大学教授のやりがい・楽しさ・魅力
大学教授のやりがい・楽しさ
知的好奇心を満たし続けることができる
大学教授は「研究」を仕事のひとつとしていますが、興味がある対象について、より「知りたい」と思う知的好奇心は人一倍強いといえるでしょう。
研究をおこない、それを実証することで自分の知的好奇心を満たすことができるのは、大学教授にとってやりがいとなります。
また、興味の対象について調べたり実験などをおこなって仮説を立てたりしたとき、それが実証された瞬間には研究者の冥利に尽きるところです。
自分の仮説の正しさが証明されたということは、その興味の対象を理解したという意味でもあります。
しかし、大きな成果をあげるためには、何年、何十年も同じ研究を続けなければならないこともあります。
苦労が大きければ大きい分だけ、興味の対象を理解したときの喜びを大きくしているのかもしれません。
社会への貢献もできる
自分の研究した結果が多くの人たちの命を救ったり、人々の生活をより良くしたりすることに貢献できる点も、研究者にとってはやりがいのあるところでしょう。
現在の文化的な生活は、過去のさまざまな研究結果によって成り立っているといえます。
そうした日常に密接している研究で成果をあげようと、研究者は日々研究を続けているのです。
また、自身の専門分野を生かし、「教育者」の一人として次世代に活躍する優秀な若者を育てていくこともできます。
日本の教育を下支えする一翼を担うということも、大学教授のやりがいだといえるでしょう。
時代の最先端を走っていける
たとえばノーベル賞の受賞結果をみるとわかるように、大学における研究は、いつでも時代の最先端を走っています。
まだ見ぬものを見つけようとする、新しい時代を切り開いていくといったことも、研究者にとってやりがいのあることではないでしょうか。
自らの手で未来を生み出したり、それまでとは違う環境を作り出したりすることができるかもしれないと考えられる仕事ができることは、研究者にとって何よりうれしく、楽しいことです。
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大学教授の魅力
好きな研究を続けていける
大学教授の一番の魅力は、自分の好きな研究をおこなうことができる点でしょう。
もちろん雑事に追われて時間の確保が難しい場合や、論文に追われて忙しいときはありますが、好きなことを仕事としているというのは幸せなことです。
企業に勤めた場合、収益を上げるために働かなくてはならず、自分の希望通りの仕事ばかりをしているわけにはいきません。
ときには、会社の意向で部署や仕事内容が変わってしまうこともあります。
その点において大学教授は、収益とならなくても、比較的自分の好きな研究をおこなうことができます。
もちろん単に研究だけをしていればいいというわけではなく、学生を増やすためにはどうしたらいいのかといった大学の会議に出席したり、さまざまな雑事をしたりする必要はあります。
しかし、企業のように、部署転換によってまったく異なる仕事をするといったことはなく、自分の専門の研究を続けていくことができます。
これは研究が好きな人にとって大きな魅力となるでしょう。
ステータスが高い
自分の好きな研究を続けていけるというのが大学教授という仕事の一番の魅力でしょうが、それ以外にも大学教授という仕事にはさまざまな魅力があります。
そのひとつに、ステータス(社会的地位)が高いというところがあります。
大学教授というと、それだけで「偉い」と思う人は多いのではないでしょうか?
教育関係の仕事において最高の職階である大学教授は、教育関係者に地位が高いと認識されているだけでなく、社会的にも地位が高く、尊敬される対象です。
自由度が高い
デザイナーやクリエイターといった職種では勤務時間の服装が自由なところが多く、奇抜な格好も認められるところもありますが、企業勤めのサラリーマンやOLの場合、勤務時間は背広やスーツといった服装が求められます。
また接客業など、お客さまと関わることが多い職種では、髪型から化粧の仕方など、服装や格好など細かい指定を受けることがあります。
では大学教授はどうかというと、学校で規則などが定められているところは別として、とくに服装や格好について制限はありません。
そのためスーツではなく、カジュアルな服装で授業をおこなう大学教授も多くいます。
服装以外にも大学教授は自由度が高い部分がいくつかあります。
そのひとつが、副業が認められている点です。
副業の種類としては非常勤講師が多いですが、それ以外にも、講義活動や本の執筆をしたり、テレビ番組のコメンテーターとして出演したりするなど、多方面で活躍する大学教授も少なくなく、副業の収入のほうが多いという教授もいるくらいです。
そして自由度が高いもうひとつの点が、男女の境がないという点です。
大学教授の給与や勤務時間など、男女の差はありません。
そのため最近は女性の大学教授が多くなってきています。