ語を私に教えようとしたりと、授業どころではなくなってしまいました。
ちょっとしたことで、授業ができなくなってしまったという失敗談です。