保育をするうえで勉強しなければならないこと(体験談)

保育をするうえで勉強しなければならないこと

世の中の動きは、急激です。変化に対応するためにも勉強は欠かせません。

なかでも人間関係構築には「カウンセリング」の習得を、勧めます。

立ち話をしていた保護者の1人が、プリプリしながら言い放ったのです

「せんせいってさぁ、文句ばっか。早く寝かせろだの、食事中、テレビは消せだの。家の事情も知らないで、聞こうともしないで、ああだ、こうだって一方的なんだから、嫌になちゃう、まったく」。

よく耳にする会話です。残念ですが、当たっています。

私は公立に勤務する保育士でありつつ、公立保育園に娘を預け働いていましたので、両者の立場が理解できたのです。

≪個人面談≫
親御さんとは、朝夕の送り迎えのとき以外、年に2回ほど親御さんの都合に合わせ、15分〜20分ほど園で面談します。

面談に当たり担任は、

・お子さんの成長したところ
・頑張っているところ
・ご家庭で協力して頂きたいところ

等々、話す内容を。

短い時間に伝えたいことがぎっしり(家庭でこんな努力をすればお子さんは、もっと伸びます!)思いが強い保育士ですと、聞いている親御さんは、あれこれ『注意ばっか!』ということになりがち≪面談≫が、苦痛で嫌な〝場〟と化すのです。

核家族化が進行し「子育てに迷い悩む親御さんが多い」と、危機感を募らせ、国レベルでの対応が叫ばれています。

公立保育園も「保育」は当然ですが「保護者支援」が、れっきとした仕事に組み込まれたのです。

保護者支援の一番は、まず〝聴く〟カウンセリングの基本です。〝聴く〟と一言で言いますが〝聴く〟って、中々難しいものです。

≪個人面談≫が一方通行になり、最悪「せんせいって、さぁ、文句ばっかよ」に、なってしまったように。

学校でも、学んだとは思います。ですが、保護者支援が保育士の重要な仕事となった今〝カウンセリング〟を、今一度、徹底的に学び直すことをお勧めします。

≪保育士である、私の場合≫
園長が「せんせい、クラスまとめなきゃ、駄目でしょ」ガランとした保育室でひとり、日誌を書いていた時です。

突然で唐突な園長の言葉でしたが(あぁ、今日の集会で騒いでいた、そのことだな)と思いましたが。

先輩の保育士が突然の休暇で、色々あって、あぁ言うことになったけれど「聴いてほしい」つくづく思いました。

叱責や注意をする前に、「どうしたの?」って。まず、聴く。この時、つくづく思ったのです。