【2021年版】航空会社社員の給料・年収

航空会社社員の平均年収・給料の統計データ

航空会社社員の平均年収・月収・ボーナス

航空会社の平均年収は、700万円~800万円程度といわれています。

しかし、航空会社で働く人が所属する部門や業務内容はさまざまであり、職種によって給与水準が異なります。

パイロットの給料・年収

最も給料が高めなのがパイロットで、令和元年度賃金構造基本統計調査によれば、航空機操縦士(パイロット)の平均年収は39.4歳で1695万円です。

パイロットの給料・年収

大手航空会社の機長クラスになれば年収2000万円を超えることも珍しくありませんが、小さな航空会社のパイロットだと年収1000万円未満で働く人もいます。

キャビンアテンダントの給料・年収

花形的な存在のキャビンアテンダント(客室乗務員・CA)の年収は、同調査において32歳で496万円ほどとなっています。

キャビンアテンダントの給料・年収

キャビンアテンダントは女性が多く活躍しており、キャリアを重ねていくなかで昇進することで、収入アップが見込めます。

グランドスタッフの給料・年収

空港利用客へのサービスや案内をし、「地上職」といわれるグランドスタッフの年収は、300万円前後といわれています。

グランドスタッフの給料・年収

グランドスタッフは大手航空会社のグループ会社や空港サービス会社に所属するケースが多いことから、大手航空会社で働く社員よりも、給与水準が低めになっていると考えられます。

さらに、グランドスタッフは契約社員やパートとして働く人が多いこともあって、一般的には高額な収入が望みにくいようです。

航空整備士の給料・年収

技術職として航空機の整備業務等にあたる航空整備士の平均年収は、450万円~600万円程度がボリュームゾーンと考えられます。

航空整備士の給料・年収

専門的な知識・技術が要求される職種であることから、経験を積んで難易度の高い資格を取得したり、難しい業務に携われたりするようになることで収入が上がっていく傾向が見られます。

総合職の給料・年収

航空会社では、総合職として、本社で企画やマーケティング、営業、事務、システム・ITなどの業務に携わる社員も多く活躍しています。

平均年収は大手航空会社であれば500万円~600万円程度がボリュームゾーンと考えられます。

新人のうちは年収300万円~400万円ほどですが、昇進してマネジメントのポジションに就くことで基本給が上がり、年収700万円~800万円ほどになる人もいます。

航空会社社員の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

航空会社社員の手取りは、職種や働き方によっても大きく違いが出てきますが、パイロットでは80~90万円ほどと考えられます。

キャビンアテンダントの場合、大手航空会社勤務の場合は月の手取り額は25万円〜26万円ほどと見込まれます。

航空機に乗務する職種の場合、海外や地方など遠方のフライトのたびに手当がつくため、フライト内容によって収入が変動します。

一方、地上職では年収400万円程度であった場合、手取り月収は独身者であれば18万円~20ほどと考えられます。

資格手当や役職手当などがつく場合には、これ以上の手取りが見込めるでしょう。

航空会社社員の初任給はどれくらい?

航空会社社員の初任給は、職種や学歴ごとに異なります。

大手航空会社の場合、総合職にあたる職種で採用された場合、大卒で21万円~23万円ほどが相場です。

自社養成パイロットは21万円~22万円程度、客室乗務職は17~18万円前後となっています。

大学院卒の場合、上記の額から1万円~2万円ほど高めに設定されていることが多く、短大・高専・専門学校卒の場合は逆に1万円~2万円ほど低めになるのが一般的です。

また、地方の小さな航空会社やLCCでは、大手の水準よりもやや低めの初任給となっているところが多いです。

参考までに国内大手航空会社2社の初任給・初年度給与実績を紹介します。

JALでは、2021年度入社新卒採用活動(新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)における職種別初任給は下記の通りです。

JAL

・業務企画職(地上職:事務系、数理・IT系、技術系)
228,000円(大卒)

・自社養成パイロット
218,000円(大卒)

・客室乗務職
188,000円
※上記に加え乗務時間に応じた乗務手当や各種手当あり

一方、ANAでは、2019年度における初年度給与実績を以下のように発表しています。

ANA

・グローバルスタッフ職(事務、技術)
院卒 月額226,459円 ※試用期間中は月額225,402円
大卒 月額218,557円 ※試用期間中は月額217,500円

・運航乗務職(自社養成パイロット)
院卒 月額227,346円 ※試用期間中は225,402円
大卒 月額219,444円 ※試用期間中は217,500円

・客室乗務職
院卒 月額188,221円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)
※試用期間中は本給157,402円(別途諸手当あり)

大卒 月額180,319円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)
※試用期間中は本給149,500円(別途諸手当あり)

短大・高専・専門卒 月額172,417円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)
※試用期間中は141,598円(別途諸手当あり)
※上記に加え、乗務時間に応じた手当あり

航空会社社員の福利厚生の特徴は?

航空会社における福利厚生の内容は、各社で異なります。

代表的な諸手当は、通勤手当、家族手当、住居手当、深夜勤務手当などです。

航空会社社員は、職種によっては深夜に勤務しなくてはならないため、手当が確実につくことで収入アップにつながります。

その他の福利厚生については、一般的なもので各種社会保険、有給休暇、育児休職制度、各種休職・休暇制度、寮制度などが挙げられます。

また、航空会社ならではといえる福利厚生は、社員優待制度です。

各社で内容は多少異なりますが、空席があれば航空機に格安(最大90%~100%程度)で乗ることができたり、系列ホテルにも格安で宿泊できたりします。

家族も利用できる場合が多いため、家族旅行の費用をグンと抑えられますし、旅行好きな社員には人気のある福利厚生です。

ただし、福利厚生に関しても大手のほうが充実しており、小さな航空会社ではここまでよい待遇が用意されていない場合があります。

航空会社社員の給料・年収の特徴

職種によって給料・年収に大きな違いが出る

航空会社にはさまざまな部門があり、年収は職種や担当業務によって差が出ています。

航空業界において給与水準が最も高いとされているパイロットの場合、大手航空会社の機長クラスになれば年収2000万円を超える人もいます。

そのほかの各職種の平均年収は、客室乗務員で400万円~500万円程度、グランドスタッフで300万円~400万円程度、総合職事務系で400万円~500万円程度、総合職技術系で400万円~500万円程度が相場とされます。

契約社員は正社員よりも給料がやや低め

航空会社では、基本的に年齢や勤続年数が上がるにつれて年収はアップしていき、役職者になればその分の手当も付くようになります。

規模の大きな航空会社ほど給与水準は高めとなっていますが、職種によっては契約社員など、正社員以外の雇用形態で働いている人もいます。

その場合、同じ職種の正社員よりもやや低めの給料・年収となるでしょう。

経営状況によって給料カットやボーナスの支給に影響が出ることも

航空業界は、景気変動の影響を受けやすい特徴があります。

景気がよく、多くの人が旅行やビジネスで国内線・国際線を利用するときならよいのですが、テロや天災、感染症の流行といった世界情勢の変化が起こると、一気に利用客が減り、航空会社の経営状況が悪化することがあります。

経営状況が悪くなれば、大手航空会社でも社員の給料カットやボーナス支給の取りやめ、最悪の場合はリストラにいたる場合もあります。

航空業界の仕事は、通常時は比較的よい年収が見込めるとされていますが、自分ではどうにもならないことで給料や年収が減ってしまう可能性があることは頭に置いておくほうがよいでしょう。

航空会社社員が所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
日本航空株式会社 839万円 39.3歳
ANAホールディングス株式会社 737万円 45.8歳
スターフライヤー株式会社 600万円 38.1歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

日本航空株式会社の平均年収

日本航空株式会社の平均年収は、平均年齢39.3歳で839万円と、業界内では最も高水準です。

売上高は国内線、国際線ともにANAホールディングスに次いで2位であり、世界中に多くの路線を有しています。

ANAホールディングス株式会社の平均年収

ANAホールディングス株式会社の平均年収は、平均年齢45.8歳で737万円です。

日本航空に次いで高めの年収で、他社に比べて平均年齢もやや高めとなっています。

売上高としては国内線、国際線ともに首位で、傘下にはLCCのピーチ・アビエーション社もあります。

スターフライヤー株式会社

スターフライヤー株式会社の平均年収は、平均年齢38.1歳で600万円です。

同社は北九州を拠点とする新興航空会社で、ANAが筆頭株主です。

国内線のほか、アジアで近距離国際線も展開しており、規模が小さめの航空会社のなかでは給与水準が高めです。

航空会社社員が収入を上げるためには?

航空会社社員の給料・年収は、まず所属する会社の規模によって変わってきます。

よりよい収入を求めるのであれば、やはり大手2社(ANA、JAL)への入社を目指し、キャリアを積んでいくのが確実です。

航空業界は景気によって経営状況が大きく変動しやすいですが、大手では一時的に給料やボーナスカットなどの処遇にはなっても、もともとの給与水準が高めで待遇も充実している分、ある程度の安定した収入が見込めます。

また、組織が大きな分、管理職のポストも多くあるため、収入を上げるチャンスが掴みやすいといえるでしょう。

職種によっては、同業界内での転職によって収入アップを目指す道もあります。

たとえばキャビンアテンダント(客室乗務員・CA)は転職者が比較的多く、経験を積んでからよりよい給料や待遇を求めて、別の航空会社へ移る人もいます。

外資系航空会社に勤務し、長距離路線に多く乗務すれば乗務手当が多くつきますし、会社によってはフライト先での滞在中にステイ費の手当がつくこともあります。

外資系では為替変動の影響もあるため、一概に高い収入が得られるとはいえませんが、経験があれば業界内での転職はしやすいです。