航空会社の現状と将来性

航空会社の現状

日本国内における航空会社といえば、かつては「全日本空輸(ANA)」と「日本航空(JAL)」が二大巨頭であり、利用者はある程度決まった運賃とサービス内容で空の旅を安全に楽しむスタイルが一般的でした。

しかしながら、2012年にはサービスを簡素化させる代わりに、これまでよりも低価格で航空機を利用できる「LCC(格安航空会社)」が続々と登場しました。

このような変化によって、航空業界における競争は以前にも増して激化しています。

現在では、大手航空会社も既存サービスをそのまま継続させるだけでは多くの利用客を集めることが難しくなりつつあり、新しいサービスや事業戦略の企画・立案に対して、より力を入れはじめています。

航空会社の需要

航空輸送は、「人」と「貨物」の両方をスピーディーに運ぶうえで欠かせないビジネスです。

航空産業が進歩・発展したおかげで、私たちは世界のあらゆる国へ時間をかけずに行くことができますし、モノを海外へ届けたり、海外から運んできたりできています。

今後も航空会社は私たちの日常生活を支える重要な役割を果たすことは間違いありません。

しかし、航空業界の厳しい面は、世界情勢の影響を大きく受けやすいことです。

国際的な紛争やテロ、感染症の流行などが起これば航空機を利用する人が急激に減り、航空会社は一時的にでも収益が落ちます。

その結果、航空各社は新たな人材採用を控えたり、既存社員の給料やボーナスのカット、リストラなどを余儀なくされることがあります。

航空業界は昔から就職先として人気がありますが、そういった不安定さが常に隣り合わせであることを認識しておく必要があります。

航空会社の将来性

少子高齢化や労働人口の減少などによって、この先、日本国内における旅客機の利用人口は減少していくものと考えられています。

国内線については、今後の大きな成長は難しくなるかもしれません。

一方、インバウンド(訪日外国人)旅行客の増加や、企業のグローバル進出による海外出張の需要増などによって、中長期的に見れば、国際線についてはまだまだ成長していくものと考えられています。

とはいえ、新規航空会社の相次ぐ参入や、景気変動の影響などもあり、航空業界では依然厳しい競争が続いていくでしょう。

航空会社社員の今後の活躍の場

現在、航空各社は厳しい競争のなかで、いかに自社の価値を高め、世の中にアピールしていくかに力を注いでいます。

今後の航空会社社員には、「お客さまに安全で快適な空の旅を提供する」という使命を大切にしながらも、新しいビジネスチャンスを生み出し、つかみ取っていく力が求められています。

大手航空会社では事業領域が幅広く、キャリアパスも豊富です。

企業の一員としての自覚とプロ意識をもち、各領域で専門性とスキルを磨くことで次のキャリアが見えてくるでしょう。