考古学者の需要・現状と将来性

考古学者の現状

書籍やテレビ、博物館や美術館での展示等を通じて、私たちは過去について非常に多くのことを知ることができるようになりました。

しかし、人類の歴史にはまだまだ多くの謎が残されており、それらを解明するための一翼を担っているのが考古学者です。

考古学者は、発掘調査で見つけた遺跡や遺物などから、過去の暮らしや文化などを研究・解明していきますが、古代のみならず、中世や近代の歴史を紐解くためにも考古学は生かされています。

考古学者にとっては日本全国そして世界まで、あらゆる場所が活躍のフィールドとなり、考古学者の可能性は大きく広がっており、グローバルに活躍できる仕事の一つともいえるでしょう。

考古学者の需要

考古学者そのものは正確な職業名ではなく、なるために必須とされる資格もありません。

そのため、考古学者といわれる人の多くは大学や大学院で考古学を専門に学んでいますが、考古学の知識があるからといって、それだけで社会的身分が保障されたり、高い給料がもらえたりするというわけではなく、決して需要が多い仕事ではありません。

ただし、考古学者は多様な活躍の場があります。

代表的なものは、博物館の学芸員として働いたり、教育委員会の文化財保護課に勤務したりする人、大学教授になる人、あるいは民間の研究所に所属する人もいます。

また特定の組織に所属せず、個人的に研究を続けているような人もおり、考古学の専門知識を深めていくことで、多様な活躍が望めます。

決して簡単な道のりではありませんし、日々の努力が不可欠ですが、学芸員の資格をとって博物館の職員として採用されたり、大学教授になって考古学の講義や執筆などを行ったりすれば、収入を大きく伸ばすことも可能です。

考古学者の将来性

近年では「環境考古学」といった言葉が出てきているように、自然科学や環境など、考古学が他分野と連携する機会も増え、新たな研究の場が広がっています。

考古学者は広い視野を持ち、地球や人類そのものを見つめなおすことができる壮大な仕事だといえます。

ただし、不景気が続く中で教育や研究に関する予算が減り、大学や研究機関は非常に苦しい立場を強いられており、それは考古学者も同様です。

成果を上げられれば世界的に注目を浴び、多くの予算を得ることができる反面、成果を上げることができなければ不安定な立場となることを覚悟しなくてはなりません。

考古学者の今後の活躍の場

考古学者は今後も、博物館の学芸員や研究機関の専門職員、大学教授などとして働きながら研究を進めていくでしょう。

そのほかには、地方自治体の文化財保護や発掘の専門職員、小中学校などの教員として働く道もあります。

また、近年では考古学を広く多くの人に知ってもらうために、論文だけではなくわかりやすく解説をした本を書いたり、メディアなどに露出して解説をしたりしてファンを集める考古学者も増えています。

自身が研究し新たな事象を解き明かすことも大切ですが、子どもたちをはじめとした多くの人に考古学に興味関心を持ってもらい、学生を指導して後継者を育てていくことも重要な仕事です。