学芸員になるにはどんな大学学部・大学院にいけばいい?

学芸員になるための学校の種類

学芸員の資格を取得するためには、大学で文部科学省令の定める博物館に関する科目を修得した後、大学を卒業し、学士の学位を取得することが必要です。

博物館に関する科目とは、生涯学習概論2単位、博物館概論2単位、博物館経営論2単位、博物館資料論2単位、博物館資料保存論2単位、博物館展示論2単位、博物館教育論2単位、博物館情報・メディア論2単位、博物館実習3単位です。

平成31年度4月の時点で、これらの科目を履修できる学芸員養成課程開講大学は、全国に約304校あります。

その内訳は、東京大学や東京芸術大学などの国立大学が57校、大阪市立大学や金沢美術工芸大学などの公立大学が20校、多摩美術大学や武蔵野美術大学などの私立大学が219校です。

詳しい大学名を知りたい人は、文化庁のHPを参照するとよいでしょう。

参考:文化庁 学芸員養成課程開講大学一覧
学芸員になるには? 必要な資格は?

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学芸員になるための大学

学芸員養成課程開講大学

学芸員になるための大学は、先述のように全国に304校あります(平成31年度4月時点)。

国公立から私立大学までさまざまな大学がありますし、関東や関西だけではなく全国各地の大学で学芸員養成課程が開かれているので、自分の住んでいる地域の近くの大学を選ぶとよいでしょう。

ただし、人気のある博物館の場合、就職試験は非常に厳しい競争になります。

若干名の学芸員の募集に対して数百人の応募があることも珍しくないので、大学時代にどのような勉強をしたかが重要なポイントになります。

有名な博物館を目指す人であれば、日本の芸術系の大学の最高峰ともいわれている東京芸術大学や、さまざまな芸術家やクリエイターを輩出している多摩美術大学など、できる限りレベルの高い大学で専門知識を磨いておくことが大切です。

大学院や留学

日本でも特に人気のある博物館に学芸員として採用される人の学歴や実績を見てみると、難関大学の卒業生であったり、大学院で専門の勉強をしていたり、海外での留学経験があったりすることが多いようです。

学芸員は研究職という立場でもあるので、学生時代の論文や卒業研究の内容が採用の合否に影響することもあります。

学芸員を目指すのであれば、大学時代に全力で学問に打ち込むことがとても大切です。

学芸員になるための専門学校

学芸員の資格を取得するのであれば、基本的には養成課程のある大学を目指すのが一番です。

しかし、学芸員になりたいけれどどうしても大学に進学することができない、という事情がある人の場合は、専門学校に通いながら学芸員補を目指すのが現実的でしょう。

学芸員補というのは、その名の通り学芸員の補助的な役割をする人のことをいいます。

美術館や博物館で、来館者の対応をしたり、展示会の運営のサポートをしたりするのが学芸員補の仕事です。

学芸員は大学で専門の勉強をしなければ資格が取得できませんが、学芸員補の場合は学校教育法にもとづいて大学に入学できる人間(高等学校と中等学校の卒業者、高等学校卒業程度認定、大学入学資格検定の合格者など)であれば誰にでも学芸員補になる資格があるとされています。

つまり、高卒の場合も全く問題ありません。

高卒の人が学芸員補として8年以上働くと、学芸員の審査認定を受けられるようになります。

少し遠回りにはなりますが、このような道もあります。