販売促進と広告宣伝の違い
販売促進は売上を追求、広告宣伝はイメージを伝える
販売促進は売上を追求するのが職務ですが、その手法はさまざまです。
インターネットやイベント、新聞やテレビ、雑誌などのマス媒体、キャンペーン企画などあらゆる手法を使って商品やサービスの購入につなげる仕掛けを考えることです。
広告宣伝も同じようにマス媒体やインターネット、イベントの開催などを行いますが、商品のイメージを的確に伝え、購買意欲につなげることを目的としています。
このように多くの人にPRするという意味では広告宣伝と似ていますが、目的は大きく異なります。
「販売促進」と「広告宣伝」の業務内容の違いについて、具体的に説明していきます。
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具体的な業務内容の違い
販売促進の業務内容
販売促進の業務はさまざまありますが、大きくはデータ分析、プロモーション戦略の立案、社内・社外との連携などが挙げられます。
データ分析は担当する商品やサービスをターゲットに向けて販促活動を行う前にニーズや消費行動などを分析していきます。
分析の結果、当初の予定とは違うターゲットに絞ることもあり、入念なリサーチが販売促進の成果を左右するといってもよいです。
ターゲットが決まれば、次はプロモーション立案です。
ダイレクトメールを送る、イベントを開催する、新聞や雑誌に広告を出稿しキャンペーンを展開するなどのほか、ターゲットによってはWeb中心のプロモーションが効果を発揮するケースもあります。
最大限効果を発揮するプロモーション戦略を練るのは販売促進にとって、最もやりがいのある業務といえます。
販売促進は多くの関連部署と関わるのも特徴の一つです。
商品やサービスを開発する部署の人たちとの密な連携はプロモーションに欠かせませんし、Web媒体やパンフレット、ダイレクトメールなどを活用するなら制作部門、または外部パートナーとも頻繁に関わります。
そしてマスメディア展開を考えているなら、広告宣伝部門に広告枠の確保を依頼します。
厳密には業務ということではありませんが、さまざまな人たちとの円滑なコミュニケーションは欠かせない職種であるため、社内・社外との連携も大事な業務といえるでしょう。
広告宣伝の業務内容
冒頭でも紹介したように、広告宣伝の大きな使命は自社の商品やサービスを消費者に知ってもらうことです。
広告展開を考える上で、ターゲットに響かせるための表現や広告媒体を選ぶためにマーケティング調査は欠かせません。
また、広告宣伝をするために最も重要なクリエイティブ業務ではデザイナーやコピーライター、CMプランナーなど、クリエイターと仕事をすることも多いです。
ただし企画のみを考え、実際の表現はその道のプロフェッショナルに任せることが多く、仕上がったものの方向性を確認するケースもあります。
結果的に売上につなげる案件もありますし、販売促進に似た業務も多いので混在されがちですが、広告宣伝はあくまでも商品・サービスのブランドイメージを高めたり、潜在意識に植え付けることが業務の目的です。
販売促進に比べ、よりクリエイティブなスキルが求められるでしょう。