大工の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

大工を目指すきっかけで多いものは?

大工を目指すきっかけとして多いのは、幼い頃からものづくりへの興味が強かったケースです。

小学生の頃は、国語や算数よりも図工の授業が好きで、絵を描いたり粘土で造型したりするのが得意だった人が、成長して大工になりたいという思いを抱くのは自然といえます。

また、両親をはじめとする親族の誰かが大工で、その作業風景を間近に見て、腕前ひとつで大きな建物をつくる姿に憧れたという人も少なくありません。

そのほか、建築そのものに関心がある人や、職人仕事に魅力を感じて、技術を追求してみたいという人、あるいはスポーツや武道などで鍛えた腕力や体力を生かしたいという人もいます。

大工を志した理由は多岐にわたっており、さまざまな年齢・性格・考え方の人が、ひとつの職場で大工として働いています。

大工の志望動機の考え方

現状、建築業界は慢性的な人手不足に陥っており、これから大工を目指す人にとって、就職先は選びたい放題といえるほど豊富な環境にあります。

当然ながら、採用する側もそうした状況は痛いほどわかっていますので、各志望者は、まず間違いなく「数あるなかからどうしてウチを選んだのか」と質問されることになるでしょう。

従って、大工の志望動機については、大工を目指したきっかけなどに加えて、各就職先を選んだ理由まで、きちんと準備しておくことがポイントといえます。

また、その理由については、家が近いから、給料がいいからといった自分本位の理由ではなく、就職先の業務内容や特徴を踏まえた理由にするべきです。

各企業が得意としている技術、経営理念、これまでの工事実績といった情報をホームページなどで調べておき、それを基にして志望動機を作成しましょう。

逆にいうと、どの企業にでもあてはまるような、つまり使いまわしできるような志望動機は、できるだけ避けたほうが無難です。

大工の志望動機の例文

幼少期のエピソードを踏まえた例文

「私は、メーカー勤めだった親の影響もあって、小さい頃から木工細工やプラモデルづくりが好きで、つくったキーホルダーを母にあげたとき、母がとても褒めてくれたことを今でも鮮明に覚えています。

そうした手先の器用さを生かした職に就きたいと考え、専門学校では工芸を勉強してきましたが、同じクラスにいた建築士志望の友人の影響もあって、家をつくる大工になりたいと思うようになりました。

御社を志望したのは、会社資料などを拝見し、「見えないところまで手を抜かない」という、ものづくりの担い手としての理念に共感したからです。

昔、自分のつくったものを母が喜んでくれたように、誰もが喜んでくれる家を建てられる大工になりたいです。」

地元に愛着がある場合の例文

「私はこの街の病院で生まれ、小中高と、ずっとこの街で育ちましたので、いつか大人になったときには、この街に恩返しをしたいと思ってきました。

就職活動の時期を迎えて、自分の進路を考えたとき、幼少の頃から何度となく目にしてきた御社のロゴマークが、まっさきに頭に浮かびました。

御社の工事実績を調べてみますと、御社はこの地域で長きにわたって数多くの建物を手掛けておられることを知り、地元に貢献したいという私の意思とピッタリだと感じました。

家族や親せき、たくさんの友人が暮らす、この愛着ある街で、生涯にわたってずっと大工として働き続けたいと思っています。」

職人仕事を手掛けたい場合の例文

「私は、昔から竹を割ったような単純かつまっすぐな性格で、シンプルなものが好きです。

進路指導の場で、自分の腕だけがものをいう、技術だけで将来の道を切り拓いていける大工の世界は、自分にうってつけではないかと担任の教師に薦められました。

具体的に就職先を絞っていくなかで、ただ建物を建てるだけでなく、内装まで一貫して手掛ける御社なら、職人としての技術を突き詰めていけるのではないかと思い、志望しました。

裏表のない世界で、ほかの大工と切磋琢磨しながら、自分の技術を高めていきたいです。」

大工の面接で聞かれること・注意点

大工の求人数が多いのは先に述べた通りですが、それはつまり、離職者がかなり多いということの裏返しでもあります。

工務店に就職したものの、つらい仕事にすぐにねをあげて、ほんの数か月で辞めてしまう人も少なくありません。

しかし、雇う側からすると、使い物にならないうちにあっさり辞められてしまっては、ただの骨折り損です。

このため、面接においては、本当に大工になる気があるのか、厳しく長い修業に耐えられそうかどうか、面接官はさまざまな質問をぶつけて、志望者の意志の強さを推し量ろうとします。

そうした受け答えに説得力を持たせるためには、できるだけ詳細に大工の仕事内容について調査しておくことが必要です。

大工の仕事内容や実情に精通していればいるほど、安易な気持ちで大工を目指しているわけでないことの証明になるでしょう。

併せて、たとえば独立開業など、大工としてのキャリアビジョンについても、具体的に語れるように、自分なりの考えをまとめておきましょう。

大工の自己PRのポイント

大工の世界は、歴史が古いこともあって、親方と弟子の関係に象徴されるように、一般的にかなり上下関係が厳しいといえます。

そうしたなかにあって、もっとも好まれるのは、礼節を重んじ、目上の者を立てられる人です。

従って、大工の面接においては、明るく大きな声で、ハキハキとした受け答えを心掛けるとともに、敬語などの言葉遣いや、立ち居振る舞いにも細心の注意を払いましょう。

茶髪やアクセサリーはいうまでもなくNGですが、ネクタイやスーツなどの服装も、清潔感が出るように気を配るべきです。

礼儀をわきまえた人物であることをアピールできれば、どの職場でも好印象となり、歓迎されるでしょう。

大工の履歴書で気をつけるべきことは?

大工には、一見関係なさそうでも、これまでの経験のなかで仕事に役に立つ能力がたくさんあります。

たとえば、運動部などでのスポーツ経験があれば、そこで得た体力や筋力、協調性などが役に立ちますし、文化部でも、美術部などの在籍経験があれば、そこで培われた手先の器用さが役に立ちます。

このため、大工の履歴書においては、学生生活を中心として、これまでの人生のなかで自分が得たものがわかるよう、何でも幅広く記述しておくことが大切です。

趣味や特技の領域に留まるものでも構いませんが、もしも県大会や全国大会の出場歴、あるいは作品の表彰歴などがあれば、非常に高く評価されるでしょう。