学芸員のやりがい・楽しさ・魅力
学芸員のやりがい・楽しさ
好きな分野を仕事に
学芸員のやりがいはなんといっても「好きな分野に携わることができる」という仕事であることです。
「好きなことを仕事にしたい」と願う人は多いものですが、それを実現できている人はごくわずかです。
自分の趣味に近いことを仕事にできれば、多少苦しいことやきついことがあってもがんばれることでしょう。
調査研究、博物館の運営側となって、今まででとは違う管理する立場から仕事を行えるのも学芸員のやりがいの一つです。
文化面から社会に貢献
学芸員の仕事は展示会の企画や運営をすることです。
一生懸命に事前の準備をして、企画を練った結果、入場者が大勢来たり、来館者から「勉強になった」「面白かった」「何度も見に来てる」などという声が届いたりすると、苦労が報われて大きなやりがいを得られるでしょう。
また、市民講座や講義において、学識や教養の向上のお手伝いできることにも喜びを感じられます。
学芸員が社会に貢献できる職業であることは間違いないでしょう。
同好の士との出会い
一般的には、学芸員という職業は、決して高給取りであったり福利厚生が特別に充実していたりするわけではありません。
人によってはなかなか正規雇用の就職口を見つけることができずに苦労することもあるでしょう。
しかし、たとえ給料が少なくても「この分野が好き」という人間が多いので、同じ趣向を持ついわば「同好の士」が見つかることが大きな魅力です。
普通の学校や職場で知り合える友達とはまた違ったつながりができるはずですし、自分を高めてくれる人や刺激を与えてくれる人に出会えることも多いのです。
20代で正社員への就職・転職
学芸員の魅力
学芸員は、仕事を通して貴重な資料や歴史的に価値のある発掘物などに触れることができます。
ある分野の熱心なファンであってもテレビやガラスケース越しに資料を眺めるだけで本物を手にできないということはよくあることですが、学芸員の場合はまさに特別な立場にいるわけですから、誰よりも近くで本物を手に取ることができるのです。
ときには一般公開されていないものや日本ではなかなか見られないようなものを目にする機会もありますし、特殊な資料に触れられたり、調査研究の現場に立ち会えたり、高価な美術品とともに生活できたりと、仕事の一環として貴重な資料に関わることができます。
このような「生の」資料に直接触れられるというのは学芸員ならではの魅力といえるでしょう。