塾講師に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
塾講師に向いている性格・適性
情熱がある人
伝えたいという強い熱意がある
塾講師は生徒に勉強を教えることが仕事です。
人に何かを教えるということは、決して簡単なことではありません。
こちらがどんなに一生懸命教えても、その内容を生徒が100%理解するとは限りませんし、学習意欲の低い生徒も珍しくありません。
しかし相手がどんな生徒であっても、講師側に情熱がなければ学習指導は成功しません。
もちろん、1回の授業では手ごたえが感じられないこともありますし、前回の授業は成功したけれど今回はいまひとつだったということもあります。
それでも伝え続ける情熱、根気がある人が塾講師に向いているといえます。
生徒に寄り添う姿勢
個々の生徒に寄り添い、自身のやり方を変えていくことができる柔軟性は、講師としての評価に大きくかかわります。
難しいところはよりていねいに解説する、理解の良い生徒には発展的な内容を教えるなど、生徒中心の指導ができるかどうかで生徒の満足度も大きく変化していきます。
ただし、集団授業の場合、あまりにこの点を重視しすぎると進度に支障が出ることもあるため、適度にバランスをとっていくことも必要です。
この教え方をすれば誰でも理解するだろうという固定観念を持たず、臨機応変に生徒に寄り添った指導の出来る資質が塾講師には求められています。
20代で正社員への就職・転職
塾講師に必要なスキル・能力
コミュニケーション能力
塾講師をはじめとした教育職には「サービス業」という側面があります。
生徒にいかに満足のいく授業を与えられるか、生徒の希望の進路に進ませてあげられるかなどを考える際は、ある意味生徒を「お客さま」ととらえることもできます。
とくに塾業界においては、結果が出せなければ生徒は他の塾に移ってしまうため、この傾向がより強いといえるでしょう。
生徒を満足させるために、より良い指導を追求していくには、生徒からの信頼が必要不可欠です。
そして生徒からの信用を得るためには日頃からのコミュニケーションが欠かせません。
向上心
塾講師は自分自身が勉強をする必要があります。
「教材研究」といい、塾だけでなく、教育に携わる職に就く人の多くが欠かせない仕事です。
塾講師の出勤時間は他の職業に比べて遅めであるため、退勤後の深夜か出勤前の早朝から午前中に、教材研究のための時間を確保する必要があります。
塾によっては、他の講師との勉強会や講師のための特別講習等を設け、教材研究を深化させる機会もあります。
そのような機会を有効に活用するためにも、まずは自分の生活スタイルの中に教材研究に費やせる時間を確実に作っておくことが必要不可欠です。
わかりやすい指導法
塾講師にとって最も大切なことは、生徒に授業内容をわかりやすく伝えることです。
そのためには、授業で最も教えたい内容を明確にする、つまり学習の到達点を踏まえ、そこに確実にたどり着く授業を構築することを心掛けた予習が必要です。
また、いくら講師の側が熱心に学習指導を行っても、生徒に意欲がなければ、その努力は無駄になってしまいます。
生徒が興味を持って耳を傾けられるような話術を研究し、生徒が親しみやすいような話題と学習内容をマッチングさせることも必要です。
20代で正社員への就職・転職
塾講師に向いていないのはどんな人?
教育職全般にいえることですが、この業界はいわゆる「サービス残業」が多いとされています。
生徒は講師の勤務時間以外でも、授業内容で疑問に感じるところがあれば、質問にやってきますし、このような熱心な生徒を断ることができないのは当然のことです。
結果、自身の帰宅が遅くなったり、早出をしなければならなかったりすることもあり、一般企業とは大きくことなるといえるでしょう。
生徒のためにはある程度献身的な姿勢が求められるため、こういった現状を負担に感じるようであれば、塾講師としてやっていくことは難しいかもしれません。