小中学生向けの塾講師は実は営業がメイン
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 2.00
- 仕事内容
- 3.50
- やりがい
- 1.50
- 働きやすさ
- 1.00
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 2.00
- 成長・将来性
- 3.00
- メッセージ
-
塾講師は基本的に文系の方が多いです。
文系大学を卒業すると、就職先のほとんどが営業職ということがあると思います。
私は、人見知りのため、営業職を避けたく、この仕事を選びましたが、教えることがメインではなく、夏期講習などの体験授業にきた子供達をどれだけ入塾させられるかが全てになります。
また、人事評価も子供の成績を上げても評価されることはなく、どれだけ入塾させられるか、どれだけ塾生を増やせるかで決まります。
それらの点を知っておかないと、ミスマッチが落ちて早めに退職を検討することが多いです。
現に私の職場の離職率もかなり高かったです。
- 仕事内容
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静岡県に本社があり、教室を展開していました。
沼津・三島ブロックで10校くらい教室がありますが、30名程度で回すことになります。
大きな校舎だと3名体制ですが、基本100人前後の校舎が多いので2名体制プラスヘルプ1名という体制になります。
小学校高学年を17時から2コマ教え、中学生を19時過ぎから3コマ教えます。
1人2教科(私は数学・理科)を教えてました。
週2回の授業なので、授業がない日は他の校舎のヘルプに回ります。
新入社員で入社して3ヶ月程度でサブ、3年目には教室長になります。
教室長になれば、講習時の入塾率などが人事評価に直結します。
そのため、休み時間は、次の講習に友達を誘ってきて欲しいというお願いを子供に対して行います。
また、室長になれば保護者面談や保護者会をこなす必要もあります。
- やりがい
-
営業的なことではあまり魅力を感じませんでしたが、夏期講習後に営業成績が優秀だと表彰されますので、そこをやりがいにされていた方もいます。
個人的には高校受験の後の報告会に最も達成感があります。
1年間かけて教えてきた中学校3年生の中にはいうことを聞かない生意気な子もいますが、いざ合格すると「ありがとう先生」と言ってくれるので、その時は本当に嬉しいです。
中学校3年生は通常の授業に加え、週末の受験対策の授業もあり、かなり長い時間を一緒に過ごすので、かなり情が移ります。
- 向いてる人
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子供に教えたいというより、営業成績に達成感を感じる人や、保護者(母親)との会話が苦でなく、井戸端会議的な会話が得意な方は向いていると思います。
営業はできるだけしたくないな、子供に教えて成績が上がることに達成感を感じる方は向いていません。
その場合は学校の先生になるか、個人で塾を開いたほうがいいと思います。
- 志望理由
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文系大学を卒業後、営業職が嫌でこの仕事を選びました(思えば後ろ向きな理由でした)。
実際に働いてみると、これまでに書いたように、営業色が強く、さらに子供に対して友達を紹介することをお願いするので、かなり忌避感がありました。
- 働きやすさ
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勤務時間が13時半〜22時半、休みは水・日でした。
そのため、家族がいると時間帯が合わないと思います。
当時は独身でしたが、子供が学校があると、親も朝早く起きる必要があります。
そこから、午前中は仕事じゃないとは言っても、22時半まで仕事があるのは辛いと思います。
女性は結婚したら辞めることが多かったです。
- 給料・年収
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22歳で大学を卒業してから、28歳まで(6年間)勤めました。
給料:年収450万程度 月収:29万(手取り25万) ボーナス:50万(手取り45万)
待遇は悪いです。有給休暇は特別な時しか使えず、残業も研修くらいでしかつかないです。
教材研究や授業準備は業務時間ではできず、基本的にはサービス残業になります。
また、勤務時間が13時半〜22時半だったため、不規則な生活になります。
- 恋愛・結婚
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入れ替わりが多かったので、若い子が多かったです。
そのため、同じ職場で恋愛をする方が多く、そのまま結婚して、女性が辞めるという場合が多いです。
同期に聞いた話では、子供ができて、退職を勧められたこともあったようです(10年前ですが)。
- 成長・将来性
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地方都市の公立高校へ進学する子向けの塾でした。
大学全入時代や少子化の影響を受けて今後需要は落ちてくると思います。
反対に、1人あたりの子供に抱えるお金は増えていると言われていますので、中学校受験向けの塾はまだ成長性があると思います。