言語聴覚士に向いている人・適性・必要なスキル

言語聴覚士に向いている性格・適性

向上心と素直な心

言語聴覚士は、医療にも関わっていく専門職であるため、仕事に就いてからも自分を高め続ける努力が欠かせません。

いつでも誇りと責任感を持って、患者さんに向き合うことが大切です。

同時に必要とされるのが、何事にも素直に対応していく気持ちです。

素直さは、万が一、ミスを犯してしまった時の迅速な行動、そして自分自身へのけじめをつけるうえでも役立っていきます。

向上心と素直さの両方を強く持ち続けることができれば、どのような職場でも大きく活躍するチャンスを掴み取ることができるでしょう。

言語以外への興味・関心

人間の身体機能は脳と大きな関係を持っており、脳の発達や障害の具合によって、機能も大きく変わるといわれています。

そのため、障害者などに対して言語のリハビリをしていく言語聴覚士にとって、脳との関連性を知っておくことは非常に重要です。

脳はそれぞれ受け持っている領域があり、たとえば腕を大きく支配している領域もあれば、口の部分を支配している領域もありますが、それぞれの領域が単独で機能しているということではなく、それぞれ関連し合いながら機能しています。

言語聴覚士は、言語や口腔内の領域だけ知っていればよいということではありません。

身体機能に関する幅広い分野や知識への高い関心が持てるかどうかが、言語聴覚士としての深みを出していくうえで重要なポイントとなります。

言語聴覚士になるには・資格は必要?

言語聴覚士に必要なスキル・能力

細かいことにも気がつく力

言語聴覚士は、訓練を通じて、非常に細かな発音や、口の動き、動作などを分析しています。

一般の人が見過ごしてしまうこと、あるいは聞き逃してしまうことにまでしっかりと気付き、問題を把握することが必要です。

逆にいえば、この気付きがなければ、適切な治療やリハビリに発展させていくことができません。

日ごろから細かいことに気を配ることができ、分析力や洞察力がある人は、言語聴覚士に向いているといえるでしょう。

粘り強さと包容力

言語聴覚士以外のリハビリテーションの仕事でもそうですが、リハビリはすぐに成果が出るとは限りません。

何週間、何ヵ月と地道にリハビリを続けて、ようやく効果が見えてくるといったことも少なくありません。

すぐに結果が出なかったとしても、根気よく粘り強く接することが大切で、包容力や思いやりを持って他人と接することができる人は、言語聴覚士の適性があります。

言語聴覚士に向いていないのはどんな人?

かつぜつが悪いと言語聴覚士になれない?

言語聴覚士は、その職業名に「言語」という言葉が付いている通り、言葉や口に重点を置いたリハビリをします。

そのため、発音やかつぜつを嫌でも意識する機会が多くなり、リハビリ対象者だけではなく、言語聴覚士として働く本人にも当てはまります。

訓練のなかではリハビリ対象者に対して言語聴覚士が発音のお手本を見せたり、発音のやり方を伝えることがあるため、言語聴覚士が発音をしっかりと行うことができなかったり、苦手な発音があったりすると、お手本となることができません。

しかし、苦手意識を持つ必要はありません。

特別な障害を抱えていない限り、仮に苦手な発音があったとしても、はっきりとしゃべることを意識していけば、いずれは改善していきます。

発音やかつぜつを意識する

言語聴覚士にとって大切なのは、聞き取りやすく、はっきりとした声で話をすることです。

これは子どもを相手にする場合もそうですが、とくに高齢者など少し聴覚に衰えや異常が出てきてしまった人に対して働きかけるときには、とりわけ重要になってきます。

たとえば、何かの動作をしてもらうときや指示をするときに、その言葉が正確に聞こえないと、リハビリを進めることはかなり困難になります。

はっきりと話をする、声の高低をつけて声を聴きやすくする、という工夫が言語聴覚士には求められます。

リハビリの内容自体に対する工夫も必要ですが、どうやったら伝えたいことを伝えやすくなるのか、という点も言語聴覚士が深く考えていくべき課題のひとつです。