コピーライターになるには
コピーライターになるまでの道のり
広告業界の企業への就職を目指す
コピーライターになる道のりは、ひとつではありません。
目指すうえで特別な資格はいりませんが、学校卒業後、まず広告代理店や制作プロダクションへ就職するのが、コピーライターへ近づく最も一般的な方法です。
ただし、入社後すぐにコピーライターの仕事を任されるケースはさほど多いわけではなく、まず広告の全般的な流れを学び、経験を経たのちにコピーライターとしての業務を担当することが一般的です。
なお、大手広告代理店は就職希望者が多く、難関であることから、コピーライティングの仕事ができる他の業種の会社に入り、経験を積んで転職することもひとつの道となります。
たとえばWebサイトを制作する会社でもサイト用のコピーライティングが必要ですし、メーカーの宣伝部門や広報部門でも、小さな会社であれば社内でコピーを考える場合もよくあります。
大手広告代理店では実績のあるコピーライターを募集することが多いので、どのような業界であってもコピーライターとしてきちんと経験を積んだならば、転職の際はプラスに評価されるでしょう。
自己アピールの材料を準備する
このほか、一般公募の広告賞に応募して受賞を狙い、フリーランスなどのコピーライターとして仕事をしていく方法もあります。
実力がモノを言う世界ですので、受賞は自分のアピールポイントのひとつになります。
また、コピーライターとしての就職・転職を目指すのであれば、自分の作品集となる「ポートフォリオ」を用意しておきましょう。
ポートフォリオは、基本的にこれまでの自分の作品をファイリングしたものとなります。
ポスターやWebサイト、雑誌などに掲載された作品をきれいにカラーコピーし、併せてクライアント名や媒体名、発表年月日、作品のコンセプト、こだわったポイントなどを簡単に掲載します。
大切なのは、そのポートフォリオを通して、自分の得意なことやできることをしっかりと伝えることです。
ポートフォリオだけで合否が決まるとは限りませんが、その大きな要素になることは確かです。
20代で正社員への就職・転職
コピーライターの資格・難易度
コピーライターになるうえで必須とされる資格はなく、業務上必要になる資格も基本的にありません。
資格というよりも、コピーを書くために必要な「スキル」が重要視されます。
コピーライターとになるために学ぶべきことはたくさんありますが、「これだけやれば完璧」ということはありません。
人それぞれ考え方も異なりますが、おもな内容を以下に挙げていきます。
書く力
文章力や表現力、ボキャブラリーといった総合的な「書く力」は、大学などでの勉強でも高められます。
コピーライター養成講座でもスキルアップが望めるでしょう。
ただし、コピーのセンスについては、その人が持つ適性による部分が大きいといえます。
せっかくコピーをたくさん書いても、どのコピーが良いのか「判断する力」を養うことも必要です。
そうしたセンスが弱いと感じる人は、「いいコピー(評価されているコピー)をたくさん見る」「映画やアートなどを積極的に見て感性を磨く」などの努力が必要です。
情報収集力
コピーライターの仕事に欠かせないことのひとつに「情報収集」が挙げられます。
常日頃から新しい情報にアンテナを張っておき、気になることは放置せず、とことんリサーチする癖をつけることが大切です。
コピーライターはさまざまなジャンルのコピーを書くことが多いため、引き出しを増やしておくと、いざというときに必ず役立ちます。
マーケティングや法律の基礎知識
魅力的なコピーワークのためには、消費者心理や市場動向などにもとづくマーケティングの知識が必要不可欠です。
また薬事法や景表法といった法律の基礎的な知識も使う場面が多々あります。
これらの知識は本などを読んで吸収することができるほか、セミナーなどに参加するのも有効です。
プレゼン力
いくら良いコピーが書けても、その背景にある思いや理屈などをクライアントに「わかりやすく」伝えられなくては、コピーライターとしてやっていくのは難しいものです。
プレゼン力を高めるには、とにかく場数を踏むしかありません。
何かを他人に説明するときに、どうすればよりわかってもらえるかを深く考えること、また舞台演劇やステージがあるカラオケ店などで人前に立ち、舞台度胸を培うのもひとつの手です。
コピーライターになるための学校の種類
広告代理店では、採用条件に「4年制大学卒業以上」を挙げているケースが多いです。
とくに大手の広告代理店は人気があり倍率が高くなりがちで、難関大学を出ていることが求められる傾向にあります。
専門学校卒や短大卒でも就職できる企業もありますが、4年制大学を出ておくほうが就職先の選択肢は広がるでしょう。
しかし、学部はそこまで関係なく、理系出身でもコピーのセンスが認められれば活躍できます。
コピーライターの仕事に直結する大学はありませんが、コピーライティングの基本的なスキルを専門的に学べる場所として、民間企業が運営するコピーライターの養成講座があります。
そこでは広告制作の基礎やコピーの書き方などが学べるほか、プロのコピーライターや広告制作現場で働く人の話を聞くチャンスも得られます。
講座に通いながら広告会社の人とコネクションを作ったり、賞に応募するなどして、デビューのチャンスを狙うという方法もあります。
運がよければ、そこで出会った人から仕事を紹介してもらえることもあるでしょう。
コピーライターになるための大学
電通や博報堂をはじめとする大手の広告代理店に新卒で入社するには、「4年制大学卒業以上」の学歴が必須となってきます。
なお、大手広告代理店への就職希望者は募集人員の50倍から100倍になるほど狭き門であるため、有名大学卒のほうが有利だといえるでしょう。
ただし、文系・理系や学部の種類はそれほど重要視されず、医学部から採用される人もいるほどです。
また、大学で「広告研究会」や「マスコミサークル」などに入っていた人は就職に有利なように思われますが、必ずしもそうとは限りません。
仕事をする前に変な癖がついてしまうなどの理由から、代理店から敬遠される場合もあるようです。
むしろ美術のセンスを磨いたり、文化を研究するような活動が好印象になるようです。
大学では、コピーライティングそのものを勉強するというよりも、見聞を広めながら一般教養を身につけ、さまざまな経験を積んでいくとよいでしょう。
「これは自分の強みだ!」と自信をもってアピールできることがあれば、大勢の志望者のなかでとくに印象に残るかもしれません。
コピーライターになるための専門学校
大手の広告代理店以外の広告関連会社への就職を目指すのであれば、専門学校卒の人でも可能性があります。
コピーライターに比べると就職しやすいのが、雑誌などの編集ライターやWebライターです。
こうした一般的なライター職で経験を積み、広告業界・マスコミ業界で知識や人脈を培うと、コピーライターへの転職がスムーズにいくことがあります。
学科やコースなどが問われることは普通ありませんが、マスコミ学科、広報学科、編集学科など「書く力」を養える学科に通うと、業務に役立つスキルが身につくでしょう。
コピーライターになるためのスクール
一般ライター職や広告業界・マスコミ業界で働いた経験がある人の場合、コピーライターへの転職を目指す時に強みになるのがコピーライターを養成する講座での学びです。
コピーライターを養成する民間講座のうち、もっとも有名なのは、株式会社宣伝会議が主催する日本で最初の「コピーライター養成講座」です。
この講座からは、コピーライターといえば誰もが名前を挙げる糸井重里氏など、第一線のコピーライターを多数輩出しています。
このほか、いくつかの民間団体がコピーライティングの講座を開講しています。
講座によって数回程度で終わるものから、半年や1年などある程度の時間をかけて学ぶものもまでさまざまで、費用も数万円程度から10万円以上かかるものまであります。
自分の現時点でのスキルや目的に合わせた講座を選ぶとよいでしょう。
しかし広告業界やマスコミ業界での経験がなく、一般事務職などからの転職を目指す場合は、養成講座での学びだけでは不十分なことも多いようです。
いきなり広告業界のコピーライターになるのが難しいようであれば、まずは一般ライターへの転職を目指すとよいでしょう。
コピーライターになるための通信講座
コピーライターの講座は、基本的には通学制のものが中心となっています。
指定の学校へ通って、教室で講師の授業を受けるスタイルとなります。
しかし、一部には通信で学べるコピーライターの講座も存在します。
それは紙のテキストを使って自宅学習するものもあれば、オンラインでパソコンとインターネットを活用しながら勉強していくものもあります。
通信講座であれば、通学の講座に比べて費用が安く済むケースが多く、また時間や場所を問わずに学びやすいのが最大のメリットといえるでしょう。
ただし、講師への質問がしづらいといったデメリットもありますので、通信講座で自分がしっかりと学べるかどうかはよく考えることをおすすめします。
通信講座のメリット・デメリット
メリット1:マイペースで勉強がしやすい
通信講座では、自宅に送られてくる教材(テキスト・DVDなど)を活用して勉強します。
通学制の学校のように講義の日時が決められているわけではないため、自分の好きなときに学ぶことができます。
仕事や家庭などの都合で、学校まで通う余裕がない人には魅力が大きな学び方だといえるでしょう。
メリット2:費用が安いものが多い
通信講座は、通学制の学校よりも費用が安く抑えられるものが多くなっています。
講座によって異なりますが、たとえば通学して学ぶスタイルでは半年間ほどのカリキュラムで20万円以上かかるのが一般的ですが、通信講座では5万円以内で学べるものもあります。
ただし、講座によってカリキュラムをはじめ、サポート体制なども異なりますので、自分が講座を通じて何を身につけたいのかをしっかりと考えて選んだほうがよいでしょう。
デメリット1:一人きりで勉強を続ける苦労
学校に通えば、同じ志を持つ仲間が教室に集まっています。
しかし、通信講座では自分一人きりで勉強をするため、人によってはモチベーションを保ち続けるのが難しいと感じるかもしれません。
また、学校とは異なり、業界の人脈ができにくいこともデメリットとしてあげられます。
デメリット2:質問がしづらい
通信講座の多くは、勉強中にわからないことが出てきた場合、メールやチャット、電話などを利用して質問ができるシステムを用意しています。
しかし、対面で教わる通学制の学校に比べると、どうしても回答を得るまでに時間がかかり、もどかしさを感じることになるかもしれません。
直接講師と顔を合わせてのコミュニケーションがとりにくいことは、通信講座のデメリットといえます。
添削に力を入れている講座がおすすめ
コピーライターとして未経験から成長していきたいのであれば、とにかく量を書いていくことが大事だといわれています。
しかし、やみくもに思いついたコピーを書き続けても、それが広告としてきちんと訴えかける力を持っているものでなければ意味がありません。
そのようなコピーの正しい考え方を身につけるために、通信講座を利用するのは有用だといえます。
また、コピー上達の近道になるのは、コピーが書ける人に自分のコピーの良いところや悪いところを指摘してもらうことです。
細かくチェックしてもらうことで、自分のクセや足りない部分もよく見えてきますので、添削に力を入れている講座を選ぶとよいでしょう。
独学でコピーライターになれる?
コピーライターになるために必ず通わなくてはならない学校・スクールなどは存在しないため、独学でコピーライターになることも十分に可能です。
その場合、まずは広告業界に入り込み、熱意をアピールしながらコピーライターの仕事を任せてもらえるように目指すのが近道といえます。
大手広告代理店の場合、営業職など別職種で入社したとしても、社内試験を経て別職種へ移る機会が得られるところもあります。
本気でコピーライターになりたいのであれば、日ごろから広告やコピーに関する感度を高めておき、小さなチャンスを確実にモノにする努力が大事だといえるでしょう。
コピーライティング関連の書籍もたくさん出版されていますので、そういったものをたくさん読むのも参考になるはずです。
20代で正社員への就職・転職
コピーライターに向いている人
言葉が好き
コピーライターは、短い言葉で、心に残る表現を考える仕事であるため、言葉そのものが好きな人が向いているといえます。
日頃からテレビCM、雑誌広告、電車の中吊り広告などを観察し、キャッチコピーを見て「面白い」という感覚を持てるタイプであることが望ましいでしょう。
粘り強さと根気がある人
コピーライターは華やかな存在に見られることがありますが、実際の業務は地味な面もあります。
コピーを考えるときは自分自身と深く向き合うことにもなりますし、一つの「これぞ」というコピーを書き上げるために、何日も苦しみながらアイデアをひねり出す作業を続けることもあります。
すぐに答えが出なくても簡単にあきらめず、粘り強くコツコツとした努力ができるかどうかは重要なポイントとなります。
「伝えたい」気持ちが強い人
コピーライターは、何かを世の中に「伝える」仕事です。
「何か」というのは、商品の魅力だったり企業の考え方であったりとさまざまですが、自分が生み出す言葉ひとつで多くの人々たちを感動させたり、新たな行動を起こさせたりするのは、そう簡単なことではありません。
「自分の言葉で思いを伝えるんだ!」という情熱こそが、コピーライターにとって何より大切なことだといえるでしょう。
コピーライターのキャリアプラン・キャリアパス
コピーライターやデザイナーといったクリエイティブ系の専門職は、転職を繰り返してもマイナスにならず、むしろ「スキルアップの意欲が高い」と評価されることも多い特殊な職業といえます。
この仕事は、もちろん本などを利用して業界の情報を得たり、基本的なコピーの買い方を学ぶことはできますが、現場で実際の案件に携わってこそ成長できる面が多々あります。
そのため、まずは比較的就職しやすい中小の広告代理店や制作プロダクションでコピーライターのアシスタントとして働き、現場で先輩コピーライターからコピーライティングのスキルやノウハウを学ぶ方法をとってもよいでしょう。
徐々に仕事を任せてもらえるようになると、「アシスタント」という肩書きが取れて、一人前のコピーライターとしてデビューできます。
コピーライターの働き方・雇用形態
コピーライターの雇用形態
コピーライターの雇用形態は、大きく分けると「正社員」「アルバイト」「フリーランス」が挙げられます。
大手広告代理店でコピーライターとして働く人の多くは正社員ですが、中小の制作会社になると正社員のほか、アルバイトなど別の雇用形態で働く人も目立ちます。
また、コピーライターは経験を積むと、独立してフリーランスとして仕事をしていく人も少なくありません。
フリーランスになれば特定の企業の仕事だけをするのではなく、さまざまな案件を手掛けて働き方の自由度も増してきます。
また、最近では副業や在宅でコピーライターの仕事に携わる人もおり、さまざまな働き方ができる仕事です。
正社員のコピーライター
正社員として働く魅力と厳しさ
正社員のコピーライターは、最も安定している働き方だといえます。
大手の広告代理店から中小の広告制作会社まで、正社員のコピーライターの勤務先はさまざまあります。
大手へ就職するのは狭き門ですが、順調にキャリアを築いていけば年収1000万円以上を手にすることも可能です。
福利厚生や待遇面も充実しています。
また、有名なコピーライターとして世の中に名前を知られることになるかもしれません。
ただし、コピーライターは実力勝負の仕事なので、認められなければ大きな仕事に携わることはできませんし、生き残れない厳しい一面もあります。
とくに、会社では毎年次から次へと新しいコピーライターの卵たちが入ってくるため、常に自分を磨き続けなくてはならないプレッシャーを感じることも多々出てくるでしょう。
職場によってはかなりの激務となる
コピーライターの仕事は、良くも悪くもオンとオフの区別がつけにくいところがあります。
案件を抱えると、起きている間はたとえ休みの日でもコピーのアイデアを考えることになりますし、外出しても仕事のことが頭をよぎるかもしれません。
会社にいる時間や勤務時間以外は仕事から完全に離れたいという人には、コピーライターはつらい仕事だと感じるかもしれません。
とくに正社員になると責任は重く、ときに長時間の残業や休日出勤をして納期に間に合わせなくてはならないことも出てきます。
勤務先によっては膨大な案件が次々に入って慢性的に激務ということもあるようです。
アルバイトのコピーライター
アルバイトの仕事内容は?
コピーライターとして働くには、広告代理店や制作プロダクションに就職するのが「王道」といえますが、これらの会社は倍率も高く、そうそう簡単に入れるものではありません。
ですが、いくつかの大手求人サイトで「コピーライター」と検索してみると、アルバイトのコピーライターを募集している企業が複数ヒットします。
その業態は、広告制作プロダクションだけでなく、ネット通販を展開している会社や、BtoCのメーカー、Web制作会社などさまざまです。
もちろん会社にもよりますが、未経験の人がいきなりコピーを任せてもらえることはめったにありません。
広告制作関連企業であれば、まずは業界の基礎知識を学びながら雑用をこなし、アシスタントとして制作に携わることが一般的です。
そのうちに、コピーを書かせてもらえるチャンスがやってくるでしょう。
しかし、コピーライティングの経験があったり、社員数人で回しているような小さな会社であれば、早いうちからどんどんコピーを書かせてもらえることもあります。
どんな仕事をするのか、アルバイトであっても事前にしっかりと確認しておきたいものです。
正社員になる前提のアルバイトも
企業によっては、アルバイトであってもコピーライター経験者を求めているところもあります。
そのような企業では、たいていが即戦力になってほしいと考えています。
しかし、必要とされる経験やスキルはまちまちで、雑誌編集経験が求められることもあれば、個人でブログ記事を書いたことがある程度でOKという場合もあります。
いずれにせよ、コピーライティングの経験があるに越したことはありませんから、とにかく業界に入り込んで経験を積んでいくことが大切です。
なかには正社員登用前提でアルバイトからスタートする形をとっている企業もあり、アルバイトからさらにステップアップできる可能性もゼロではありません。
アルバイトの給料と生活
コピーライターとしてのアルバイトの給料は、たいてい時給制で900円~1,200円程度が相場となっています。
実力がある人は昇給も望めますが、未経験者であれば「下積み」として考えられるため、さほど高い給料は期待できません。
勤務先にもよりますが、広告制作会社は非常にハードワークであるところも多く、案件が重なっているときはアルバイトも残業を求められることがあります。
締め切り前は徹夜や休日出勤をすることもあるなど、ある意味で特殊な働き方をする業界ですから、アルバイトとして働きながら、本当にこの仕事をやっていけるのか判断するのもよいかもしれません。
フリーランスのコピーライター
企業勤めの経験がある人が大半
フリーランスのコピーライターになる人の多くが、まず広告代理店なり制作プロダクションなりに入って、広告制作の現場で働いた経験を持っています。
フリーランスになるのに特別な資格などは必要ないため、上記の流れが必須というわけではありませんが、現実的なことを考えると、やはり企業勤めの経験は必要になると感じるはずです。
業界で仕事をしながらできるだけ多くのコピーを書き、実績を積み上げていきましょう。
さらに人脈を広げてそれなりの自信がついたところで独立する人が多くなっています。
会社で働いている間に人脈を広げられれば、フリーランスになっても引き続き仕事がもらえたり、営業活動がしやすくなります。
フリーランスの収入や生活は?
フリーランスのコピーライターになって、どれだけ稼げるかはその人次第です。
会社員のように毎月決まったお金がもらえるわけではないので、自分で営業活動をして仕事をもらわなくてはなりません。
仕事量は時期によって波が出ることも多く、今月は100万円の収入があったけれど、来月は10万円だけという極端なことになる可能性も考えられます。
フリーランスになると、会社員時代以上に個人のスキルや信用度が問われてくるため、コピーライターとしてさらなる向上のために努力し続ける姿勢は不可欠です。
なお、フリーランスの場合、会社勤めとは異なり、決められた勤務時間や休日があるわけではなく、自分の裁量で仕事を進めていきやすいことはメリットといえます。
副業・在宅のコピーライター
少し調べてみると、「コピーライティング」のスキルを求める企業は、広告制作そのものを事業とする企業以外にもたくさんあることがわかるはずです。
とくに最近ではクラウドソーシングを利用し、コピーライティングに携わる機会を得るチャンスを比較的簡単に得られるようになっています。
副業・在宅でコピーライターとしての仕事をすることも難しくありませんが、案件によっては企業側から案件のスタート時、あるいは途中で対面での打ち合わせを求められる場合があります。
また、副業・在宅でできる案件は単価が低めのものも多いので、この働き方だけで大きく稼ぐことは難しいといえるでしょう。
小さな案件の仕事は見つけやすい
コピーライターになるために、「絶対にこの道をたどらなくてはならない」ということはありません。
最近では、クラウドソーシングのサイトにコピーライティングの募集記事が数多く出ているため、副業や在宅でも仕事をしやすくなっているといえます。
こうした働き方の場合、大手広告会社に所属する場合のように、大規模な広告制作に携わることは難しいですが、とくにセールスライターの求人は比較的よく見つけることができます。
はじめは小さな仕事からでも、実績を積み上げながらスキルアップすることで、より難易度の高い案件にも挑戦しやすくなるでしょう。
すでに経験がある人は有利
コピーライターとして企業に数年間務めた経験がある人なら、クライアントやスポンサーを見つけさえすれば、比較的簡単にコピーライターの副業をすることが可能でしょう。
ただし、広告を作る過程を見てみると、ほぼ修正なくスムーズに入稿や納品に至る場合もあれば、修正に修正を繰り返し、その都度新たな提案をしなければならない場合もあり、一つの案件にかかる時間は一定ではありません。
コピーライターの仕事量はクライアント・スポンサーの性質や担当者の癖、案件の役割や重要性などによって変動し、スタート時点では予想できないことが多々あります。
本業に支障が及ばないよう、バランスをうまく取ることが大きな課題となるでしょう。
副業・在宅のコピーライターとして働くには?
副業や在宅のコピーライターになりたい人の多くは、本業が休みの日やオフの時間を使ってコピーライティングをすることになるでしょう。
特別な資格も必要ありませんが、この仕事を続けていくためには、書く力はもちろん、豊かなボキャブラリーや、言葉を選び抜くセンスを磨いていく必要があります。
そればかりでなく、宣伝する商品に関する知識を蓄えること、そしてクライアントの要望などを盛り込みつつ、高度なマーケティング論を駆使して消費者の目を引き、行動を起こさせていくことを考えなくてはなりません。
さらに、広告の内容によっては、薬事法や景表法といった各種法律に抵触しないかまで考慮する必要もあります。
こうした総合的なコピーライティングの力は、経験のない人が独学で習得するのは極めて難しいといえます。
副業や兼業でコピーライターをするにしても、「仕事」としてきちんと継続的にやっていくのであれば、広告代理店や制作プロダクションで数年間の下積みを経験し、現場で力を培っておくことをオススメします。
副業のコピーライターのメリット・デメリット
メリット
副業のコピーライターとして働くメリットのひとつは、本業を続けながら副収入が得られるところだといえます。
とくに在宅で働くのであれば時間や場所について拘束されにくいですし、空いている時間を使って仕事を進めることが可能です。
また、社員として特定の会社に所属するのと異なり、独立してさまざまな案件に挑戦しやすいことも、副業でコピーライターをするメリットです。
他の仕事をしながらもコピーライターとしてのスキルアップを目指す人が、まずは副業として仕事をスタートするケースもあります。
デメリット
最近ではクラウドソーシングが普及し、以前よりもずっとコピーライターとしての仕事を見つけやすくなっているようです。
「未経験OK」「経験不問」といった内容の案件も増えており、副業として初めてコピーを書く人であっても、仕事に挑戦して、お金をもらうことができるようになっています。
しかし注意しておきたいのは、案件の規模や難易度はものによって大きく異なり、気軽に請け負える案件は報酬額も低い場合が多いということです。
時間をかけて仕事を終えても、手元に入ってくるお金はほんのわずかであり、とてもそれだけでは生活できないというケースも珍しくありません。
副業のコピーライターの給料・年収
副業のコピーライターとして収入を増やすには、実績を積み、少しでも単価の高い仕事をこなせるようになるしかありません。
信頼も実力も一朝一夕で積みあがるものではないため、最初は安い案件からでも、地道にこなしていく心構えが必要だといえるでしょう。
未経験からスタートするのであれば、月に数万円程度でも稼げれば良いほうだといえます。
つねにきちんと仕事をしていれば、そこから別の案件につながったり、他のクライアントを紹介してもらえるチャンスが出てくるものです。
副業や在宅での仕事は気楽な面もありますが、安定した収入を得たいのであれば、コツコツと努力してスキルアップに励む必要があります。
コピーライターを目指せる年齢は?
コピーを書くこと自体に年齢は関係ありません。
コピーライターは個人の実力やセンスが問われる仕事なので、力があれば年齢関係なく活躍することができます。
ただし、とくに未経験からスタートするのであれば、年齢は若いに越したことはないでしょう。
広告制作はコピーライター以外にも、ディレクターやデザイナーなど複数のスタッフと協力して行われ、未経験者は最初は雑用やアシスタント的な業務からスタートする場合もあります。
年齢を重ねるほど、他の若いスタッフとのコミュニケーションが難しくなってしまう場合がありますし、一人前になるにはそれなりの時間がかかりますので、少しでも早くコピーライターを目指すのがベターだといえます。
コピーライターは高卒から目指せる?
コピーライターは、実力があれば学歴が意識されることはほとんどありませんが、有名な広告代理店では「大卒以上」の学歴が求められるケースが多くなっています。
そのため、広告業界でキャリアを築き上げるきっかけの部分としては、大卒の人のほうが有利になったり、選択肢が広がったりすることは確実にあるでしょう。
しかし、たとえ高卒であっても周りの人よりも何倍も努力をし、行動を起こしていくことで、コピーライターとして認められるチャンスを掴める可能性はあります。
中小の広告制作会社やプロダクションでは学歴不問で採用するケースもあるため、そこから業界に入り込んで、経験を積みながらコピーライターとしての実績を残すなどの道も考えられます。