大学教授の1日のスケジュール・生活スタイル

大学教授の業務スケジュール

授業やゼミがある日の場合

授業や会議、研究といったことが教授の仕事ですが、具体的に教授はどのような1日を過ごしているのでしょうか?

ここでは大学教授が過ごしている1日のスケジュールの一例を挙げてみます。

授業がある日の1日のスケジュールは、授業がメインになります。

たとえば、大学の授業は9時から開始されますから、1限目の授業を行うために8時過ぎくらいに出勤して授業の準備をしなくてはなりません。

大学の授業時間はたいてい90分ですから、1限目を終わるのは10時30分です。

2時限目の終わりは12時30分ごろとなるので、2時限目に授業がある場合は、その後に昼食をとります。

ゼミは夕方からというケースが多く、だいたい17〜18時くらいまでです。

ゼミでは学生と共に研究したり、指導をおこなったりします。

その後、打ち合わせや教授会などに出席して19時ごろには一段落します。

夜は大学教授によって時間の使い方が異なります。

論文を書いてから帰宅して遅い夕食を取る教授もいますし、学生と共に食事をして、帰宅してから論文を書く教授もいます。

論文進行状態によっては深夜まで論文にかかっている場合もありますし、研究が佳境の場合は、深夜まで研究にかかりきりの場合もあります。

授業がない日の場合

まったく授業がない日は、大学への出勤時間は授業がある日に比べて遅めの時間帯に出勤します。

授業がない日は研究にかかりきりになれるかというと、そうではありません。

大学教授は授業のない日は非常勤講師の副業をする人が多く、そのような教授の場合、授業がある日と同様に出勤し、授業をおこないます。

この場合、研究時間は授業がある日と同様に、昼食を取った後になります。

授業がないから早く帰宅できるかというと、そのようなこともありません。

研究の進行等によって遅くなる場合もあり、また学会発表の準備や会議などもありますから、授業がないから時間に余裕ができて早く帰宅できるとは限りません。

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大学教授の1日の流れ

通常講義がある場合の大学教授の1日

通常講義がある場合の大学教授の1日の流れをご紹介します。

08:00 出勤
1限目が始まる前に出勤し、研究室で講義の準備やレジュメの印刷をします。
08:50 1限目の講義
用意したレジュメのスライドに沿って1年生に向けた教養の講義をおこないます。

専門分野以外の学生も多い基礎講義なので、動画を活用したり質問形式にしたり、さまざまな工夫で学生の興味を惹きつけます。

10:20 講義終了
学生に講義の感想を書かせて出欠確認とし、講義終了後に個別の質問を受け付けます。
10:30 オフィスアワー
講義やゼミ、学生生活に関する質問や相談を受け付けるオフィスアワーは、研究室でおこなわれるのが一般的です。
12:00 昼食
1限目で学生に提出してもらった感想を読みながら研究室で昼食をとります。
12:50 3限目の講義
2〜4年生に向けて専門科目の講義をおこないます。

1年生向けの教養科目とは異なり、専門性の高い授業となるため難易度も上がります。

14:30 講義・ゼミの準備
講義がない空きコマを利用して講義・ゼミの準備をおこないます。
16:10 教授会
大学の運営や定期試験、入試などに関して話し合う教授会に参加します。
17:40 研究活動
講義と会議が一通り終了したら、教授自身の研究活動をします。

専門分野の論文の読み込みやデータ分析、書籍の執筆などをおこないます。

19:30 帰宅
研究活動が切りのよいところまで終わったら、研究室を施錠して帰宅します。

テスト期間中の大学教授の1日

中間試験や期末試験といったテスト期間中の大学教授の1日は以下の通りです。

08:20 出勤
研究室へ出勤し、試験問題を準備します。
08:50 1限目の試験
1限目の試験をおこなう講義室へ移動して学生へ問題を配布し、試験を開始します。

試験中は不正がないか監督し、試験によっては回答を終えた学生から用紙を回収します。

10:20 試験終了
試験が終了したら、回答用紙をすべて回収して研究室に戻ります。
10:30 試験の添削
研究室に戻ったら試験の添削をおこないます。

講義によっては100人ほどの学生の回答を添削する必要があるため、大変な作業です。

12:00 昼食
大学の近くにある定食屋で昼食をとります。
12:50 3限目の試験
3限目の試験をおこなう教室へ移動し、レポート形式のテストを実施します。

試験によっては教科書や資料の持ち込みが許可されていることもあります。

14:30レポートの添削
学生から提出されたレポートの添削をおこないます。

レポートの字数や内容だけでなく、ネットからコピーしたものではないか、参考文献は適切かなどもチェックします。

16:10 試験の添削
1限目に実施した試験の添削の続きをおこないます。
19:00
翌日の試験に向けて回答用紙などの準備をしてから帰宅します。

長期休暇中の大学教授の1日

春休み、夏休み、冬休みなど、授業がない長期期間中の大学教授はどのような1日を送っているのでしょうか。

10:00 研究室へ出勤
授業のない長期休暇はいつもより遅い出勤となることが多いです。
10:15 調査・データ分析
研究テーマに関するデータの分析や、調査のために実施したアンケートの集計をおこないます。
12:00 昼食
参考文献となる資料を読みながら、大学内の食堂で昼食をとります。
12:40 論文執筆
適度に休憩を挟みつつ、学会誌に投稿する論文を執筆します。

講義があるとまとまった時間を取りにくいため、学生の長期休暇を利用する教授は多いです。

17:30 資料の読み込み
論文執筆の参考文献に利用するため、海外の論文や図書館で取り寄せた学術書などを読み込みます。
20:00 帰宅
決められた退勤時間はないため、切りのよいところで研究を終えて帰宅します。

時間に余裕がある日もある

授業や会議、研究と忙しい大学教授ですが、毎日毎日、時間に余裕がないのかというとそういうわけではありません。

研究が一段落したり、論文を書き上げたり、学会発表が終わった後など、時間に余裕がある日もあります。

大学教授の仕事は雑用なども多くたしかに忙しいのですが、一部の研究職を除き、忙しくて家族の顔が見られないといった、仕事ばかりの偏った生活となることは少ないでしょう。

大学教授の勤務時間・休日