教師のつらいこと・大変なこと・苦労

教師のつらいこと・大変なこと

業務量が多く、とにかく多忙

教師は授業を行うだけではなく、授業の準備、テストやプリントの作成、通知表や調査書の作成、さらには生活指導、進路指導、保護者への対応、PTA関係の業務など授業以外にも膨大な業務を抱えています。

それに加えて学校運営に関わる事務作業、校舎の戸締りや開錠、校内行事の準備・運営などの雑務も多々あります。

また部活動の顧問をしている場合はその指導や運営をし、大会があればその引率なども行います。

これだけの業務をこなすには勤務時間内では終わらず、授業の準備や教材研究を自宅に持ち帰って行ったり、休日出勤をして処理をしたりすることもあります。

教師一人あたりの業務量が多いためどうしても長時間労働となり、その結果、体を壊したり精神を病む教師も少なくありません。

保護者への対応

近年「モンスターペアレント」といわれるような、理不尽な要求をしたりクレームをつけたりする保護者も増えています。

こうした保護者の話をじっくり聞き、学校側の対応への理解や協力を得られるように促すには多くの労力と時間を必要とします。

その結果、ほかの児童・生徒のために使う教材研究、授業の準備、生徒指導、部活指導などの時間が削られ、場合によっては学校全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

また働いている保護者が多いため、電話や家庭訪問が夜遅い時間帯になることもあり、その対応に大きな精神的ストレスを感じる教師もいます。

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教師の悩み

学習指導

教師は事務作業など授業以外の雑務にも多くの時間を費やしています。

そのため本来重視すべき教材研究や授業の準備にあてる時間が十分にとれず、その結果、満足がいく内容の授業ができないと悩む教師もいます。

また理解の早い子と遅い子の学力差が大きく、授業の進め方に苦心することもあります。

さらに英語学習、プログラミング学習など事前に専門知識の習得が必要な学習内容が年々増えており、それが教師の仕事を圧迫しています。

子どもとの関わり

子どもは性格も感じ方も一人ひとり違い、なかには生意気で反抗的な態度ばかりとってくる児童や生徒もいます。

ときには、子どもたちが授業を聞かない、授業中に席を立つ、教師に暴言を吐くなどといった「学級崩壊」が起こり、授業ができない状態になってしまうこともあります。

さらにクラス内でのケンカ、いじめ、暴力、不登校など、あらゆることが起こり得ます。

そんな子どもたちとの信頼関係がうまく築けず、対応に頭を悩ます教師も多くいます。

私生活とのバランス

業務量が多く勤務時間内に終わらないため、遅くまで残業をしたり、家に持ち帰って仕事をしたりすることもあります。

そうすると休日やプライベートな時間、睡眠時間が削られ、ゆとりのある生活ができなくなってしまいます。

その結果、心身の健康を損ねる可能性もあり、家庭生活や子育てとの両立に悩む教師もいます。

教師を辞める理由で多いものは?

過酷な労働環境

教師は授業やその準備、生活指導や進路指導、部活動の指導、保護者との対応、さらに事務作業など多くの雑務に時間を要し、長時間労働を余儀なくされています。

休日が思うように取れなかったり、過労死ラインとされる月80時間を超える残業をしたりすることもあり、このような激務に見合うだけの収入がないと感じる教師もいます。

こうした働き方に体力的・精神的に限界を感じ、退職を検討する人が多くいます。

過度なストレス

教師は子どもたちへの対応に加え、長時間労働など働き方への不満、理不尽な保護者への対応、また教職員同士の人間関係など、多くのストレスを抱えています。

近年、教職員同士によるいじめがメディアで取り上げられたこともありましたが、教師の精神的なゆとりのなさがその背景にあると考えられます。

こうした過度なストレスの蓄積により、うつ病などの精神疾患を患い、休職や離職に追い込まれるケースも多くあります。