考古学者の年収はいくら? 給料についてくわしく解説
考古学者の給料は、どこでどのような働き方をするかによって変わります。
本記事では、考古学者の平均年収や初任給、収入の上げ方などを紹介します。
考古学者の平均年収・給料の統計データ
役所や教育委員会・大学・一般企業などに勤める場合は、毎月固定の給料が支払われることが一般的ですが、安定した収入を得られるのはほんの一握りであり、非正規雇用の占める割合が大きいのが現状です。
考古学者の平均年収・月収・ボーナス
求人サービス各社の統計データ
職業・出典 | 平均年収 | 年収詳細 |
大学教授 (給料バンク) |
778万円~1029万円 | 20代の給料:47万円 |
30代の給料:53万円 | ||
40代の給料:69万円 | ||
初任給:56万円 | ||
学芸員 (転職ステーション) |
325万円 | - |
学芸員 (Indeed) |
330万円 | 時給 1,232円 |
日給 7,865円 | ||
月給 19.1万円 |
考古学者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは
大学教授の場合
同じ大学で教えるにしても、年収には大きな差があります。
平成30年の大学教授の平均年収は1,081万円とされており、平均月収は66万円でこれにボーナス年間288万円などがつきます。
ただし研究費が十分にもらえている研究室も多く、教授が自ら研究費を負担することなども多くあるため決して潤沢とはいえない部分があります。
学芸員の場合
学芸員は給与はあまりよいとはいえないのが現状です。
一般的には月給15万〜20万、年収250万〜400万円くらいが平均と言われています。
公立の博物館に所属すると、公務員として各自治体の給与体系に従って給与が支給されますが、恵まれた待遇の求人は非常に競争率が高く、非正規の人も少なくありません。
考古学者の初任給はどれくらい?
所属する大学によって若干の違いはありますが、大学で助教や講師として初任給をもらう場合、初任給は28万円~35万円前後となっています。
一方、学芸員の初任給は公立博物館か民間博物館かによって多少の差はありますが、16万~20万円が相場となるようです。
考古学者の福利厚生の特徴は?
大学や博物館などに勤めた場合は、各種社会保険、有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度などがあります。
ただし、小さな民間研究所や博物館の場合はこうした福利厚生が整っていない場合も多く、非正規雇用では利用できないこともあるためあらかじめ注意が必要です。
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考古学者の給料・年収の特徴
本業と研究の両立が難しい
大学教授となる場合も学芸員となる場合も、本業を持ちながら余暇や休日を利用して、個人的な研究活動をしたり発掘調査に出かけたりしなくてはなりません。
研究予算が十分に下りず、必要な経費が足りないことも少なくないため、時間だけでなく金銭面でも両立が難しいと考える人が多いようです。
生活のために別のアルバイトをしたり、副業をしたりする人もいるようです。
遺跡発掘のアルバイト
単発で募集される遺跡発掘のアルバイトは、時給800〜900円程度、1回6,000円程度であることが一般的なようです。
決して高収入とは言えませんが、学歴不問であることも多く、考古学の世界に近づくことができる貴重なチャンスであることは間違いありません。
考古学者が収入を上げるためには?
大学教授として実績を積む
大学院を出て大学教員として働くことになれば、大学からの給料が収入になります。
助手、非常勤講師、常勤講師、助教授、教授と位が上がっていくにしたがって給料も上がりますが、助手や非常勤講師の場合には、月に10〜15万円程度しかもらえないこともあるようです。
研究をして実績を上げる
国立大学や国立機関で勤める場合、実績や研究成果が認められると給料アップにつながることもあるようです。
また大きな発見をしたり論文が評価されたりした場合は、給料だけでなく研究予算が大幅に増えたり人員が大幅に増員されたりすることもあります。
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考古学者の給料・年収のまとめ
大学教授の平均年収は1,081万円ですが、学芸員は月給15万〜20万、年収250万〜400万円くらいが平均です。
大学や博物館などに勤めた場合は、福利厚生が整っていることがほとんどですが、小さな研究所や博物館では不十分だったり、非正規雇用者は利用できなかったりすることもあります。
実績や研究成果が認められたり、大きな発見をしたり論文が評価されたりした場合は、給料だけでなく研究予算が大幅に増えることもあります。