保育士を諦めていた私(体験談)
ピアノがネック
私が保育士になりたいと思ったのは高校3年生の秋。それまでの一度たりとも保育士を夢見たことはありませんでした。
最大の理由はピアノです。
それまで音楽経験がまったくなく、ヘ音記号の意味さえ知らないほどでした。保育士=ピアノが弾けるイメージだったので、楽器ができない私は最初から諦めていました。
それでも子どもは大好きで、よく一緒に遊んでいました。
そんな私を見た親戚が「大学からピアノ始めた保育士さんもいるよ」と教えてくれ、初めて保育士に興味を持ち、高校3年生の秋ギリギリに志望大学を変更しました。
初めてのピアノ
大学合格してすぐにピアノ教室を探しました。今は大人のためのピアノ教室もあり、月30分×4回のピアノレッスンに通うことにしました。
無知な私でも優しく基礎を教えてくれたので安心して取り組めました。
保育科なのでピアノできる人ばかりだと思い込んでいましたが、いざ入学するとびっくり。ピアノ初心者は意外と多いのです。
授業はバイエルと童謡の練習。童謡の楽譜は初心者向けを用意してくれており、授業にもついていくことができました。
保育現場でのピアノ
苦手でも、仕事でピアノは避けては通れません。いくら練習していっても、実際本物の子どもを前にしてでは緊張しすぎてグダグダになってしまって落ち込みました。
「失敗しても右手(メロディー)だけは続けて!」と先輩からの助言で、少しずつですが何とか形になっていきました。
大切なのは子どもたちが楽しく歌えること。そのために日々練習し、経験を積むことです。
現場で働いても、ピアノが苦手な人もいます。それでもみんながんばって保育士を続けていく人も多いです。
もし「ピアノができないから保育士はちょっと…」と諦めかけている方がいるなら、少し待って下さい。
フォローやアドバイスをしてくれる先輩もいます。働きながらピアノレッスンに通うという選択もあります。
要は努力の積み重ねでカバーできます。子どもたちの笑顔のためなら案外乗り越えられるものです。